幸福ロケット

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著者 : 山本幸久
  • ポプラ社 (2005年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591089705

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幸福ロケットの感想・レビュー・書評

  • 素敵です!オススメです!
    古書店で105円で買ったことを土下座したくなります!

    父の転職に伴い、小石川からお花茶屋に引っ越してきた小学5年生の香な子。
    暇さえあれば本を読んでいて、
    クラスメイトのとんちんかんな行動には、心の中でシニカルなつっこみを入れ、
    5年2組の女子の中では8番目にかわいい、ダイエットすれば5番にはなれる、と
    奥ゆかしくも冷静に自己分析できちゃったりする。

    この香な子も傑作なのだけれど、
    お花茶屋お嬢様軍団(命名by香な子)No.1美少女の町野さんに熱愛される、
    香な子の隣の席の男の子、コーモリが素敵すぎて!

    ジブリの『崖の上のポニョ』の宗介が育ったらこんな感じかな、と思わせるような
    さりげないやさしさを秘めた男気に、凛々しい眉毛♪
    娘の初恋の相手がこんな男の子だったら、諸手を挙げて応援するのに!
    (もう手遅れなのがかなしい。。。)

    よそ見をして先生の注意を受けた香な子のピンチを機転とユーモアで救ったり
    往復2時間かけて小石川の塾に通う香な子の帰る時間に合わせ、
    偶然を装って乗り換え駅から合流して夜道を家まで送ったり
    「本を読むのも楽しいけど、本について山田と話すのも楽しいもんな」
    「だからおれは本を読むんだとおもう」なんて言っちゃったり
    もう、きゅんきゅんが極まって、気を失ってしまいそう。

    上司の不正に巻き込まれて転職を余儀なくされても、腐らず呪わず
    「お父さんの未来にはいつもカナがいる」と香な子をおおらかに見守る父や
    重い病気を抱えながら、入院先のベッドで
    11歳のユウキ、12歳のユウキ、と息子の未来の似顔絵を描き続けるコーモリの母を始め
    ふたりを取り巻く家族や先生も、とてもいい。

    香な子が、生まれつき持たされた三つの不幸だと思っていたうちのひとつ、
    よりによってクリスマス・イヴという、誕生日。
    11歳になるその日に、コーモリがプレゼントしてくれた言葉に
    香な子は泣いていないのに、いい大人の私がぽろぽろ泣いてしまう
    爽やかで、まっすぐで、いとおしい物語です。

  • かわいいなぁ、10歳・小5の初恋物語。
    小さな恋のメロディのような微笑ましさと、ちょっと大人びた小生意気な感じがかわいい。

    大人は都合のいい時は大人扱いするくせに、都合悪くなるとすぐ子ども扱いしますからね。
    どっちの経験もあるよ、ほんと。
    意外と子供はその辺の機微を分かっていて、賢く立ち振る舞っているのですね。

    香な子とコーモリのやりとりもおかしいしかわいいし、町野さんや鎌倉先生やコーモリのお母さんもいいなぁ。

    ほろ苦いんだけどほのぼのしてて、とにかくかわいくて香な子やコーモリたちをぎゅーっと抱きしめたくなります。

  • 小学5年生の山田香な子。
    どこか大人びたものの考え方で、自分の環境や家族に対して、斜めな見方をしている主人公。
    その香な子が転校先で出会ったコーモリとの、初恋が描かれているお話。

    とにかく登場人物みんながいい人で、魅力的。
    香な子も、一見クールなものの考え方をしているが、その実態はやはり小学生の女の子。
    コーモリも、最初はやんちゃな少年という印象だったけど、話が進むにつれて、ちょっといいオトコ風な雰囲気をかもし出すところがすごくいい(笑)

    香な子のお父さんが、自分のリストラについて香な子に話すとき、すごく胸があつくなった。この瞬間、それまでの父親に対する印象が香な子の中で大きく変わったにちがいない。
    そして、こんなに大きな愛情をそそいでくれている事にも初めてきづいたのではないだろうか。

    コーモリのお母さんも鎌倉先生も町野さんも、本当にみんないい味がでてるよなぁ
    生徒の前でタバコをふかし、同じ目線で話してくれる鎌倉先生
    こんな先生いたらクビだろうけど(笑)いいなぁーなんかすごくいい
    コーモリのお母さんも、なんてチャーミングなのだろう
    本当にお友達になりたい人だ
    町野さんなんて、なんてニクい子!こんなライバルなんて、誇りに思えちゃうんじゃないだろうか


    コーモリと香な子のお別れのシーン
    子供な2人には、そういうことしかできないのだろうけど
    だからこそ、ふたりの気持ちがぎゅっと結びついたシーンだった気がする
    お互いの未来に相手がいてほしいということ
    なんて直球でまっすぐな告白であろうか!
    オトナになるまでに色々なことが待ち構えてるわけだから、未来なんてわからないけれど、この言葉を思えば、本当に何年かして二人はあえるんじゃないかって思った、いやそうであってほしい。

    基本、いつも図書館で本を借りてきて読んだものをここにあげているのですが、今回の作品は購入しようとおもいました。
    そのくらい、自分にとってすごくいい作品だった。

  • 小学五年生。名字は単純。下の名前は変。クラスでそんなにかわいいほうじゃない女の子の話。

    塾からの帰りに偶然会ったクラスメイトの男子は面白いやつで、病気のお母さんを助けるいいやつ。
    同じクラスの美少女も彼が好き。
    大企業を辞め、お母さんの実家で働くお父さん。ハードボルドな女教師。

    11歳の世界で、思い通りにできることなんて数少ない。

    小学校でも中学でも、転校のときに告白してるやついたなあとしみじみ読んだ。ラストがとくにすばらしかった。
    読みながらニヤニヤしてるのがわかるくらい期待通りだった。
    ひとに薦めたい本。

  • 好きな話だった。
    香な子とコーモリのやりとりや距離感がすごくよかった。
    じわじわくる感じ。
    コーモリのお母さんもよかったし、考えると登場人物のそれぞれがとても良かった。
    ?な町野さんも、嫌な奴か?と思わせつつ、最後の主人公とのやり取りがなんとも言えず良かった。

  • 初見の作家さんと思ってたけど、アンソロジーで、過去に自身読んでたみたい(ノ_<)

    はい♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

    こちら・・
    10歳の、マせた女の子のお話です。
    ・・ま、女の子てのは、元来マせた存在ですがね(´・Д・)」

    ☆は3.5だと思うんですが・・
    四捨五入で⇒4て事で⊂(( ・x・))⊃


    読み通りに展開して行きますが、嫌な感じでは無いです(=^x^=)

    山本さん・・
    機会が有ったら、また御本に挑戦してますね〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

  • かわいいなあ:-) きゅんきゅんします。
    特に最後、可愛い…

  • コーモリにきゅんとした!駆け引きとか知らないストレートなセリフににやける。
    香な子の両親もあたたかくて素敵!いいなぁ〜ニマニマ。外で読むのはお勧めしません(笑)

  • 全然前知識なしで読んだら、児童書だったのね。
    でもすごくよかった。
    主人公の香な子も、クラスメートのコーモリも、学校では特別目立つ子ではないと思う。

    香な子は小学5年生。
    父が会社を辞めて母の実家の工務店を手伝うことになり、下町に引っ越してきた。
    以前住んでいた都心の豪華な家から、ださいアパートへ。
    だけど、以前と同じ進学塾に通うのは、いい中学へ行って、いい高校へ行って、いい大学へ行くため。その先のことはこれから考える。

    塾の帰りの電車でクラスメートの小森(コーモリ)に会う。
    彼の母親が入院しているので、病院の帰りなのだ。

    二人ともお互いの前で実に素直で、徐々に相手の良さに気づいて、そしてそれは初恋と読んでいいものだったのかもしれないけれど、子どもの世界というのはいつも大人の事情で変わっていかざるを得ない。

    クラスのお嬢様集団のトップ(といっても、商店街のお嬢様なんだけど)町野さん。
    彼女が、香な子の心のうちなど全く忖度せず、コーモリと仲良くなりたい自分の気持ちばかりをぐいぐい押しつけてくる。
    最初は嫌な感じの子だなあと思って読んでいたけど、素直で良い意味でプライドの高い彼女は、実によい子。
    きっとこの先、香な子と親友になるんじゃないかな。

    そして何と言っても担任の先生がいい。
    学生時代はモデルをしていたというくらい美人でスタイルがいいが、厳しくて、校長先生にすら思うところをずばずば言う性格。
    怒ると怖い。
    だけど、本当に子どもたちのことを大切に思っていて、マニュアル通りではなく、きちんと子どもに向かい合ってベストであろう対応を取る。
    何があっても全力で子どもたちを守るであろう鎌倉先生を見て、香な子は思う。
    「それじゃいつまでたってもカレシできませんよ」

    鎌倉先生にひとめぼれするのが、香な子の叔父・義昭。
    売れないマンガ家で、しょっちゅう香な子の家に晩ご飯を食べに来る。
    いわばダメな大人の代表のような人だが、彼は彼できちんと自然体で姪の世界に関わってくる。

    家と学校と時に塾。
    子どもの世界は狭い。
    だから嬉しいことも多い反面、結構息苦しいことも多い。

    子どもの世界を覆う大人の世界。
    そこもやはりいいことばかりではなく、大人だって悩むし、挫折する。

    物語としては切ない終わり方だけど、未来は決して暗くはない。
    親も、先生も、おじさんも、みんな心に屈託を抱えながら明るく生きているんだもの。
    香な子とコーモリの未来だって、順風満帆じゃなくても、胸を張って生きているんじゃないかな。

  • 2017/3/5
    おもしろかったー!と叫んで走り回りたいタイプのおもしろさ。
    子供にとっての引越しの絶望感を思い出した。
    でもこの子達は大丈夫なんだろう。
    ちゃんと再開するんだろう。
    健気でむずむずしてにやりとして最高だ。
    おもしろかったー!!

  • 小学生って思っているよりも大人なんだなぁというのが
    率直な感想。
    受験でがんばっていたり、両親のことで悩んだり、生活環境で苦しんだりと
    めまぐるしく展開するものの
    どこかほっこりとした描写に
    心があたたまりました。

    子どもたちを見守る大人もみんな魅力にあふれていて
    物語に良いスパイスになっている。
    何よりも香な子とコーモリの温度感がとても微笑ましい。そして町野さんの横槍具合も程良くて
    あっという間に読了。

  • 娘のために借りた本。娘、12歳、はかなり良かったようです。わたしてきには、すこし。。。

  • 2016.1.9 読了

    小学生の香な子、同級生のコーモリ(小森)

    たわいもない 生活を淡々と描いてる感じなんだけど、
    作者さんの腕かな、全然 飽きないし、
    惹き込まれて どんどんキャラたちを
    好きになってゆきました。

    香な子は もちろんだけど、
    鎌倉先生も 好きだし、
    最初 なんやこいつ て思ってた
    義昭オジサンも 町野さんも
    なんか だんだん好きになってました。

    特に町野さん!
    ええ奴やん。。。


    最後の3ページから 涙が止まらなくなった!


    全く知らなかった作者さんだっただけに
    (期待もさほどなく)これは ほんと面白かった!
    他のも読んでみたいです!




    香な子が 本好きで、ちょいちょい
    香な子が読んだ本が 出てきて
    知ってる人がいたら ちょっと嬉しかったり。

  • 相変わらず、人物の描写がスッと入ってくる。香な子とコーモリの友情と愛情。もっと長くていいのになと思う八分目で物語は終わる。でもそれが丁度よい。そしてその物足らなさを満足に変えてくれる、誰かさんのエピローグが描かれています。

    作品間リンク------------------------------------------
    笑う招き猫:①アカコとヒトミ

  • 二人の小学生、香な子とコーモリの出会いと別れ(きっとまた出会う)を描いた恋愛小説。
    お花茶屋へ越してきたものの、そこを好きになれずに自分が元いた小石川の進学塾に通い続ける香な子。
    小石川の病院に入院中のお母さんのお見舞いに通うコーモリ。
    帰りの電車で出会った二人の距離が近づいていく様子が軽妙で、すんなり心に入り込んできました。
    電車の中で読んでなきゃ泣いただろうな。。。

  • 読書好きの女の子と,深夜ラジオ好きの男の子の淡い恋物語。香な子もコーモリくんも,ステキに成長して再会してほしい。

  • 字が大きかったのでさらさらっと読了。小学生の香な子の目線で書かれているから読みやすいし、ところどころ註釈や突っ込みが入るのが面白い。山本幸久を読むのは『ある日、アヒルバス』に続き2作目だったが、他の作品も読んでみようかと思う。2011/272

  • 10歳、少年少女のラブストーリー
    それにしても、山本幸久作品はキャラ描写が瑞々しい。

    ラストシーン一歩手前
    町野さんとのやり取りが、なんとも切なく甘酸っぱいです。

    「ありがとう ノンちゃん」
    「どういたしまして カナちゃん」

  • 小学5年生の女の子が主人公。
    ませた同級生の女の子とか、
    まだまだ子どもっぽいクラスの男子とか
    なんかもー登場人物みんなかわいい。

    願掛けのために大好きな子と会わない、話さないって決めたとかもーかわいすぎる。
    どうかこの2人の未来がしあわせでありますように。

  • テレビチャンネルを “まわす” と言うのは昭和世代?
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/10834490.html

  • 登場人物がみんないい人だなぁ
    町野さんいいキャラしてる
    小学生の時に読んでいたらまた感じ方が違ったかも
    心がほっこりする物語

  • 町野さん、むっちゃエエ子やん!

  • 〈内容〉クラスで八番目にカワイイ「あたし」(山田香な子、小五♀)と深夜ラジオ好きでマユゲの太いコーモリ(小森裕樹、小五♂)の可笑しくて切ない初恋未満の物語。

  • 何しろ、私が大好きな「マチルダは小さな大天才」が、出てきたので、テンションが上がった。主人公の二人がいやにデキた子たちで、こんなに大人っぽい小学生がいるか?と突っ込みたくなるが、それでもこの二人が爽やかな気持ちにさせてくれた。

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