- Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591104798
作品紹介・あらすじ
憎い敵、母と兄たちを殺したタルボット・スミールが生きていた!飛空騎士見習いクウィントは、父である空賊船長・風のジャッカルとともに、空賊船ゲイルライダー号で、つぎつぎと卑劣な罠をしかけてくるスミールを追う。恐ろしい断崖で、水門の塔で、奴隷市場で、危険な難破船で…。憎しみのあまり冷静さを失っていく父のようすに不安をつのらせるクウィントは、はげしい嵐のため、大切な友人マリスと二人きりで深森に取りのこされてしまう。一方、地上町では、商人連合議長の恐ろしい陰謀が進んでいた-!のちに空賊船長・雲のオオカミと呼ばれるクウィントとマリスの若き日の冒険譚。
感想・レビュー・書評
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父のジャッカルが迎えにきたので、マリスとともに空賊船ゲイルライダー号に乗りこんだクウィント。ゲイルライダー号の元補給長で、ジャッカルを逆恨みして妻と息子たちを殺したタルボット・スミールが生きていたという情報を知り、スミールを追う。
激しい嵐にあい、嵐が去るまで船を降りてやりすごそうと、まずクウィントとマリスが下船したら、稲妻が落ちゲイルライダー号は風にまかれて嵐の中へ流されていってしまった。深森に取り残されたふたり。朝になるのを待ちテツノキを探して深森をさまよう。
久々に深森に棲む生き物たちが登場します。毎回クリス・リデルの絵がいい。4巻8巻9巻となるクウィントの物語3部作の完結です。 -
原題 / The Edge Chronicles : CLASH OF THE SKY GALLEONS (2006)
装丁 / 鳥井 和昌 -
シリーズ全体としては7冊目になるのかな〜友・マリスと共に乗った父・風のジャッカルの船・ゲイルライダー号は石切場であった崖の地に向かったが,そこには母や兄たちの仇であるタルボット・スミールが仕掛けた罠があった。損傷した宙駆船は地上町に戻って修理されるが,持ち掛けられた商談は貴重なチスイカシを深森から持ち帰ることだった。それとは別に補給長がもたらした儲け話はオオモズの奴隷市場に蝋燭を持っていくことであった。父は何故,仇を持つことになったかを語り,罠だと知っていても乗らざるをえないことを聞かせる。オオハグレクマ一人を手下に持つ若き空賊・ソウ・ダガースラッシュが一行に加わるが,陽気な空賊は船長殺害に成功するが,船長としては認められず,執念深く商人連合と空賊との一大決戦に連合側として加わり,雲のオオカミことクウィントから飛空船を奪おうと謀る。それを阻止したのは虐待され,大怪我を負っていたオオハグレグマのハグルであった〜クウィントとマリスの物語が終わらないと,その子が何故,深森のトロルの一家に遺されたかが解らないので,神聖都市に戻った二人が如何に居られなくなったかが語られないといけない。それが大団円の次巻の課題だ。・・・まだ整理ができないんだよね,読んだのが随分前過ぎてね