- Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591095676
感想・レビュー・書評
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ぶうたんって、、、じつは、、、
なことがさいしょからあって
ちょっとせつないけど、コメディのようそもたくさんです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぶたのさんちの子どもたちは、
「三匹のこぶた」のはずが、一匹だけ、実は違う。
ぶうたんは、自分の体だけほかの二匹の兄弟と違う
ということにはもう気づいている。
今までは家の中で過ごしていた三匹が外に出たいといい、
兄弟の二匹は先に出たけれども、自分だけは待てといわれ、
そして、「出生の秘密」が明かされる。
雨の夜に木の根元で布にくるまれて泣いている赤ちゃんを抱いて帰って、
ライオンだと知らずに育てたという
内容設定的にはどこか牧歌的なありえないような
笑ってしまうようなエピソードなのだけど、
ママがうっかりぶただと思って育てちゃったから、
ぶうたんも野菜が好きな草食ライオンになっちゃったってことねと言われ、
ぶうたんは頭が真っ白。
自分が拾われた子どもでライオンだってことを、
彼は外に出る前に知らされることになる。
とっても過酷なこと。
それでも、母は抱きしめる。
ぶたでもライオンでも同じ、ママの大事な子どもだと。
重い事実を伝えるときに、必ず一緒に伝えるべきことを、
彼女は忘れていない。
そして、へんしんセットが誕生。
ぶうたんは、こうしてぶたとして、森へ出る。
外見と中身の違いを抱えながら。
変身した外見と中身は連動しているけれども、
本当の外見が、本能が、
何か事件が起こるたびに発動していく。
これはプロローグだ。
静かに種がまかれたのだ。 -
2008年読了。
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2007/02/06