わたし、男子校出身です。

  • 356人登録
  • 3.55評価
    • (34)
    • (43)
    • (113)
    • (4)
    • (0)
  • 81レビュー
著者 : 椿姫彩菜
  • ポプラ社 (2008年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591103852

わたし、男子校出身です。の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  あー……。
     差別の形かもしれないな、と思った。
     当事者から見ると考えられないほど無神経な質問にさらされている。それの悪意の有無なんて問題じゃない。さらに言うなれば、それが起こる頻度は、時折、ではなく、常に、なのだ。
     世界を大きく2つに分ける性別という根幹に依るが故に、常識の壁は厚い。
     ただ、当たり前に生きる為に、心を強く持たねばならない。
     在るだけである、と言うことは当たり前では無い。

     しかしながら。
     これより困難は小さいかもしれないけれど、人間であるという以上の扱いにおいては、誰にでもソレは起こりうる。そして自分が差別をする側になもなっているのだろう。
     されることには敏感だけれど、することには鈍感になる、という恐ろしさを知る本である。

  • 授業のレポートの参考文献として読んだ本。
    これの前に読んだのが上川あやさんの新書だったから最初は文章のギャップに戸惑いました(笑)

    でもこちらのほうが学生時代の苦しみや戸惑い、親のことについてストレートに伝わってきますね。こちらが精神的葛藤なら上川さんのは社会的困難を知ったように思います。
    合わせて読みたい作品です。

    性転換手術について詳しく書かれていますが、なじみのない単語や難しい単語がでてくるので内容は理解できなくてもその手術の大変さは伝わってきました。
    まさか死ぬ可能性もあるなんて。
    医療は進歩しても人間の体を変えるってまだまだ難しいんですね。
    しかも寿命が縮むかもしれないとか、リスクは大きいのですね。知りませんでした。

    親の苦しみも本文から読み取れました。性同一性障害の方目線の本はありますが親目線の本はないのでしょうか。

  • 三葛館With T||493.74||性同一性障害

    2008年にベストセラーとなった椿姫彩菜さんの自叙伝。
    文章は終始読みやすく、引き込まれながら一気に読めてしまいます。
    性同一性障害のことについてもとてもよく分かる内容で、性同一性障害による親との衝突、差別、自身の苦悩や葛藤、命懸けで挑んだ性転換手術の体験などがリアルに書かれていて、心と体のギャップを抱えながら生きることがどれだけ苦しく大変なのかを深く実感できます。
    読み進めていくうち、どんなに苦しい時も自分に出来ることをしていこうと真っ直ぐでひたむきに生きる著者の姿に深く感動を覚え、性同一性障害で苦しむ多くの人たちを心から応援したくなります。
    また、そのような人たちが暮らしやすい社会になることや、少しでも多くの理解者が増えることを願ってやみません。
                                  (かき)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=52592

  • 性転換手術ははたからに見てこわそうだし、デメリットが多いと思うが、それ以上に性を転換するメリットがあるということか。

  • むー。複雑な気分。
    この人、典型的なGIDって言ってもいい人だなあと思って。

    でも、逆にこういう人から見たら、外見が全然女らしくないわたしなんか生物学的に女であるってだけで女なんだから、羨ましいって思うだろうし、「なんで女なのに女らしくしないの?」とか言われそうだ。

    っていうか、わたしが「女であるってことは、わたしにとっては記号くらいの意味でしかない」って言ったら、傷つくだろうな。。

    逆にわたしは「女だから女らしくして当然」っていう雰囲気ムンムンのこの本、仕方ないかも知れないけど「うへー」って思っちゃうんだよね、、

  • きちんと性同一性障害について考えたこともなかったから、そんな気持ちだったんだ、と思うことばかりだった。

    男子校で最初疎まれていたのに、自分の場所を確立していくところが素晴らしかった。

    私はこの本を読まないでそういう人に会った時に、もしかしたら大学の人と同じようになんとなくフェイドアウトしてしまっていたと思う。

    でも、そんなことで近づくのを辞めないで欲しいだろうな。とか、手術にはそんな命の危険があるんだ、とか色々なことを教わった。さらっと読みやすい文体だけど、勉強になることがたくさんあった。

  • モデルとしても活躍している性同一性障害の筆者の半生が書かれています。
    とても分かり易くまとめられていて、様々な苦悩や葛藤が伝わってきました。
    何にしてもまず知ることから全ては始まります。
    こうして書かれている思いを理解していけたらと思います。

  • TVで見たことある子だし~♪
    なんて、軽く読み始めたのを反省させられちゃうような1冊。

    幼少の記憶、徐々に理解者を増やしていった男子校時代、
    そして大学入学・・・・

    親子の確執から、性転換手術の内容、
    性同一性障害の認定、
    親との仲直りまで・・

    壮絶な体験を語っていて。


    性転換手術は、すごい覚悟がいるもので、
    手術後のケアも大変・・

    それでも、本来の「女」のことして、
    大学生をやり直す姿は、
    圧巻でした。


    ゲイ、おかま、ニューハーフと、
    性同一性障害は違うものだってことも知りました。



    興味がある方は、ぜひ読んでみてほしいです

  • 椿姫彩菜さんはテレビで見たことがあるけど、綺麗な(元)男の人だなぁという印象だけだった。
    この本を読んでみると、「性同一性障害」というのが、本当に「病気」であって、椿姫さんがとても悩んでいたことがわかった。
    だから、
    1、いつ、目覚めたの?
    2、男と女、どっちが好きなの?
    3、お風呂やトイレは、どっちへ行くの?
    といった椿姫さんが「モットもキライな質問」をすることが、とても失礼なことがわかった。

  • 偏見や価値観の違いを少しでもなくすため、きっと彼女は本を書き、そして、笑っているのだろう。
    「女」になることがこんなに「痛い」なんて、、知るすべもなかった。
    「男」と「女」に分けるほうが間違っているのかもしれない…

全81件中 1 - 10件を表示

わたし、男子校出身です。に関連するまとめ

わたし、男子校出身です。を本棚に「読みたい」で登録しているひと

わたし、男子校出身です。を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

わたし、男子校出身です。を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

わたし、男子校出身です。を本棚に「積読」で登録しているひと

わたし、男子校出身です。の作品紹介

話題のニューハーフモデル、初のエッセイ!生まれたときは男の子、今は現役女子大生!心は女の子なのに、身体は男の子として生まれてしまった著者が、家族との絶縁、恋の苦悩、社会的偏見、命がけの手術…さまざまな困難と向き合い、「女の子」として人生を再スタートさせるまで。

ツイートする