おんな作家読本 明治生まれ篇

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著者 : 市川慎子
  • ポプラ社 (2008年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591104569

おんな作家読本 明治生まれ篇の感想・レビュー・書評

  • 明治生まれのおんな作家たちを紹介しています。国語便覧がお好きだった市川慎子さん。便覧のように人物相関図や年表、作家たちのお気に入りやこぼれ話なども載っているし、イラストや写真もふんだんに使われていて、とても好奇心をそそられる作りになってます。
    この頃のおんな作家さんたちの生き方は格好いい。今では非難轟々浴びるようなことも堂々としている。ダンナさんがいようがお構いなく、好きな人ができると想いのまま突き進む人が多いんだなぁ。そして悪びれない。そして何より魅力がある。だから読みたくなる。

  • 濃くて、強い、明治生まれの「おんな作家」16人の魅力と作品の読みどころをテキスト、カラー写真、イラストで紹介した文学案内本。取り上げた作家の「人物相関図」や、各作家のターニングポイント(年齢入り)が分かる「人生グラフ」、作家の好きだったものを写真で紹介した「お気に入り」、ミニ知識をまとめた「こぼれ話」なども収録。全154p(うちカラー127p)。ソフトカバー。単行本サイズ。

    第一部

    ◎強くて明るい庶民の娘 林芙美子
    ◎乙女魂の代弁者 吉屋信子
    ◎美の世界の女王 森茉莉
    ◎ハイカラで渋好みのおしゃれ女子 中里恒子
    ◎愉しがりやの永遠少女 城夏子
    ◎熱中好きのモダンガール 宇野千代

    第二部

    ◎聡明な貴婦人 片山廣子
    ◎女子文壇の大姉御 長谷川時雨
    ◎らんちゅう童女 岡本かの子
    ◎理系モダンな女の子 尾崎翠
    ◎文学少女の原型 野溝七生子
    ◎坂口安吾の想い人 矢田津世子
    ◎女性エッセイストの先輩 森田たま
    ◎頭脳明晰な女の味方 山川菊栄
    ◎明治生まれのお姑さん 幸田文
    ◎『驢馬』のマドンナ 佐多稲子

  • 宇野千代を知れた本

  • 林芙美子、吉屋信子、森茉莉、中里恒子、城夏子、宇野千代、片山廣子、長谷川時雨、岡本かの子、尾崎翠、野溝七生子、矢田津世子、森田たま、山川菊栄、幸田文、佐多稲子、15人の明治生まれの作家ガイド。略年譜や代表作、遺品やお気に入りのモノを紹介した、乙女の為の本。ページデザインも可愛らしく、ちょっと甲斐みのりの本を思い起こす。これを機に名前だけ知っていて読んだ事のない本を読むきっかけになる、そんな本。

  • 明治・大正の作品は好きだが、女性作家のものはなぜかあまり読まずじまい。しかし、この本を読んで、ちょっと女性作家のものも読んでみようかと思った。

    現代よりもずっと制約が多かった時代だと思うが、ここに取り上げられている作家たちは、なかなかどうして・・・。
    離婚、結婚、同棲を繰り返しつつ、その間に子育てをして作品を書いて・・・・、と、我々よりずっと忙しくてめまぐるしい生活をしていたようだ。

  • 林芙美子・吉屋信子・森茉莉・宇野千代……明治生まれの女性作家を、作品だけでなく、人間関係・持ち物も交えて紹介していく、お洒落で可愛い作家論。

    ******

    著者が「国語便覧が好き」だったというだけあって、年表だけじゃなく、関係図や豆知識、作家達のお気に入りの品などがカラーで載ってるのが、同じく便覧好きだった私にはたまりませんでした。
    もちろん、文章面も素晴らしいです。
    知らない人にも分かりやすく読めるし、所々鋭くも優しさにあふれた批評がしてある部分も、その作家を知っている人には「そうそう!」と頷けるのでは?
    個人的には森茉莉を「自己完結した人」と表現されていた所に「うまいこと言うなぁ」と感心(あれ?上から目線?)しました。

  • 海月書林の市川さんの本。
    デザインや挿絵や写真やその構成に並々ならぬこだわりを感じて、うれしくなる。わたしも授業中に便覧を読むのが好きでしたが、この本はまさにキュートな便覧という感じ。テキストも濃くていいです。

  • ちょっとした中の構成
    (お気に入りのものの紹介)
    とかが可愛らしい。

  • 明治生まれの女性作家と作品ガイド。

  • 丁寧に愛情を持って書かれた本。
    女性作家のそれぞれの愛嬌を、現代の私たちにもわかりやすく描かれている。

  • 新聞の書評を見て気になったので読んでみました。

    明治生まれの16人の女流作家たちについて語っています。
    彼女たちが、どんな家に住んでいたか、どんなものを好んでいたか、
    などなど、イラストや写真をふんだんに使って描かれているので、
    とても読みやすくて、楽しいし、装丁も、きれいな色でお洒落〜♪

    宇野千代・中里恒子・林芙美子とかを除けば、
    初めて聞いた名前の作家さんたちがほとんどで、
    へぇー。。。。って感じでしたが、
    みんな、こだわりの素的な暮らしをし、
    乙女チックで可愛い人が多かったんだなって思いました。
    そんな彼女たちが書いた本を、読みたくなってしまう1冊です。

    そして、この本の作者である市川さんは、ウェブ古書店の店主なのだとか。。。
    1978年生まれと、若いのに驚きましたが、
    文章といい、こんな風に作家たちを素的に紹介している彼女の感性も、
    とっても素晴らしい!。。。と思ったわけです。

    この本を紹介していた書評家が、こんなことを書いていました。

    「私の好きなもの」を紹介する、そこらへんのブログがつまらないのは、
    「こんなものを好きな私って素的でしょ?」としか言ってないからです。

    あらぁ。。。これって私のこと?。。。なんて思いましたねー(笑)

    つまり、素的なものの魅力を文章で伝えるためには、
    いったん、自分を殺す勇気が必要なのだと。。。

    その点で、この本は、よくできている、ということです。

    この本を読むと、明治生まれの作家たちと、お茶したい気分になりますよ。

  • 2008年11月18日(火)、読了。

  • 評論というよりは、乙女本。ページを繰ってみればわかります。吉屋信子、森茉莉、城夏子、宇野千代、林芙美子…そうそうたるメンバーの生涯をわかりやすく親しみやすく紹介。彼女達がこんなふうに絡んでたとは…と一目でわかる人物相関図もとってもユニーク。
    そして、うっとりしたのはそれぞれの作家のお気に入り紹介!写真付きで、明治のレトロおしゃれな小物やスウィーツがセンスよくとりあげられていて、身悶えしてしまった。
    一部の作家はこだわりの自宅も紹介しており、書くためにどれだけ暮らしも大事にしてきたかがすごく伝わってきた。しかもお料理上手ときている。いくつか紹介されているレシピは、料理の苦手な私ですら作ってみたいと思った。そして、彼女らの著作の装丁の美しさったら!!
    純文学は敷居が高いと思われるかもしれないが、この本を読んで、彼女達の著作を読んでみたくなった。著者の市川さんは、古本屋「海月書林」の若き女店主。この古本屋さんにも惹かれております。

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おんな作家読本 明治生まれ篇の作品紹介

仕事に恋に、めいっぱい。ミーハー気分で読む、明治生まれの女性作家と作品。濃くて、強い、16人の「おんな作家」たち。

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