カレンダーボーイ

著者 :
  • ポプラ社
3.42
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本棚登録 : 332
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591100028

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わった時、とても不思議な気分になった。
    完結した。という気持ち。
    謎が完結していない気持ち。
    モヤモヤしたような、それでいて、全てうまく行ったような。

    設定が、意識だけタイムトラベルするというのは不思議なことだ。
    これがなぜ起こったのかは最後までわからないが、どうやら彼らだけに起こったことではない。
    選ばれた人がそうなるのか。
    しかも何か完遂すると解消されるのかな。
    わからない。
    なんだかとっても不可思議な気分でいます。

  • 最後の方ぎっちぎちに詰めててはしょってんなーと思ったけど。最後の最後でね、とても悲しくなった。これまで友情培ってきた人を失うのと、これまで培ってきた人生失うのと。どっちがつらいんだろう。イッチの方が辛いんじゃないかなって思うけど、それでも明るく生きていくラストが眩しくて悲しい。

  • 皆さんが書かれている通り、事件のクライマックスがあっさりまとめて書かれているのがとても残念です。最後のシーンの記述があればもっともっと面白い話になったと思うんだけど。ただ、それでも充分に切なくて悲しい話です。何かを得れば何かを失う。失って初めてその大切さに気付くもの。現在と過去の視点が違うのは、感情移入を促すための心憎い配慮ですね。同じ人生をやり直さなければならないというのは辛いなぁ。

  • 私の初・小路さんは「そこへ届くのは〜」で、これはそれ系だな、と思った。それから改めて小路さんの本のタイトルセンスは素晴らしいと思った。そして切なすぎる。こうなったら嫌だな、と思ったラストなんだもん!でもだからこそイイのかもしれない・・・うん。だってイッチは過去を変えたくて、タケは今を変えたかったんだもん。そうやって納得しないと切なさともやもやで頭がこんがらがる。笑 すごくいい話だったけど、個人的には三億円事件の顛末をはしょってほしくなかったかなあ。

  • 面白かったけど、私の頭も、古びてきたらしく、何度か読み直さないと、理解できないところがあった。パラドックスは、難しい。

  • 2013/03/04
    復路

  • 無茶な設定だけど、面白く読み進められた。

    なのに、最後の尻切れ感はなんだろう。
    ガッカリ。

  • タイムトラベルもの。舞台は1968年と2006年、この舞台で主人公2人は「3億円事件」と「昔死んだ同級生を救う」に関わっていくのだが、ラストはこの二つにお構いなしな形で終わる。
    後味が悪いけど「メフィスト賞作家ってすげー」とも思う。
    残念な点を挙げるなら、主人公2人にどっちがどっちだかよくわからなくなることが多くて、仮に意図されたものにしても…、それで読みにくくなるのはイタダケない。(ラストもうちょっと欲しかった

  • こういうお話は、好き~♪ 頁をめくる手が止まらない!三億円事件絡みの小説、というのも好きな要因。ドキドキ、ワクワクです♪

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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