崖の国物語 8 (ポプラ・ウイング・ブックス 35)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591099858

作品紹介・あらすじ

崖の国の空中に浮かぶ大きな浮遊石。その上に築かれた神聖都市・サンクタフラクスは、かつてない厳しい寒さにこごえていた。浮遊石は浮力を増し、今にも係留鎖を断ち切って虚空に飛び去ろうとしている。新たな最高位学者の誕生、博士たちの陰謀、従士ヴィルニクスの罠。いくつもの思惑がうごめくなか、冬を終わらせるカギは「大いなる嵐」か「嵐晶石」か。そしてそのカギをにぎるのは…。世代をこえて描かれる壮大な『崖の国物語』。のちに「雲のオオカミ」と呼ばれる空賊クウィントの若き日を描く、崖の国の序章とも言うべき物語。

感想・レビュー・書評

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  • クウィント編。
    あのツン子だったマリスが少しずつ
    クウィントに心を開き始めます。
    彼は勇気があり、優しい青年なんですよね。

    だけれども、そこに暗雲が…
    あれ、どうも苗字部分、この悪役
    聞いたことがあるんだよね。
    そうそういる苗字じゃないよ、これ。

    その悪役はクウィントの手腕に嫉妬し、
    結局自らの首を絞めることとなります。
    まあ、本当のことを言えば「偽の手紙代筆」のところで
    すでに彼の負けは決まっていたのですよね。
    負けたくないのならば学ぶことが大事だったのにね。

    そして、クウィントは諸悪の根源である
    虚空に潜む魔物に挑むこととなります。

    最後に思わせぶりな記述がありますが
    次の巻へのフラグ?

  • 出版されるとすぐ読んでいるこのシリーズですが、だんだんワンパターンを感じるようになってきた気が…。でも崖の国の仕組みや生き物などの設定が緻密で、イラストも一見不気味ながらこの絵以外では考えられないほどぴったりで楽しめます。また次の巻が出たら手に取るだろうと思います。

  • 崖の国物語の8で,お父さんとお母さんの物語ね〜クウィントは空賊船長の息子だが,サンクタフラクスの最高位学者の庇護を受けて騎士になる修業を開始した。ところが,その最高位学者は触れてはならない部門の研究に没入し崖の国に極寒をもたらしてしまった。夏でも真冬並みの寒さに浮遊石は繋留鎖を断ち切って虚空へ飛び立とうとし,何人もの騎士が嵐晶石を求めて飛空艇で飛び立とうとしたが,最初の一人を除いて船のコントロールを失う失態を演じている。騎士団内に不協和音が生じ,衛士と戦士の間に前面武力衝突が発生した。最高位学者の娘・マリスはクウィントと相思相愛の仲であるが,ナイフ研ぎ師上がりの嫉み深い従士によって殺害されそうになる。浮遊石を暖め続ける金属の籠を工夫した鍛冶屋と共に虚空に乗りだした一行は,嵐晶石をチミモウリョウに投げ入れることで果てなき冬を終わらせることができた。サンクタフラスクに戻った二人は空賊船に乗り込んだ〜うーむ,順番に読みたいものだが,こういう順序で良いのかもしない。大団円を迎えて(とっくに迎えているが),もう一度,順番に読んでみようと思うかも知れないから・・・。でも,これだけ厚い本をもう一回手に取ろうとは思わないだろうなあ。積み上げたら30cmは越える。このシリーズの良いところは,絵が最初にある点だ。だから,クリス・リデルの描いた世界だと云えるって前に書いたかも知れない

  • やっぱり面白い。
    冬でもないのに、毎日毎日雪が降り、薪が高騰。
    いけないことに、学園都市サンクタフラクルが建つ浮遊石は、冷やすと浮く性質があるので、今ある係留鎖がひきちぎれてしまうかも!
    必要なのは、重さのバランスを取る嵐晶石。大いなる嵐の中心にあるという、採取に命がけの物質。
    次々と嵐に突っ込んでいく騎士たち。
    学園にはびこる陰謀。
    主人公の未来は?
    最初に旅立った騎士って、もしかして1巻に出てきた薄命の森(白い靄が立ち込めていて記憶がなくなる恐ろしい場所)を彷徨っていた人かしら?って、はっとしました。ぞくぞく。
    版形が小型な方なのに分厚いから、ちょっと読み難いのだけれど。
    そして、たくさん出て来るキャラクターの名前がだんだん区別できなくなってきてるのだけれど(汗
    出たら必ず読みたいシリーズです。
    まだ、時系列的に穴があって、大きな謎が残ってますからね!

    原題 / THe Edge Chronicles : THE WINTER NIGHTS (2005)

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