- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591102756
感想・レビュー・書評
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巴波川高校一年生クラスメイト5人の物語。
高校一年瀬の前半部分を5人の男女それぞれの視点で書かれています。5人は入学したばかりの頃に一緒にプリクラを撮った5人。でもグループという訳でもなく、たまたまそこにいた5人。そんな5人がそれぞれに語る高校生活はそれぞれの悩みがあり、ある人の物語に出てくる彼や彼女にもそれぞれの物語があるのです。
視点が変わることでひとりの人物の印象がコロコロと変わります。おれやわたしが見るおれやわたし。彼や彼女が見るおれやわたし。それらが重なり合います。ピタリと同じところもあれば、大きく違うところもある。そんな重なりやズレが物語の奥行きを作り、人物を立体感あるものにします。
また物語はある人物のある時間を切り抜いたもので、そこで何かが大きく変わるとかいうのではないのです。それでも高校一年生のある時間というのは本人にとっては大きいものなんですね。それでもある時間という瞬間よりも、その先の未来に向けて作者の目は向いているように思えるのです。だからこそ最後に何気なく示された変化が大きく意味を持つように感じたのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YA向けのピュアな連作短編集。それぞれ周りには仮面をかぶりながら何かを隠し何かを演じている。見えないだけでそれぞれ複雑な悩みを抱え生きている、そんな青春時代。2013/321
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表紙に惹かれ手に取った。後にひく青春
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「大切なことは変わろうとすることじゃなくて気をつけることです」 でしたっけ 自分が滞ってしまう時、この台詞をいつも反芻します
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共感できる人とできない登場人物がいるけど
それぞれの視点で描かれているから、
それぞれどういう風に見えているかが面白い。
みんな悩みを持っているけど、それが青春なのかな
なんだか爽やかな印象の本でした。 -
夏に読みたくなります。日常の学生たちの世界だけどきれいな世界…!
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どの登場人物も美化されてなくて
人のどろどろした部分が書かれてるのが
すきだなあ(´ω`) -
2010年7月21日
ブックデザイン/カマベヨシヒコ
イラストレーション/佐々木こづえ -
さらっと読める高校生5人の恋愛・学園模様5編
オムニバス形式
精神内ヒッキー男、玉木メインの『夏の階段』もいいが
イケメン河野メインの『雲の規格』が好みだな
各編の半端とも思える終わり方が、人生途中の高校生という感じで好き