封じられた街-北風のポリフォニー (TEENS' ENTERTAINMENT4)

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 109
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591105894

作品紹介・あらすじ

「この街って、なんか気味が悪い…」逃げたい。逃げられない。忍びよる影の恐怖に戦慄するリアル・ホラー登場。

感想・レビュー・書評

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  •  一人暮らし同然の女子小学生・おふみが主人公の第1部、行方不明の妹を探す男子中学生・ハジメが主人公の第2部からなる長編。
     街に出現する謎の落葉アート、子供の行方不明事件。その陰にちらつく黒い姿は何なのか?


     図書館本。
     天沢退二郎の「光車よ、まわれ!」や芝田勝茂の「夜の子どもたち」を思わせる話だが……。

     残念ながら私にとっては非常にイライラする話だった。原因は第1部の主人公・おふみ。
     色々なレビューを読むと彼女の評は大きく二分されるようで、一つは“行動力のある勇敢な子”。もう一つは作中でおふみ自身も言っている“可愛げの無い、子供とは思えない子”。私の感想は当然ながら後者。子供らしくないと言うより、メンドクサイこじらせ女だ。上から目線も凄い。
     ストーリー展開も回りくどく、回想やら内省やらでなかなか本題に入らず。そんな調子でグダグダしているものだから、ページ数のわりに内容が薄く、待て次巻!となるわけで…。
     続巻「封じられた街 薄氷のディープシャドウ」ではもっと充実した展開を期待。

  • ちょっと難しいというか抽象的
    高学年か中学生で読みたい
    難しい話を楽しく読んでる感じがしていい
    ちょっと怖い

  • 主人公の女の子の斜に構えすぎた感じが馴染めなかったけれど、こういう、キャラの方は子供受けはいいのだろうか。
    使う言葉からして、こんな小学生いない…としか思えなくていまいちだったけれど。

    起こる事件は猟奇的で興味がそそられる。
    背中だけのもののべ様、怖い…。

    物語は三部構成で二部からは主人公が変わり、一部に出てきた男の子2人も途中から登場。
    この街から人を減らすのがもののべ様の目的らしいので、事件の奇妙さに気づいているのは自分たちだけだ、それなら対抗してやれ、と三部へ続く。
    続くのか…。

    なんかもっとこう、ホラー的要素で街が封じられらて外部との接触が絶たれるのかと思ったけれど、いまのところは封じられらつつある街という感じ。

  • 2015年1月17日

    イラストレーション/加藤アカツキ
    ブックデザイン/矢野徳子+島津デザイン事務所

  • 小学生や中学生が、街にはびこる謎のもののべ様に恐怖する物語(上巻)。
    もののべ様の目的や正体は一体なんなのかは下巻へ。

  • 丁寧に描かれた王道ジュブナイルホラー。

    とにかく雰囲気がいい感じで掴みはオッケー、後編にも期待したいところ。

  • 怖い話が苦手な私。ホラーとレビューにあったので、怖いのか!!と思いドキドキしながら読んだが大丈夫だった。
    小学生のときに読んでいたらきっと無理だっただろう(^_^;)
    ハリー・ポッターの話しのゾクッとくる感じに似てるかな?
    とにかく、引き込まれました。
    小学生の子どもたちが何かに立ち向かうという話しが大好きなので良かったです(^з^)-☆
    図書館で借りたので、正月休みあけるまで続きが読めない(゜ロ゜)!!
    早く続きが読みたい(´Д`)

  • 次々と作られる落ち葉の絵、その下には殺された動物が。落葉は何のメッセージなのか。
    そして、図工部のマモルくんの姿が消えた。
    なんだか重苦しい、嫌な感じのする街、赤黒い空、全体に流れている雰囲気が怖いですね。
    給水塔の上にいたあの姿、人がいるはずがない場所にいた、あの黒い背中。なんなの、これ。

    期待せずに手にとったら、これが、意外に面白い。
    読んでいて、第一部が短く物語が終わったので、一話完結ものなのか?って思ったら、第2部途中から繋がりました。
    「もののべさま」と呼ばれるモノの正体は?子供たちはどうなるのか。 第3部へ続くらしい。

  • 文庫と副題が違ったからまちがって買っちゃったよ~。布教用にします。

  • 勇敢な少女おふみさん、秀平くん、ハジメくん、春奈ちゃん、そして天才なのに頼りないマモルくん。
    住む街は人々が笑わず暗いオーラに包まれていた。動物の変死事件、子供の失踪、連続放火・・・・おふみはそれらに関わる「もののべ様」について、同級生の秀平やマモルと共に真実を突き止める。

    ホラー寄りで気がついたら吸い込まれるように読んでしまいます。
    飼い主に忠実なゴン、少年少女の勇敢な立ち向かいようがとても魅力的。

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著者プロフィール

沢村鐵
一九七〇年、岩手県釜石市生まれ。二〇〇〇年 『雨の鎮魂歌(レクイエム)』でデビュー。著書に「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」シリーズ、「クラン」シリーズ(以上、中公文庫)と、その番外編『ゲームマスター 国立署刑事課 晴山旭・悪夢の夏』、「極夜」シリーズ(以上、祥伝社文庫)のほか、『あの世とこの世を季節は巡る』、『はざまにある部屋』(以上、潮文庫)、『謎掛鬼 警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿』 (双葉文庫) などがある。
ウェブサイト〈沢村鐵のフィラメント〉http://www.t-sawamura.net/

「2023年 『世界警察4 悠久のフロスティグレイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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