ズッコケ中年三人組

著者 :
  • ポプラ社
3.22
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本棚登録 : 562
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591090879

作品紹介・あらすじ

あのズッコケ三人組も28年を経て、不惑の歳を迎えた。さて、ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの人生は-。

感想・レビュー・書評

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  • ☆3.5
    本を好きになるきっかけを作ってくれたズッコケ三人組。
    そんな彼らが、小学生から中年に。
    大きな変化ですが、それでも昔と変わらぬ雰囲気で読めました。それって凄いことだと思います。

    所々に出てくる小学生時代のことを忘れていたことと、オチが弱かったことが少し残念でしたが、中年になった三人の姿をもっと見たいと思いました。

  • 「懐かしい!」と思って借りた直後に那須先生の訃報が届いて、虫の知らせみたいだなぁと感じながら読みました。小学生の頃に読んで以来のはずなのに、当時読んだ記憶が少しずつ蘇ってきて、記憶って脳内のどこかしらに残ってるものだなぁと。当時は「ズッコケ株式会社」が一番好きでした。主人公3人の確立されたイメージが強すぎてフィクション感は拭えなかったものの、やっぱりワクワクしたし、歳を重ねての描写は共感できることもちらほら。ハカセのラストは教師冥利に尽きるよね。続編のage41も置いてあったので、続けて読みたいです。

  • 設定が妙にリアルなダメ親父設定で辛い

  • めっちゃ懐かしい。小学生の頃読みまっくた。

    クラスメイトは記憶にあるけど、怪盗Xの記憶なし‥‥‥
    中学になってからは読んでなかったからかな、この際本編制覇するかー。

  • たまたま見つけて、懐かしさのあまり思わず手に取ってしまいました。
    私の読書の原点ともいえるズッコケシリーズ。
    まさか50冊も出ていたとは知らず、小学生の頃どこまで読んだのか…。
    正直、あまりにも古い記憶でほとんど覚えていませんでしたが、彼らが40才になっても冒険しているのが羨ましいやら微笑ましいやら。
    内容云々より、登場人物や話の読みやすさから、とにかく懐かしい気持ちになりました。

  • 設定がシュールっていうかリアルだったので、
    どんな流れになるのかなーとドキドキだったんだけど、
    最後は平和なドキドキっていういつものオチで。

    20年前の僕がドキドキしながら
    布団の中で読んでたズッコケシリーズ。
    それが今でも面白いっていうのが面白い!

  • 中年になったズッコケ三人組。
    あれだけ子どもたちをわくわくさせてくれた3人のそれぞれの将来が世知辛い。

    ハチベエは親の反対を押し切り、八百屋を廃業し、コンビニオーナー。安藤圭子と結婚。
    モーちゃんは、大阪で結婚するも勤務先の倒産に伴い故郷に戻り、実母と同居。娘と嫁は大阪に帰りたい。
    ハカセは、ドクター課程に進むも博物館や研究職の就職先がなく、しがいない中学教師。

    怪盗Xも妻との死別を機に、最後に三人組と対決するために怪盗稼業を再開し、三人組に挑戦状を出す。

    あの頃のわくわく感はないが、地に足の着いた(?)中年対怪盗の物語がテンポよく進んでいく。

  • 小学生のころ、夢中でズッコケシリーズを読んだ。占いが流行って怖い思いをする話とか、無人島でユリの根を食べる話とか、いまでもいくつもの話を思い出せるほど熱心に読み込んだ。

    小学生だったハチベエたちが、今作では40歳(ハチベエは誕生日が来ていないので39歳)、立派に中年となっていた。
    ハチベエの八百屋はコンビニになり、ハカセは中学校の先生、モーちゃんはレンタルビデオ店でアルバイト。それぞれに悩みがあり、もう若者ではない。

    そんな彼らの前に怪盗Xが再び現れて、対決を挑まれる。
    何よりも驚いたのは小学生だった三人組がかつて怪盗Xと戦ったのが、1978年だったということ。そんなに昔の設定だったのか、と思って何とも言えない気分になってしまった。

    みんなのマドンナ的存在だった荒井陽子さんの力も借りた結果、怪盗Xの正体がわかり、怪盗Xの娘さんも協力してくれたけど、今回も捕まえることはできなかった。
    しかし、盗まれた絵は元々の寺に戻されて、終わってみれば後味はわるくない。

    全部がうまくいくわけではないけど、とりあえず三人組は仲良しだぜ!っていうのがズッコケシリーズの定番だったなあとしみじみ思い出した。

    もうひとつ思い出したのは、ロスにいる市原弘子さんっていう同級生は、占いが流行る話でなかなか危険な思想を持っていることが明らかになる女の子だということ。

    年月は色んなことを変えたり、変えなかったりするみたいだ。

  • 話に気持ちが入っていかず、読書を中断した。残念。

  • 子ども時代に夢中になった本は、角野栄子のおばけのあっちシリーズや、星新一の短編集や、角川スニーカー文庫の広井王子のやつとかあれこれあるけれど、いちばん夢中になって読んだのが、ズッコケ三人組シリーズだ。

    この本を読んでいなかったら、文学に携わる仕事はしていなかったかもしれない。そう考えると、児童文学って人生を変えちゃうぐらいすごい存在なのかもしれない。

    さて、大人になった三人組。とにかく懐かしい!30年ぶりぐらい再会なのに、すぐに打ち解けられる感覚。読んでいる自分の姿はきっと、小学生に戻っているのだろう。三人ともあの時のまま大きくなっていて、仕事も人生もセリフも、なんかイメージ通りで、那須正幹さんはすごいなあと思った。まるでほんとうに生きている人間がそのまま歳をとったかのように描くんだもん。ストーリーも、あの時のようなドキドキを感じさせてくれた。

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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