ふしぎ列車はとまらない: おばけ美術館3 (ポプラの木かげ 30)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591104149

感想・レビュー・書評

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  • おばけ美術館シリーズも3巻目となり、今回は、家族について考えさせられるお話。

    表向きからは決して分からない、家庭事情は様々で、家から離れたくないと思っている子もいれば、家から出て行きたくてたまらない子もいるが、時には、それが勘違いだったという悲劇も起こりうる。

    しかも、その原因は悲しいことに、当人の知らないところで、時間が解決する場合もあって、本書の場合、ファンタジーということで、それを実感できる喜びこそあるが、現実問題として、これに共感できるかというと、やや微妙なのかもしれない。

    だから、私は考え方を変えて、たとえ目には見えなくとも、きっと後の世代の者の行いを見ていてくれるだろうし、その思いを感じてくれているはずだと、信じてみようと思いました。

    そう思えたのは、十歳の館長「まひる」の、美術品のおばけたちに対する、当たり前な接し方に影響されたのも、きっとあるのだろう。なんといっても今回は、館長自ら寒さを和らげるために、なべ焼きうどんを作り、おばけたちに振る舞っているのだから。その場面の温かさは(それに美味しそう!)、いつも通りの親しみやすさに満ちた、ひらいたかこさんの絵も加わることで、より魅力的に感じられました。

    そして、いつもの如く、柏葉幸子さんのあとがきも印象深く、今回は、真夜中にインドのカルカッタの駅に着いた時のエピソードに、独特な雰囲気を感じ取り、子ども達にとっては、旅行の楽しさに加え、世界を知りたくなるきっかけにもなるのではと、感じました。

  • 最近は子供をさらう列車なんて怖そうだなぁと思いました。でも本当は列車に

  • マヒルがおばけ美術館の館長で、おばけたちに「人を怖がらせちゃダメ」とかの指示を出したりしていた。おばけたちはその指示に従って、マヒルを館長と認めた。
    町田さんの家のスノードームの中に不思議列車があって、そのスノードームをさわると不思議列車の駅に行けた。僕もそのスノードームをさわって駅に行ってみたいなと思った。

  • 1番好きな場面は、みんなになべやきうどんを配ったところ。「あー、おれにはないのかよー!」と思った。ペンギンも気に入っていたかまぼこがおいしそうでした。えび天が入っていたらもっとよかったのに。よだれがたれそうになりました。
    さいご、ボブさんのところにゆう一くんが、世界の電車に乗ろうってさそいに行くのは、よかったなって思った。電車に乗らなくても楽しいけど、いっしょに話せるのがいい。
    ボブさんが死んじゃったのがさびしいから星4つです。(小3)

  • 【図書館】吹雪の中の美術館。急遽、休館にして原因を探る、館長のまひる。突然、絵から列車が飛び出して、美術館は大混乱!題名のない絵に隠された過去とは……。おばけたちの行動が面白い。最後は心温まりました。

  • 相変わらずの美術品の中からでてきたおばけたちの騒動がとても楽しいです。

  • おばけ美術館シリーズ第3弾。今回はまひるたちが遂に絵の中へ!大人にはおばけたちが見えないのに、まひるの意思を汲んで何も言わず温かく見守りサポートしてくれる町田さんの存在が本当にいい。今回はちょっぴり切ない感じ。ボブさんの想いが叶って良かったな。2012/203

  • 『ふしぎ列車はとまらない』を借りて来ました。
    週に一回の図書の時間の貸出しを利用して毎週新しい本を借りて来ます。
    図書の先生がいてはるので、いろんな話を聞いて選んだり、
    自分の読みたい本をお願いしてみたりしているようです。

  • ぬーん、やはり町田さん可愛い。
    別のおじいちゃんも登場。可愛い。
    やはり、おじいちゃんコンプレックスか…。

  • 3月24日

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著者プロフィール

児童文学作家。岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。大学在学中に講談社児童文学新人賞を受賞し、『霧のむこうのふしぎな町』でデビュー。ファンタジー作品を多く書き続けている。『牡丹さんの不思議な毎日』で産経児童出版文化賞大賞、『つづきの図書館』で小学館児童出版文化賞、『岬のマヨイガ』で野間児童文芸賞受賞、『帰命寺横町の夏』英語版でバチェルダー賞受賞など受賞歴多数。


「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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