カレンダーボーイ

著者 :
  • ポプラ社
3.42
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本棚登録 : 332
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591100028

感想・レビュー・書評

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  • タイムトラベルの話。
    今まで、この手の話には入り込めなくて、好きになれなかったけど、この本はすっと物語の中に入っていけた。
    大人の心を持ったまま、小学生になり、また次の日には大人の日常。なんとなく、自分も小学生にタイムスリップしたら、、なんて考え、寂しくなったり、楽しくなったり。

    クルクル話が進んでいって、最後が気になり、どんどん読み進めました。

  • すごく面白かった。一気読みしちゃった。
    先の展開が読めない、勢いのある話。

  • 私の初・小路さんは「そこへ届くのは〜」で、これはそれ系だな、と思った。それから改めて小路さんの本のタイトルセンスは素晴らしいと思った。そして切なすぎる。こうなったら嫌だな、と思ったラストなんだもん!でもだからこそイイのかもしれない・・・うん。だってイッチは過去を変えたくて、タケは今を変えたかったんだもん。そうやって納得しないと切なさともやもやで頭がこんがらがる。笑 すごくいい話だったけど、個人的には三億円事件の顛末をはしょってほしくなかったかなあ。

  • こういうお話は、好き~♪ 頁をめくる手が止まらない!三億円事件絡みの小説、というのも好きな要因。ドキドキ、ワクワクです♪

  • おもしろかった。

    48才の、共に大学に勤める幼馴染がなぜか寝ると小学生時代にタイムスリップしてしまう。
    現代と過去を一晩ごとに行き来できることがわかった二人は、当時大好きだった里美ちゃんの、3億円事件にからんだ一家心中を止めるべく、奮闘する。

    この手の話は、主人公(一人)だけが変な状況に捕らわれるが、この本は二人(主役が二人)が共通の世界に飛ぶという点でちょっと安心した。

    最後は、歴史を動かした代償として、現代の問題が全て無かったことになっているのが、見方を変えると「ちゃんちゃん(やっつけ)」感を感じる。でも、代償は主人公の一人が、過去の世界から戻って来れず、二度と以前の二人は逢えなくなってしまったところにちょっと哀しさがあり、物語としておもしろかった。


    タイムトラベルができたとして、「絶対に歴史を動かしてはいけない」ってのはどのお話でも使われるけどなんでだろう?動かした結果が悪いほうに転がるとは限らないし、それも一つの世界なんだからむしろバンバン動かして変えまくった方が、同じ道をたどらないでおもしろい気がします。

  • タイムトラベルのお話。三億円事件絡みのお話は2回目だなー。最後にぼろっぼろに泣いた

  • またまたしんみりさせていただきました。
    突然のことで涙は出ませんでしたが、じんわりしました。

  • 今まで読んだ小路作品では、これが一番です。
    結末はしみじみ切ない。
    二人の結末、自分だったらどちらがつらいのか・・・考えてしまいます。

  • 1968年。三億円事件をきっかけに
    一家心中で亡くなったクラスのアイドル里美ちゃん。
    寝て起きたら過去と現在を行き来する≪僕ら≫は
    彼女を救えるのか!?

    見た目は子供、頭脳は大人(笑)
    意識だけ過去に戻った中年オッサン2人。
    お互いに目的を果たすために三億円事件に挑みます。
    ストーリーは面白く止まらず一気に読破しました。

    ラストはすごく呆気なく、切ないです。
    でもそれがまたいい感じにまとまってるのかも。

    個人的には、三億円事件のシーンとか
    ガンガンとか佐久間さんのことも
    もっと深く描いてほしかった。

    「初恋」に続き三億円事件に関する物語は
    謎が多くてミステリアスで好きです♪

  • 東京バンドワゴンが個人的には好みではなかった。その割りに世間では評価されて続編も出ているので、もう読まないかも。。。と思っていたけれどこれは良かった。過去と未来が交錯するストーリーも好み。

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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