カレンダーボーイ

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著者 : 小路幸也
  • ポプラ社 (2007年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591100028

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カレンダーボーイの感想・レビュー・書評

  • 2006年と1968年を、一晩寝るごとに行ったり来たりする元同級生の40代の大学教授と大学の事務局長。
    戻った過去で、自分たちがすべき頃を見つけ、それをするために、過去の記憶を頼りに奔走することとなる。

    偶然見つけ、あらすじを読み、面白そうだなと手の取った本。
    タイムスリップというフィクションと、3億円事件という実際に起こった事件とのからみがどう描かれているのかなと興味深く読み進めました。

    現在と過去の行ったり来たりに、最初は馴染めず、読みにくく感じた時もありましたが、それに慣れてからは、かなり面白く読みました。
    が、最後、皆さんも書いてましたが、一気に終わっちゃった感が、どうにも納得できず、置いてけぼりされた気分がぬぐえません。
    それぞれが、別の次元で生きることとなった結末には、切なさを感じましたが、里美ちゃんの病気は?とか、理事長の着服はなくなった?とか、3億円は埋まってない?とか、何故そうなったのかが分からないこと尽くしで、不完全燃焼です。
    それも全部、過去を変えてしまった「歪み」の結果、ということなのでしょうか?

  • 48歳の男性二人が、小学校時代と現在とをタイムトラベルする物語です。
    彼らは、二人が好きだった女の子を救うため、府中3億円事件を阻止しようと考え、行動します。

    48歳になるまでの記憶を持っている彼らは、少しずつ過去を変えてしまいます。
    その変えてしまった過去が、現在の事実を歪ませ、その事実が歪むことで過去の事実も歪んでしまいます。
    その歪みが小説の中に恐怖感をもたらしているように感じました。
    幽霊が出てくるわけでもないし、人が殺されてしまうわけでもないのに、それでもなぜか怖くなる。
    そんな印象を持ちました。

    しかし、その歪みをわかりながらも過去を変えようとする二人に心打たれます。
    自分たちにもその歪みが降りかかるかもしれないのに、それでも意志を貫く姿はおじさんだけどかっこいいと思いました。
    また、昔からの友達同士であった二人の信頼関係も素敵だなぁと感じます。
    相手の能力を認めて聞かなくてもいいときに、真実を知ろうとせずに待てる関係っていいなぁと思いました。

  • タイムスリップ系の話で1番面白いと思う。ストーリーが面白くて飽きさせない感じ。ちょっと時代の行き来が激しくてついていけないところはあったけれど、時間をかけて読めばわかる。読んでいて、「人生やり直してえ〜」って思った。

  • 40過ぎのオッサン2人が
    寝て起きると小学5年生に戻り、
    またその世界で寝ると現代に戻ってるって、
    タイムスリップの2重生活を繰り返していくお話。

    過去に戻った時にしでかした事は
    現代にいろいろな形の歪となって現れます。

    それを確認して、場合によっては
    自分たちが消えてしまうかもしれないのを
    承知した上で、
    彼らは過去のある出来事を変えるために
    現代で悩み過去で実行していきます。

    大人の精神を持ったまま小学生になるって
    単純に行けば面白そうだけど、
    現代に戻ってしまうって制約があると大変だよね。

    下手なことすると今までの人生がまったく
    別のものになってしまうんだから。 

    そこらの葛藤と経緯がメインで書かれてる感じ。

    3億円事件なんかも絡んでるので、
    派手な展開が来るのかと思いきや、
    そこはいたってあっさり流してます。

    映画化するとしたら、逆にそこに力を入れそうで怖いw

    なんだかんだで意外と泣けるお話でした。

  • 最後とっても切なくなった。
    設定はありきたりですが、小路さんが書くとありきたりではなくなってしまう。
    小路ワールド全開な話です。

  • 睡眠をとると意識だけ小学5年生に!また睡眠をとると元に戻る。
    1968年と2006年の時代を行き来してしまう48歳のおじさん2人
    友達を救うために、そして、自分の家族を守るために奮闘する
    48歳の二人が小学5年生になって過去を変えようと奮闘するがしかし過去を変えると歪みが生じ、現在の世界が色々変化してゆく
    最後でのどうやって友達を救ったのかどうやって解決したのかがイマイチわからなかったがラストの二人の展開に切なくなってしまった

  • 読み終わった時、とても不思議な気分になった。
    完結した。という気持ち。
    謎が完結していない気持ち。
    モヤモヤしたような、それでいて、全てうまく行ったような。

    設定が、意識だけタイムトラベルするというのは不思議なことだ。
    これがなぜ起こったのかは最後までわからないが、どうやら彼らだけに起こったことではない。
    選ばれた人がそうなるのか。
    しかも何か完遂すると解消されるのかな。
    わからない。
    なんだかとっても不可思議な気分でいます。

  • 最後の方ぎっちぎちに詰めててはしょってんなーと思ったけど。最後の最後でね、とても悲しくなった。これまで友情培ってきた人を失うのと、これまで培ってきた人生失うのと。どっちがつらいんだろう。イッチの方が辛いんじゃないかなって思うけど、それでも明るく生きていくラストが眩しくて悲しい。

  • 皆さんが書かれている通り、事件のクライマックスがあっさりまとめて書かれているのがとても残念です。最後のシーンの記述があればもっともっと面白い話になったと思うんだけど。ただ、それでも充分に切なくて悲しい話です。何かを得れば何かを失う。失って初めてその大切さに気付くもの。現在と過去の視点が違うのは、感情移入を促すための心憎い配慮ですね。同じ人生をやり直さなければならないというのは辛いなぁ。

  • 私の初・小路さんは「そこへ届くのは〜」で、これはそれ系だな、と思った。それから改めて小路さんの本のタイトルセンスは素晴らしいと思った。そして切なすぎる。こうなったら嫌だな、と思ったラストなんだもん!でもだからこそイイのかもしれない・・・うん。だってイッチは過去を変えたくて、タケは今を変えたかったんだもん。そうやって納得しないと切なさともやもやで頭がこんがらがる。笑 すごくいい話だったけど、個人的には三億円事件の顛末をはしょってほしくなかったかなあ。

  • 面白かったけど、私の頭も、古びてきたらしく、何度か読み直さないと、理解できないところがあった。パラドックスは、難しい。

  • 無茶な設定だけど、面白く読み進められた。

    なのに、最後の尻切れ感はなんだろう。
    ガッカリ。

  • タイムトラベルもの。舞台は1968年と2006年、この舞台で主人公2人は「3億円事件」と「昔死んだ同級生を救う」に関わっていくのだが、ラストはこの二つにお構いなしな形で終わる。
    後味が悪いけど「メフィスト賞作家ってすげー」とも思う。
    残念な点を挙げるなら、主人公2人にどっちがどっちだかよくわからなくなることが多くて、仮に意図されたものにしても…、それで読みにくくなるのはイタダケない。(ラストもうちょっと欲しかった

  • こういうお話は、好き~♪ 頁をめくる手が止まらない!三億円事件絡みの小説、というのも好きな要因。ドキドキ、ワクワクです♪

  • 過去と現在をいったりきたりするはなし。よい。

  • 中盤まではすごくおもしろかったのになぁ・・。
    引き込まれて先が気になってぐんぐん読めた。

    最後に近づいた時、
    残りページの少なさに嫌な予感はあったけれど
    あっさりすぎる描写で突然1人が亡くなり、
    あれよあれよと終了。

    ガンガン、緑ちゃん、佐久間さんたちの
    描写ももっとあって欲しかったし、
    いろいろ気になる部分は説明なし。

    小路さんの作品は
    こんな感じで後半肩すかしがけっこうあるんだけど、
    なんだか読んでしまう。

    結局好きなんです。

  • 結構重要そうな場面が後日談みたいに流されているのが気になった。
    メインの語り手が二人いて、呼び方も2つあって、過去と未来を行き来するせいか、最後まで2人を把握しきれなかった気がする。

    いままで読んだ作品のイメージとちょっと違った。
    かっこいいおじさん(おじいさん?)が出てくるのは共通?

  • 小路さんらしい小説。最後が切なかった。

  • いろんな方が言われているように、後半部分の雑な感じは否めませんね。だけど、読んだあとに感じた焦燥感や恐怖の度合いがとても好きです。それから読んだ人はきっとおそらく、自分が小学生時代に戻ったらどうするだろう…と考えてしまいますね。笑

  • かなり良い作品です。
    中年から老年に近づく男二人のタイムトラベルストーリー。
    最後の最後が慌ただしく感じたのがとても残念です。
    ページ制限でもあったのかな?

  • 48歳のおじさん二人が寝ている間は小学5年生にタイムスリップ
    彼らは過去に戻って昔死んでしまった同級生を救おうとするが・・・

    すっごく面白かったのにラストは駆け足気味だったのが残念でした

    小学5年生
    中学受験で塾に通いだして大変な頃だったなぁ
    でも、一日が今よりも長かった気がする
    小学校も月~土まであって、土曜の昼に吉本を見るのが楽しみでしたーv

  • 大学に勤務する40代男性の二人、教授の三都と事務局長の安斎。
    ある日、目が覚めると二人は小学生になっていた。
    どうやら、意識だけが時間を飛び越えてしまったらしい。
    1968年と2006年、1日過ごすごとに時間旅行を繰り返す。
    そんな中、三都は安斎に提案する。
    三億円事件が理由で死んでしまった同級生の女の子を救いたい、と。

    んーーー、三億円事件なんて手垢のついた題材を用いたわりに、後半部分の雑な展開が、前半の高揚感を台無しにしている気がします。
    歴史を改ざんすると、その後の世界に「歪み」が生じるというタイムパラドックスを扱って、同級生の女の子を救うということで生じる「歪み」に恐れながらも、どうしても救いたいという気持ちを押し通そうとする中盤までの盛り上がりに対して、協力者「ガンガン」の死や、三億円事件への介在結果はあっさりと流してしまっているのが本当に残念です。
    後半部分をもう少し丁寧に描いていただければ、ラストの「喪失」を強く感じることができると思うのですが。

    あと、プロローグが三都教授からはじまっているのに、いつの間にか視点の中心が安斎さんに移っているのも物語が落ち着かない印象を与えています。
    なんというか二人のキャラクターの書き分けが微妙なんで、「え、いま、どっちの視点」とつい読み返してしまいました。

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