ワーキングプア―日本を蝕む病

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制作 : NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班 
  • ポプラ社 (2007年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591098271

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ワーキングプア―日本を蝕む病の感想・レビュー・書評

  • 2006年にNHKスペシャルにて放送され、そして翌年に出版され、当時反響がかなり大きかった。
    しかし、あれから数年経っても格別な変化はあるのだろうか?

    ワーキングプアに陥った人が悪いのではない。
    社会が!我が国が悪いのだろう。

  • 2007年刊行。◆働いても生活保護水準以下の収入しか得られないワーキングプアの問題を、人々への取材を通じ実像に迫ろうとする。既得権打破が小泉改革や政権交代によって実現できていない以上、現段階でも実情は同じ(むしろ、リーマンショック・昨今の円高など情勢は悪化すら予想される)だろう。専門家ではないので、軽々には論じられないが、景気回復を図りつつも、正社員と非正規労働者との処遇格差の是正、高齢者への社会保障費の抑制、高額所得者への課税強化など、少しずつ皆が痛みを分かち合うシステム構築が必要なのではないか。

  • みんな頑張っている

  • 978-4-591-09827-1 230p 2007・6・21 2刷

  • 自分がジャーナリズムに興味を持つきっかけになった一冊。
    いや・・・泣く・怒る。

  • キャッチコピーの「この国は豊かな国だと思っていた」という言葉が強く残った。頑張るだけでは上がれない社会、それなら何かを変えていくしかないと思う。

  • NHKスペシャルで、同名のドキュメンタリーが放映されていました。
    改めて出た文庫版です。

    この本には日本固有の格差社会が生々しく描かれています。
    ごく一般的な生活を送っている私たちも、
    ほんのちょっとしたキッカケから、いつ困窮した生活を送る事になるかもしれません。
    一度嵌ると二度と抜け出すことの出来ない状況。
    挽回不可能な非常に危険な社会になっていることを知りました。
    「勝ち組」「負け組」などという余裕の無い、凄くギスギスした世間の風潮への警笛だと思います。
    深刻な社会問題について深く考えさせられました。

    こんな時代だからこそ、自分の価値観をしっかりと持ち、
    社会とうまく調和しながら過ごしていかねばなりません!

  • 記者たちが現実をどう伝えるかという取材過程もリアルで、日本の
    現状がはっきりと認識できる。

  • 格差について深く考えさせられる本

  • 他人事ではないという現実を突きつけられる。誰でもちょっとしたきっかけで貧困に陥る可能性があるのだ。

  • 4年前の2007年に購入し読んだ本。

    ちょっとしたきっかけがあり、
    改めて読み返してみた。

    この本を読んだ時から4年が経過した。
    あれから何かが変わったのだろうか。

    国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば、
    全国民の中で年収が200万以下の人の割合は
    2004年から20%を超え続けている。

    2010年においては、社会から「給与」という形で
    生活に必要なお金を得ている人のうち、実に22.9%の
    人がそれにあたる。人数にして1045万人だ。

    前首相は、
    「1に雇用、2に雇用・・・」
    と言っていたが、あれはどうなったのか?

    ワーキングプア問題は僕に取って人ごとの
    問題ではない。

    そもそも自分自身が経験してきたからな。

    僕もわずか10年前、この状態にあったのだから。

    交通費を抜けば5,000円ほどの手取りしか受けられない
    日給にて日雇い派遣の仕事をしていた。

    ときには命を落とすかもしれないような仕事を
    有無もいわさぬ形で受けたこともある。

    今の僕しか知らない人にとっては信じられないかも
    しれないが、まぎれもない事実だ。

    現実は現実として向き合わないといけない。
    そのうえでこの本は非常に有効だ。

    この問題の根は深い。
    そう簡単に解決できるものではない。

    でも、自然解決するものでもない。
    構造改革、意識改革、双方が高いレベルで必要だ。

  • 先進国である日本で、働いているのに生活するだけで精いっぱいのお金を稼ぐことしかできない「ワーキングプア」に焦点を当てている。リストラや離婚などが原因で、一度穴に落ちてしまうとなかなか抜け出せない現状や社会保障制度の不足に疑問を投げかける。

  • 放送を見て大体の内容は知っていたけど、読まずにはいられず、2時間で読みきりました。
    今は正社員で働いているけど、分かれ道で今歩んできた道を選ばなかったら、同じ境遇だったかもしれない…。
    とてもひとごとではない…。
    うちの大学生2人にも読むように、勧めなければ。

  • 日本、大丈夫かなっていう気になる本でした。
    頑張りたいけど頑張れないのはもったいない、と思う。

  • 働く意志がないのではない。
    働いても生活できる収入を得ることができない。
    礼儀正しく、能力のある若者が。
    大手紳士服チェーンに対抗でいない地方の仕立て屋が。
    ダブルワークで4時間しか寝むれない母子家庭の母親が。
    外国人の安い賃金に争うべくもない家内工業の老夫婦が。
    痴呆の妻を特養に入れるために、年金だけではやっていけない老人が。

    そして、無理が本人の健康を蝕み、家族の健康をも蝕んでいく。
    また、当然のごとくしわ寄せが幼い子供に集中する。

    ワーキングプアの実態は、行政にも確かなデータがないという。
    実際に、自分の身近なところでも進行しているに違いないことだが、
    この本を読んで、強い衝撃を受けた。

    日本国憲法第25条を出すまでもなく、まじめに働く人がまともに生活
    できないという現状は、絶対におかしい。
    こんな社会の在り方を変えないと、人間というものがおかしくなってしまう。

  • レポートの参考文献 下巻っぽいのとセットで読んだけどわかりやすくて良かった
    実際の困窮している人々を書いてるからこういう実態があるんだなって理解するに良い

  • ・貧困・労働問題関係でまた一冊読んでみた。怠惰とは対極にいるような、黙々とまじめに仕事しながらも年収が200万に満たないような、こういう人たちが沢山いることに改めて驚く。
    ・ちょうど今自分は転職が決まり、次の仕事が始まるまで1ヶ月以上の有給消化期間中であり、いくつか内定を蹴ったりと企業と対等の立場で(のつもり)次の職選びをしてきた。なので全くの異世界。おそらくこの取材をしたNHKのスタッフからしても異世界のはずで、結局自分たちのような中流に属した人間と、中流からこぼれてしまった人間の差が一体何なのかについてはあまり語られていない。誰でもなり得る、ではなくてそこが一番知りたい。
    ・俺は高卒で未経験からIT業界に入って正社員になったのは25の時で、非正規雇用から抜け出すためにいくつかの努力をした。だから、申し訳ないんだけど思ってしまうのは、ワーキングプアと呼ばれる人たちは勤勉かもしれないけれどマヌケ(というと言葉が悪すぎるかもしれないけども)なんじゃないかと言うこと。親が倒れたなどの状況もあるかもしれないけれど、努力と単なる労働は違うはず。俺の親は健在だったけど事業に失敗して東京からいなくなり、手助けをしてもらえない状態だったし、じゃあこの人たちと俺は何が違うんだって俺はマヌケじゃなかったんだと思うんだけども。フリーターから始めて色々な努力をしたんだと思っているんだけども。違うのかな。ほんとに社会や環境なのかな。
    ・と、ここまで書いておいて、なるほど生活のための労働に追われてしまい、努力にまで手が回らない状態がワーキングプアなんだな、というのがわかった。本書中に「これだけ働いても「自助努力」が足りないのか」、という台詞があったが、結局そうだと思う。労働しかできていなくて、努力という意味では足りていないんだよ。違うかな。
    ・じゃあどうすれば努力ができるような状態になるのか。少なくとも、一度ワーキングプア状態にはまってしまうとそこから抜け出すのは非常に難しいことは確実。なのでそうならないようにするしかないとしか言えない。自分の労働市場での価値を上げて、単純な労働力としての雇用とならないようにしていくしかないだろう、としか言えない。。。
    (八王子市立図書館にて借る)

  • 働いをも働いても貧困から抜け出せない人たちがいる。少子高齢化や年金問題など日本はこれからどうなるのか?日本の未来はそんなに明るくないかもしれない。若い世代のためになんとかしてほしい。

  • かなしい日本の現状。労働による喜びを見出せないのは良くないと思う。

  • 真面目に働いても貧困から抜け出せない人々の生々しい姿が書かれている。
    必死で努力しても報われない日々を送っている様子は決して人ごとではない。油断をすれば明日は我が身だ。

  • ワーキングプア。働いても働いても、憲法の定める、生活の最低水準を満たす所得に達することの出来ない人々。

    これは社会の一人一人に降りかかる責任であり、国をあげて取り組むべき問題である。

    特に、自分の住む岐阜の街で、こんなに毎日を命をすり減らす思いで生きている人々が居るということを初めて知り、心が痛くなった。それに、このワーキングプアの問題は、家庭環境や教育など、長期的で、複雑な要素が複雑に絡まりあって連鎖する。だからこそ、「明日もし自分が働けなくなったら自分はどうやって自立していけるのだろうか。生きていけるのだろうか。」と、ワーキングプアという状況が、自分もそして誰でも陥りうるものであるということを痛感し、改めて「他人事」では済まされない問題であるということを感じる。

  • この本が語る惨状には悔しくて涙が出ます。一生懸命生きてきた、今も毎日必死に生きている人たちがこんな生活を強いられているとは。自分も立場的には決して安定しているとは言えないので、ワーキングプアなのかと思っていたけれど、そう思っていたことが恥ずかしくなった。
    経済や政治については自分は詳しくないので何も言えないが、今の日本で人は仕事に「誇り」を持てというが、非正社員だったり、社会貢献とは反対のような仕事が多かったりと、その「誇り」を持ちたくても持てない仕事をせざるをえない状況が多いと思う。

    それでも大半の人は食っていけてるんだから、幸せな国と言っていいのか?心がプアになってやいないか?と思った。

    解決のためには、自分も含め多くの人が政治や経済を知り、おかしな部分を理解しその元凶を変えていくよう働きかけるしかない。それぞれの立場で、できることは色々ある。

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ワーキングプア―日本を蝕む病の作品紹介

マンガ喫茶を住処とする若者、衰退する地方都市、睡眠時間四時間のシングルマザー、死ぬまで働かざるをえない老人、貧しさを受け継ぐ子どもたち…。明日は我が身の"ワーキングプア"とは。

ワーキングプア―日本を蝕む病の文庫

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