食堂かたつむり

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著者 : 小川糸
  • ポプラ社 (2008年1月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591100639

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食堂かたつむりの感想・レビュー・書評

  • おいしそうな料理がたくさんでてきて、どれも食べてみたいな~と思った。
    こんな食堂が近くにあったらいいな。

  • ある日、バイト先のレストランから帰宅した倫子は、家財道具一切と共に、同棲していた恋人が、姿を眩ましたことを知り、愕然とする。倫子は、祖母の片身の、糠床だけを胸に抱いて、郷里へと戻る。故郷で食堂を始めた倫子。やがて「食堂かたつむり」は、「そこで食事をすると、願い事が叶う」と、評判になり…。
    再読してみて、「こんなに、切ないストーリーだったっけ?」と思った。何度も涙ぐんでしまった。でも、登場人物たちは、最後は、それぞれに幸せをつかんでいく。倫子も、何度も辛いめにあいながら、成長していき、料理をすることの喜びを、改めてしる。倫子の純粋さは、まるで、この物語に出てくる、故郷の景色のように美しく、心うたれる。そして、食いしん坊の私にとっては、やはり、「食堂かたつむり」の料理に、興味を引かれる(笑)

  • 小川糸さんの短編集『あつあつを召し上がれ』がとても好きな感じだったので、長いものもと思い、前々から気になっていた『食堂かたつむり』を手に取りました。

    料理を作る描写も味わう描写も大好きなのに加え、将来小さな喫茶店を営めたらなあ……なんて夢もぼんやりと抱いている私としては、主人公の倫子が熊さんと一緒に少しずつ少しずつ「食堂かたつむり」を作り上げていく様子にうっとりさせられっぱなし。
    恋人から手酷い裏切りを受けた若い女性が、大自然の中で自らを癒していく物語か……素敵やん……ほっこり……。

    と、ふわふわした気持で読んでいたのですが、いやいやいやいや、ふぐパーティーからの怒涛の展開がすごい。すご過ぎる。

    物語前半に漂うのがお菓子を焼く時の甘くて香ばしい香りだとしたら、後半からは生き物の生臭さや血液の鉄臭さを感じました。
    生きること、愛すること、命をいただくということ、そしてそうやって明日もまた生きていくということ。癒し系どころじゃない、めちゃめちゃ骨太の、サバイバルストーリーじゃあ!

    映画化しているとの事なので、そちらも楽しみです。

  • お肉。生き物から命をもらって、それを食べて、今生きている。
    野菜。自然から摘み取って、それを食べて、今生きている。
    お金で食べ物を買っていて、それを「育てた人」「取ってきてくれた人」「運んでくれた人」「集めてくれた人」に払っているわけだけど、感謝すべきはそうした人にプラスして、食べ物そのものに感謝しなくてはいけない。
    料理が人を幸せにする。一度に幸せにできるのは1対1の関係なのかなあって思う。

  • あちこちに出てくる食材、料理にうっとり。
    料理下手な私ですが、とりあえず楽しんで料理したいなぁと。いろんなものを大切にしないとなぁ…としみじみ思ったりもして。
    読み終わった後、家族について深く深く考え、かけがえのない存在だと痛切に感じました。
    とても優しい気持ちになれる本。
    思わず涙ぽろりな一冊です。

  • 好きそうな話のはずなのに、なんだろう、すごく生理的に受け付けなかった。料理から登場人物から全て嘘くさいんだな。

  • 久しぶりに一気読みしてしまった。
    同棲していた恋人が失踪し、家財一式声すらもなくしてしまった料理好きの女の子が、故郷の田舎へ帰り、実家の物置で食堂を開くというお話。
    ご飯の材料を山で取ったり、地元の生産者から買ったり・・・ほんわかしました。
    かと思えばネットで海外から調味料取り寄せたりも!
    こんな風にご飯作れたら楽しいだろうなー
    不仲だったおかんが癌で死んだり、家族のように思っていた豚を料理したり・・・料理を通して色々な人と関わり皆変わっていく。
    生きることは食べることだ!!

  • 同棲していたインド人の恋人が家財道具一切を持って姿を消すところから始まるこのお話は、現実離れしていてポップな印象。
    お料理や人との出会い、暖かなストーリー展開は爽やかそのもので、心地の良く読めるよくあるデトックス系小説…。
    それなのに、ところどころに卑猥な単語があたりまえのように突然登場するのが、奇をてらった感じがして不愉快だ。周囲の人物の言葉の字面には爽やかさに欠けるのも雰囲気を壊していて残念。
    …というのが中盤までの印象。
    だけど、世界ってそんなに爽やかじゃなくてあたりまえだよね。美しい田舎でも人間は下衆なところがある。でもそのなかで、優しく素直に生きる主人公を描いた、この本はひとつの作品なんだ。心地の良く読めるデトックス商品じゃない。なんて、当たり前のことに思い至った。

    最後のストーリー展開は、ありがちながら、まんまと泣かされた。素直に読む心大事。穿っていたのは私の方かも。


    解体のシーンなど、グロテスクながらきっちり書いてあるのは、それが主人公の信念の描写だと感じた。

  • 帯がポルノの昭仁さんなどだったので驚いたのだけど、Fairlifeの方なのか…納得。
    どう考えてもこの食堂、採算が取れないけど、これはファンタジーなのだと思うので、それはそれでいいんだろう。
    私の好みから言えば全体的にもうちょっと書き込んで欲しかったけれど、豚のエルメスと母のくだりは良かった。

  • 恋人に振られ失語症になった女性が、田舎に帰って不思議なレストランを始める。そこの料理を食べると様々な効果があるという・・・。友人に進められて読みました。女性向の小説ですが、恋や親子の愛情をテーマに、なかなか感動的な小説となっている。また、食材の大切さを感じさせられた小説でもある。ネット等では結構評判の小説だそうです。

  • 私はあまり料理が得意ではないので、美味しそうな料理の描写には胸が高鳴りました。手間暇と愛情をたっぷりとかけて作られた食事はどれだけ人の心を動かし、幸せにするんだろう。最後のお母さんの手紙が心にしみる。母娘って関係が難しいけど、これほどの最強タッグもないのではないでしょうか。永遠の別れが来るその日までに一緒に過ごせたという事実はお互いを救い、残された方に美しい記憶として残る。幸せのあふれる本でした。

  • ただほのぼのとしていて、
    料理に感謝しましょうというお話なのかなと思っていたら、
    考えさせられるストーリーがところどころ挟まれて
    最後の展開には思わず涙がでました。

    少し卑猥な表現も、想像できるグロテスクな表現も
    素直に書き出しているからこそ伝わるものがあって、
    直接私にあたってきました。

    もっと、心を込めて料理を作ろう。
    私も主人公のように、喜びを感じられる天職にめぐりあいたいです。

  • 読み始めてすぐ、なんかすごい違和感…というか薄っぺらさに不快感…というか。何もかもとんとん拍子にいきすぎだし、絶対に経営上無理があるし、読み進めるのが苦痛でしょうがなかった。このひとの小説を読むのは初めてなんてすが、もう一冊も読みたくないな、とおもった。時間の無駄。気持ち悪い自己満小説。

  • 形容や展開に「こういうの、素敵でしょう?」が無数にちりばめられており、ややお腹がいっぱいになった

    中高生くらいで読んだならきっとこの雰囲気に心酔できただろうと思うと、大人になった自分が少し寂しい気もする

    洋梨のフルーツサンドがとても美味しそう

  • 小川糸さんの作品は、ほんわかキモチが暖かくなる、そしてなんだか人間的なようでファンタジーのような雰囲気大好きです!

    やっぱり出てくる料理が全部美味しそぅで一度食べてみたくなる!

    そしてほんわかの中にもメッセージがいくつも込められているステキな作品です。

    豚のエルメスから食べ物を余すことなく美味しく食べることへの食物に対する敬意や愛情。
    食事を作る時は、食べる人のことを考えその人の幸せを思って作ることが1番大切なんだと思いました。
    私も仕事で一料理を作る者としてこの本を心得として掲げている大切な一冊です。

    [10-料理をすることは、私の人生にとって、薄暗闇に浮かぶ儚げな虹のようなものだった。
    70-71
    89-幸せだった。幸せすぎて胸が詰まり、呼吸困難になって死んでしまいそうなほど、幸せだった。
    こんなふうに大空の下で誰かのためにアイスクリームを作る姿を、自分自身まったく予想もしていなかった。
    99-145-
    173-嫌い、という感情は、必ず味に反映されるから。とにかく、心も頭も空っぽにした。
    イライラしたり悲しい気持ちで作ったりしたお料理は、必ず味や盛り付けに現れますからね。食事を作る時は、必ずいいことを想像して、明るく穏やかな気持ちで台所に立つのですよ。

    201-私はどうしても、この塩をおかんの体にプレゼントしたかった。
    209-私にとって、料理とは祈りそのものだ。
    おかんと修一さんとの永遠なる愛への祈りであり、体を捧げてくれたエルメスへの感謝の祈りであり、そして、料理を作ることの幸せを恵んでくれた料理の神様への祈りでもあった。私はこの時ほど、無上の喜びを感じたことはない。
    229-料理は、自分以外の誰かが心を込めて作ってくれるから心と体の栄養になるのだ。
    224-料理を、捨ててはいけない。
    心からそうおもった。だからまた、一から料理作りはじめよう、と。
    身近な人に、喜んでもらえる料理を作ろう。
    食べた人が、やさしい気持ちになれる料理を作ろう。
    たとえちっぽけな幸福でも、食べた後、幸せになる料理を、これからもずっと、作り続けていこう。
    ここ、食堂かたつむりの、世界にひとつしかない厨房で。]

  • 恋人が突然いなくなり声がでなくなった主人公(倫子)がふるさとに戻り、食堂かたつむりをオープン。あまりうまくいっていなかった母親やお客さんとの交流の話。
    レビューがあまりいい感じじゃなかったからどうなんだろう…と読んだけど、確かにうまくいきすぎで、無理矢理感はあったが、全体的にうまくまとまっていた。
    食べることは生きること。食材に対して感謝の気持ちを忘れずに、丁寧に作っているところ、余すと来なく食材を使用しているところ、素晴らしいと思った。
    とくに、おばあちゃんの「料理をするときはいいことを思いながら作りなさい」というとこは、料理はあまり好きではないし、おいしく作れる自信はないけれど、そういうことが大切なことなんだろうと思い、意識しようと思えるきっかけとなった。
    とにかく料理がしたくなる。また読みたい。

  • 彼女が部屋に戻ると、インド人の恋人が家財道具すべてと一緒にいなくなっていた。残っていたのはぬか床だけ。傷心のまま実家に帰った彼女はショックのせいか、声が出なくなってしまった。
    実家に戻った彼女は、祖母から受け継いでバイト経験で磨いた料理の腕を生かし、食堂を始める。するとそこにきたお客さんに数々の奇跡が起こり、評判の店となる。

    -----------------------------------

    シナリオ自体はおもしろいんだと思う。料理で人の心を開くなんて感動的で素敵。
    だけど、現実的じゃない部分が多すぎて感情移入できなかった。自分にはおとぎ話すぎた。

    田舎に戻ってすぐに食堂を開けるなんて、環境や人に恵まれてるのにほとんど感謝しない主人公に腹が立った。無一文の出戻り娘を世話してくれてるのに、母親への感謝はなし。
    雑用を報酬なしでやってくれる熊さんに対しても料理をつくっただけ。
    料理で奇跡を起こすのはいいけど、主人公の身内への態度の悪さが我慢できなかった。

    人口5000人くらいの村で、1日1組ペースのお客でやっていけるわけないよなあ、どう考えても生活できないなあ、母親の扶養か、なんて考えながら読んでしまった。矛盾点が多い作品だった。

    ラストの、感動するやろ?どや?的な場面でもぜんぜん感動できなかった。
    帳尻合わせの感動のために最後、人が死ぬ小説は好きじゃない。

  • インド人の恋人に逃げられ全てを奪われた倫子。
    唯一残された宝物のぬか床と10年振りに故郷に帰り、「食堂かたつむり」を始める。

    食物に宿る生命の尊さ、それをいただくことのありがたさ。
    倫子の作る料理から、大切なことを教わった気がします。
    ふくろう爺に込めた母の優しさ、思わず涙が出ます。

  • 優しくて大好きなお話もたくさんあったけど、
    もう二度と文字として見ることはできない本かも…。

    自分も他の動物の命を食べて生きているので
    動物がかわいそうっ!と全面的に批判するキモチではなくて
    おいしいおいしいと何も考えることなく食べているのは
    とても罪深いことだと思うので、こんなにも残酷なことを繰り返して
    人間は生きていることを改めて考えることは大切だけど
    やっぱり自分の大切な家族であるエルメスを食べるのは
    苦しすぎて嗚咽が止まらなかった。

    偽善を振りかざして言うのではなく、やっぱり家族は食べられない。
    倫子ちゃんとエルメスに姉妹のような関係を見ていたので
    とても悲しくて苦しかったです。

    でも、他のお話はふんわりとあったかくて
    本ならではのファンタジーと食が交じり合った優しい食事でした。
    大好きだけど二度と見れない、ワタシにとっては甘くて苦しい恋みたいな1冊でした。

  • ほんわかして、グロテスク。ジビエ料理はあんまり好きじゃないけど、スープとかデザート美味しそうだな~。最後のお話も好き。

  • かわいい表紙だけど、かわいくておいしそうなだけの話じゃない。
    自分が食べることの大切さを忘れてたことに気付く。
    食べることは生きることで、食べ物はいのちそのものっていう、普通のことを忘れてた。

    文章は女の人らしくふんわりしていてとっつきやすい。でもちょっと書き慣れない感じもあって、小説としては展開がちょっと強引だったりしなくもないんだけど、このテーマがすごくいいので面白い。
    エルメスの運命は出てきた時点でだいたいわかってるんだけど、いざそのシーンはさすがにヘビーだったす。でもここが一番書きたかったことなんだろうから、目をそらしてはいかんのだよな。

  • さらさらっと読めておもしろかった。
    料理を作ることで 1人前になっていく女の子のお話だと思っていたけれど 母子の確執と再生をうまーくかいてあった。
    料理はどれも美味しそうだけれど ぶたさんまるまる1頭ぶんの
    料理をぜひ味わってみたいものです、

  • 食べ物を成仏させてあげたい。食べ物にも命があって、そこには気持ちがあって、物語がある。小さな食堂を通して、小さな奇跡を起こして行く主人公。心が優しくなる本だった。

  • ≪内容覚書≫
    トルコ料理店のアルバイトから帰ってきたら恋人は去り、
    部屋の中は空っぽになっていた。
    残されたのは祖母のぬか床だけ。
    声を失った主人公は、故郷の村に帰り、
    一日に一組だけのお客様のための食堂を開く。

    ≪感想≫
    フクロウ…!!!
    まさか時計とは。
    最後の最後に母親の愛を感じた。
    そのために、主人公の娘は、愚かで頼りなくては
    ならなかったのかも。
    …あれ、なんか、似たような感想を
    辻村深月の作品でも書いた気がする。
    この感じのストーリーパターンは、最近の流行?

    とりあえず、主人公の女性には、正直共感できなかった。
    …そもそもアルバイトから帰ってきたら、
    部屋が空っぽ、って。
    前兆のようなものがあっただろうに、気付けよ!とか、
    そんな最低男に惚れてた馬鹿な女のお話なの?と、
    先入観を持ってしまったせいだろうか。
    しかも、それで声を失うとか。
    そこは声を荒げて怒ろうか!と個人的には思う。

    レストラン自体はすてきだな、と思った。
    自分のためのおもてなし。
    理想のレストラン。

    ただ、この主人公の女性に、
    他人をハッピーにするだけの力があるかと言われると疑問。
    自分がしあわせじゃないと、
    他人をしあわせにすることはできない気がする。
    「四十九日のレシピ」のおっかさんみたく、
    私はしあわせだったよ!という
    前向きでパワフルなエネルギーがないと、
    相手には届かないんじゃないだろうか。
    そういった点で、最後までしっくりこなかった。

    個人的には、あんな馬鹿男に惚れてた自分が許せないわー!
    見てなさい!私、しあわせになってやるー!くらいの、
    活力あふれる女性が、失敗を繰り返しながらも、
    しあわせについて考えながら、
    レストランを作り上げていく方が受け入れられたかも。

    読む時の体調にもよるかな。

    疲れた時、落ち込んだ時に読むと、
    ホッとできる作品かもしれない。
    そんな時が来たら、この本を思い出したいと思う。

  • さっき読み終わった。

    コレって「映画化した」と言う売り文句の
    帯が付いていたけど。

    どの程度まで…というか
    どのへんをクローズアップして
    画像にしているのかが……

    食物とは絶対的に
    他者を、滅する事にて得られる
    訳ですから…でも
    リアルにそのへんは映画には出来ないよなぁ…

    とか、考えてしまった。

    映画化の帯とかはあんまり
    付けなくても良いんじゃないかなー…とかも
    勝手に思ったりも^^;

    凄く良い作品だった気がします。
    年代的に、リアルで。
    こういう作品は、どんどん読みたいなと
    思います♪
    テンポよく進みました。

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