- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591089705
感想・レビュー・書評
-
素敵です!オススメです!
古書店で105円で買ったことを土下座したくなります!
父の転職に伴い、小石川からお花茶屋に引っ越してきた小学5年生の香な子。
暇さえあれば本を読んでいて、
クラスメイトのとんちんかんな行動には、心の中でシニカルなつっこみを入れ、
5年2組の女子の中では8番目にかわいい、ダイエットすれば5番にはなれる、と
奥ゆかしくも冷静に自己分析できちゃったりする。
この香な子も傑作なのだけれど、
お花茶屋お嬢様軍団(命名by香な子)No.1美少女の町野さんに熱愛される、
香な子の隣の席の男の子、コーモリが素敵すぎて!
ジブリの『崖の上のポニョ』の宗介が育ったらこんな感じかな、と思わせるような
さりげないやさしさを秘めた男気に、凛々しい眉毛♪
娘の初恋の相手がこんな男の子だったら、諸手を挙げて応援するのに!
(もう手遅れなのがかなしい。。。)
よそ見をして先生の注意を受けた香な子のピンチを機転とユーモアで救ったり
往復2時間かけて小石川の塾に通う香な子の帰る時間に合わせ、
偶然を装って乗り換え駅から合流して夜道を家まで送ったり
「本を読むのも楽しいけど、本について山田と話すのも楽しいもんな」
「だからおれは本を読むんだとおもう」なんて言っちゃったり
もう、きゅんきゅんが極まって、気を失ってしまいそう。
上司の不正に巻き込まれて転職を余儀なくされても、腐らず呪わず
「お父さんの未来にはいつもカナがいる」と香な子をおおらかに見守る父や
重い病気を抱えながら、入院先のベッドで
11歳のユウキ、12歳のユウキ、と息子の未来の似顔絵を描き続けるコーモリの母を始め
ふたりを取り巻く家族や先生も、とてもいい。
香な子が、生まれつき持たされた三つの不幸だと思っていたうちのひとつ、
よりによってクリスマス・イヴという、誕生日。
11歳になるその日に、コーモリがプレゼントしてくれた言葉に
香な子は泣いていないのに、いい大人の私がぽろぽろ泣いてしまう
爽やかで、まっすぐで、いとおしい物語です。 -
かわいいなぁ、10歳・小5の初恋物語。
小さな恋のメロディのような微笑ましさと、ちょっと大人びた小生意気な感じがかわいい。
大人は都合のいい時は大人扱いするくせに、都合悪くなるとすぐ子ども扱いしますからね。
どっちの経験もあるよ、ほんと。
意外と子供はその辺の機微を分かっていて、賢く立ち振る舞っているのですね。
香な子とコーモリのやりとりもおかしいしかわいいし、町野さんや鎌倉先生やコーモリのお母さんもいいなぁ。
ほろ苦いんだけどほのぼのしてて、とにかくかわいくて香な子やコーモリたちをぎゅーっと抱きしめたくなります。 -
小学5年生の香な子は、両親の都合で新学期に転校をした。
その学校にいたのがコーモリこと小森。
ちょっと眉毛の太い、普通の男子。
ひょんなことから、2人は親しくなっていく。
なんて切ない。
なんてかわいい。
なんて優しい。
まだ5年生。
年の頃も、きっとこんな、というリアルさ。
2人の初恋未満は、仲良しの友達以上の距離感で進んでいきます。
コーモリの家庭には事情があり、それを担任の鎌倉先生、香な子の家の大人達がさりげなく組んで、手を差し伸べる。
このまま2人で大人になって欲しかった。
いつかまた2人が再会した時に、未来の似顔絵を見ながら笑いあえたらいいな。
素敵なお話でした。
-
好きな話だった。
香な子とコーモリのやりとりや距離感がすごくよかった。
じわじわくる感じ。
コーモリのお母さんもよかったし、考えると登場人物のそれぞれがとても良かった。
?な町野さんも、嫌な奴か?と思わせつつ、最後の主人公とのやり取りがなんとも言えず良かった。 -
初見の作家さんと思ってたけど、アンソロジーで、過去に自身読んでたみたい(ノ_<)
はい♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
こちら・・
10歳の、マせた女の子のお話です。
・・ま、女の子てのは、元来マせた存在ですがね(´・Д・)」
☆は3.5だと思うんですが・・
四捨五入で⇒4て事で⊂(( ・x・))⊃
読み通りに展開して行きますが、嫌な感じでは無いです(=^x^=)
山本さん・・
機会が有ったら、また御本に挑戦してますね〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* -
かわいいなあ:-) きゅんきゅんします。
特に最後、可愛い…-
はじめまして。花丸とフォローをありがとうございます!まろんです。
周りでは「その本、読んだ読んだ!」と言ってくれる人がひとりもいない、この...はじめまして。花丸とフォローをありがとうございます!まろんです。
周りでは「その本、読んだ読んだ!」と言ってくれる人がひとりもいない、この本を
中学生のもりり. さんが好きと言ってくださっていて、もう、うれしくて。
微笑ましくて、いじらしくて、可愛すぎるふたりですよね!
山本幸久さんは、ユーモアと切なさのバランスが絶妙で
必ずラストを希望の光で照らしてくれるところが大好きです。
好きな作家の筆頭に瀬尾まいこさん、と書かれているもりり. さん。
歳は〇十歳離れているけれど、びっくりするくらい読書傾向が似ていて
なんだかちょっぴり若返ったようで、うれしくなったりしています。
これからもどうぞよろしくお願いします(*^_^*)2013/09/04
-
もう、このコーモリくんが、小5とは思えないほどの男気と覚悟を秘め...
もう、このコーモリくんが、小5とは思えないほどの男気と覚悟を秘めているのに
初恋に関しては、抱きしめたくなっちゃうくらい純情で♪
香な子のシニカルなモノローグも、
コーモリに猛烈なアプローチをする町野さんの勘違い美少女ぶりもとても楽しく、
クスクスしているうちに感動のラストへ、という心洗われるような本なのです。
紫苑さんも気にいってくださるとうれしいです(*'-')フフ♪
いつも会社の生き...
いつも会社の生き返りに読書タイムしているのですが、地下鉄の中で涙がこみ上げてきて、私の好きな本の一冊です♥。
わかります!出てくる人みんなが、思いやり深くて
しかもそれをこれ見よがしに出さないところが素敵ですよね。
ラスト...
わかります!出てくる人みんなが、思いやり深くて
しかもそれをこれ見よがしに出さないところが素敵ですよね。
ラストは駅でのシーンだったから、地下鉄の中で読んでいたのだったら
今じぶんがいる風景と本の中の風景が重なって
感動がさらに深まったでしょうね。
それにしても、山本幸久さんって、もっと評価されていい作家さんですよね♪