魔法の庭ものがたり1 ハーブ魔女のふしぎなレシピ (ポプラ物語館 3 魔法の庭ものがたり 1)

  • ポプラ社
4.30
  • (66)
  • (31)
  • (23)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 707
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591097496

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジャレットは、演奏家の両親と共に世界中の高級ホテルを点々とし、何一つ不自由しない生活を送る、「自分では何もしなくてもいい」女の子。そんな毎日に物足りなさを感じていたジャレットの元に、遠い親戚であるハーブ魔女トパーズの遺産を相続する機会がおとずれます。「自分が手間ひまをかけなければいけない何か」が手に入るチャンスに張り切るジャレット。遺産を相続するため大奮闘するけれど、なかなか思うようにはいかなくて…。

    自分が相手にしてあげたい事、自分から見た相手にとっての最善策は、必ずしも相手の望むものとは限らない。大切なのは、人の立場に立って考えること。人の言葉に耳を傾けること。お互いが歩み寄れば、そこから道が開ける。そんな、忘れがちだけど大切なことを、この物語は思い出させてくれる。

    あんびるさんの優しくて可愛らしいイラストと、少女ジャレットを見守るような温かい文章に、心が癒され励まされる。日常に疲れてしまった時、現実が辛くてどうしようもない時、何度となく読み返す。頑張り屋さんで前向きなジャレットの姿に、自分の背筋も伸びる。

  • 普通の人間の女の子が、これまでの魔女100人よりもいい子で、観察眼が鋭くて、それが伏線になっていて、ストーリーが素晴らしかった。
    両親から反対されても、自分のやりたいことをするのは精神がめっちゃ図太くてうらやましい。

  • 長女が気に入って私も読んでみて
    全巻は読んでいないのですが
    ハーブについて易しく学べました。

    あんびるやすこさんの世界は
    心が温まってとても好きです。

  • ねこがかわよい!! 魔法の庭が面白い

  • ガーディが守り神とは、思いもしなかった。
    それと、猫が可愛い

  • 心がホカホカあたたまる物語。

  • 女の子が親を離れて、魔法とハーブと猫に囲まれて暮らす、わくわくするお話。
    可愛い挿絵で、ハーブの知識と使い方が遊びみたいにすんなりと入ってくる。
    早速ハーブのお手紙セットを作りたくなった。

  • ◆ジャレットは、ふつうの人間の女の子。ところがある日、ふしぎな手紙がとどいて、ハーブ魔女トパーズの家を相続できることになったのです。


    (^^)<Comment
    あんびるさんの「魔法の庭」シリーズ!

    「ルルとララ」「なんでも魔女商会」どれも面白いのですが、わたしはこのシリーズが1番好きになりました♥︎∗*゚

    ●ジャレットのお父さんとお母さんが音楽家で、家族はホテル住まいという設定。しかも並みのホテルではなくて、高級ホテル!!
    ●ジャレットは学校にも通わず、ホームスクール。周りがすべてお膳立てしてくれるという現代的お嬢様風の設定。海外のヤングアダルトによくありそうで、とてもイマドキな感じがしました。
    ●そんなジャレットのもとに、ふしぎな手紙が届いて、「ハーブ魔女 トパーズ」の家の相続人としての順番が回ってきたという内容。
    ●自分で何かをしてみたくなったジャレットは、迷わずトパーズの家を引き継ぐ決心をするんだけど、お父さんとお母さんには大反対されちゃうんだよね。
    ●お父さんたちは演奏家で、ひとつの家には住みつけないし、小さなジャレット1人をそんなところに残していくわけにもいかないよねー。
    ●ジャレットは決して親に愛されずに育ったわけじゃないと思うんだけど、特殊な生い立ちに、いつもなんとなく寂しさやフラストレーションを感じて過ごしていたんじゃないかな…。
    ●トパーズ壮につくと、遺産相続管理人のミスメープル(ガーディ)が現れて、「家に気に入られることが相続の条件です」と。
    ●お父さんとお母さんは最後まで反対するんだけど、うまくいくはずもないだろうと、最後にはジャレットがこの家を相続する試験にチャレンジすることをしぶしぶ認めます。
    ●いろいろとトラブルがありつつ、ジャレットとガーディと6匹の猫という少ない登場人物で物語の大半が進んでいきます。
    ●ジャレットのなかなか落ち込まないところとか、あきらめないところとか、チャレンジ精神とか、その姿を見ているうちに、ガーディも家もジャレットの魅力に惹きつけられていくみたい。わたしもすっかりジャレットファンになってしまいました。
    ●最後には、トパーズのハーブ魔法の本をジャレットが受け継ぎ、家に認められて、ジャレットはトパーズの家を相続することになります。
    ●ガーディも実は、トパーズがかけた魔法の1つで、魔法の庭に生える「カエデの木」が家守りとして、人間化した姿だったことが判明!

    ジャンルとしては幼年童話ですが、大人も十分楽しめる素敵な1冊でした♩¨̮⑅*♡

  • 子どものときの、本を読むドキドキを思い出させてくれる本。

  • ジャレットは普通の女の子。両親は音楽家で色々なところを転々とするので、家はなくホテルぐらしの日々。何から何までホテルの従業員のお世話になっているジャレットは、いつか自分の家と自分が面倒をみなくちゃならないなにかを手に入れたいと思っていました。そんなある日、ジャレットあてに不思議な手紙が届きました。遠い親戚のハーブ魔女トパーズの家をジャレットが相続する権利があるという内容です。しかし条件があります。それは、家に気に入られること。

    可愛いイラストに女の子向けの本によくある、ペットというキャラクター。甘く見ていましたが、読むととても面白いです。しっかりした設定お話で楽しめました。あんびるやすこさんのお話は専門性が高いお話が多いなと思いました。このお話ではハーブ。結構細かいことまで言ってるので、女の子が色んなことに興味を持つきっかけになるんじゃないかな~と思えます。

著者プロフィール

群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。 テレビアニメーションの美術設定を担当。その後、玩具の企画デザインの仕事に携わり、絵本・児童書の創作活動に入る。主な作品に、「ルルとララ」シリーズ、「なんでも魔女商会」シリーズ、「アンティークFUGA」シリーズ(以上、岩崎書店)、「魔法の庭ものがたり」シリーズ(ポプラ社)、『せかいいちおいしいレストラン』、「こじまのもり」シリーズ(ともにひさかたチャイルド)、『妖精の家具、おつくりします。』『妖精のぼうし、おゆずりします。』(ともにPHP研究所)などがある。
公式ホームページ「ちいさなしっぽ協会」http://www.ambiru-yasuko.com/


「2023年 『ムーンヒルズ魔法宝石店6 いじわる魔女とルビーの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あんびるやすこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×