ROCKER

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 197
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106167

作品紹介・あらすじ

プチ不登校の女子高生・美実(16歳♀)といいかげん高校教師ギタリスト・永生(27歳♂)。ロック部創設をもくろむ少年、同性しか愛せない女教師、突き進む女性総合格闘家…元いとこ同士のふたりと愛すべき人々が織り成す、痛快かつ感動の物語。第三回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • おそらくは遺伝なんですが
    小さい頃から目が悪かったんです

    もうど近眼と言うやつで分厚いレンズの眼鏡をかけてました
    もちろん今もかけてます

    致し方ないことなんですがやはり不便を感じることもあり、その一番は寝っ転がって本を読むのに邪魔になるということでした
    ところが最近は老眼が進み逆に眼鏡をかけてると本が読めませんw
    横になって本を読むときに邪魔になるものがない
    『老化』も悪いことばっかりじゃないですな

    さて『ROCKER』です

    最初に小野寺史宜さんの作品を読んでから今も変わらず思うことですが、好きな作家さんというよりは合う作家さんだな〜と

    特別強いメッセージが込められてるとは思わないけど何かが確実に残ったような気にさせられるんです

    読者に何も強制しない感じ

    なんかこう今のままでもいいんじゃないかな〜って気になるんですよね
    普通のことを普通に感じられる人生でいいんじゃないかと
    かと言って「普通」とはなんぞや?なんて議論をふっかけてこない
    あなたの思う「普通」でいいんだよって言われてる感じ

    そんな作家さんなのです
    どんなか全然伝わりませんねw

  • これまで私が読んだ小野寺史宜作品と何か違うなーと思ったら、主人公が女性だった。
    これまで通り、一生懸命生きている人々の姿は美しい。

  • 再読。小野寺先生の「ひと」を読んで、他の著書を探してたら見つけた。このタイトルと表紙見覚えがある。昔図書館で借りて読んだことがある。話の内容は覚えてないが、良かったという記憶がある。それで再読。
    女子高生が主役の青春モノか?と読んでたが最後の章「Singer」は良かった!この感じだ。これでこの小説が好きだったんだ。(忘れてたけど)
    時間はたったけど、良いと思える感覚は変わってないのだなと感じた。小野寺先生の書く登場人物はやっぱ良いわ!

  • 小野寺史宜さんらしい優しいお話でした。人との繋がりに心温まります。

  • みんな愛すべき人たち。

    あまり盛り上がりがないという評価もあるけど、その感じがいいと思うのは私だけでしょうかね。
    終わり方がさらっとしてますよね。 おかげで後味も悪くない。

  • いいじゃないか。読後感いいぞ!

  • それぞれのキャラクターのままで、スタンスを保ったままのエンディングが良いですね。読み手の想像力でその後を好きな様に描けます。

  • 音楽と仲間によって、ミミのかたくなな壁が徐々に崩していくって感じの本です。ピュワァーて感じかな~。(ピュアじゃなくピュワァー感じです。)

  • 青春ものです

  • 「R O C K E R」
    部活の顧問を探し。
    やりたいという意欲があるのはいいが、仲間も集めずに一人で始めようとするのは無謀なのでは。

    「T E A C H E R」
    告白してきた相手。
    気持ちを告げるのは自由ではあるが、そこに相手が困るような一言を付け加えるのは良くないな。

    「F I G H T E R」
    始めたきっかけは。
    そういう競技だと教えられていたとしても、目の前で知り合いが殴られる姿を見るのは辛いだろ。

    「F A T H E R」
    偶然聞いた話から。
    話題にあがることなく終えたとしても、真剣に話し合いをした後には少しずつ離れていっただろ。

    「S I N G E R」
    舞台に立ち奏でる。
    メンバーと一緒に出ていったからこそ、音に飲まれながらながらも最後まで楽しめたのだろうな。

  • 青春モノ。
    私が好きなジャンルだから楽しめて読めました。
    ラストも良かった。

    こういうことって現実に起こるわけだから。

  • 青春小説。離婚した母と二人暮らしの実美は、かつて友達が自殺したことから、友達とつるむことを避け、学校はサボりがちだ。しかし成績はわるくないため、事なきを得ている。ミミは、離婚した父の姉の息子の元従兄弟の高校教師のエイショウのところに入り浸っている。
    ミミのところに集まってくるストーカー、レズビアンの教師、女性格闘家らが、明るく、自由に歩き出す。
    ミミは、心の底から、スタンドバイミー、そばに居て、と歌い出す。
    サクッと読めて、まあ悪くはない。

  • プチ不登校の女子高生・美実といい加減高校教師
    ギタリスト・永生。ロック部創設をもくろむ少年、
    同性しか愛せない女教師、突き進む女性総合格闘家…。
    元いとこ同士のふたりと愛すべき人々が織り成す、
    痛快かつ感動の物語。

  • 従兄弟かっこよすぎ

  • 初めて読む作家さんでした。
    軽いタッチが心地よく読みやすかったです。
    女子高生のミミたちの話。
    人に心が開けなくなる時に
    寄り添ってくれる大人がいるっていいね。

  • 第三回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
    元イトコ同士が織りなす不思議な関係。

    ・ROCKER
    ・TEACHER
    ・FIGHTER
    ・FATHER
    ・SINGER

    親の離婚によって元イトコ同士となった女子高生・ミミと高校教師・エイショウ。

    エイショウはブルルースシンガーを父に持ち、プロ級のギターの腕前を持ちながら高校教師をやっている変わり者。

    ミミはプチ不登校で、過去のトラウマから友達も作らない孤高の女子高生。

    エイショウのアパートへ度々訪れるミミだったが、ストーカーからミミの彼氏になったバンドに憧れる他校生や、エイショウと同棲を始める女性格闘家の登場、エイショウと父との確執、そしてミミの覚醒。

    エイショウへの淡い恋心を寄せながら、不安定な思春期を過ごすミミの心情と、ロックに生きるエイショウとの関係がむずがゆくも、心地いい。

    難しく生きる必要はないと教えてくれる一冊。

  • JK学校サボる小説としては「インストール」の方がキャラが楽しいし、JKが年上の親類と同級生の男の子の間で揺れる恋愛ものとしては「黄色い目の魚」の方が上手いし楽しいし学ぶ所があった 主人公が多少変化して終わったので読後感は悪くなかったけどもう少し自主的に動いた末に何か獲得してほしかった(バンドも誘われただけで特にやりたそうでもないし)

  • 20代になってからわかったことだけど、10代の10年間、特に高校生である15〜18歳の時間って人生の濃さが違う。
    ぎゅうぎゅうに詰まってて、多くのものに反応出来て、毎日何かしらの出来事が起きる。
    そういう時間を青春とか思春期とかってみんなが呼ぶのはやっぱり特別な時間だから。

    ミミはまさにその特別な時間を生きている。
    自分からは触れるつもりもなかったことが、どんどんと飛び込んできて自分を翻弄する。
    ミミが特別な人間だからそういうことになるわけではなくて、ミミが特別な時間を生きているから。

    ミミの語りで進むストーリーはスピード感があるくせに、妙なところで突っかかってスピードが落ちることもある。
    20代の私からすると、その進み方はどこか懐かしくて、何か恥ずかしくなる。

    ミミの特別な時間は、ミミを生まれ変わらせ続けて新しいミミにしていく。
    読んでいてそこに惹かれたし、気持ち良さを感じた。

    ロックもブルースも私にはよくわからない。
    それはミミも同じで、そんなミミとともにロックやブルースに体当たりしていくように読みすすめられた。

    あー面白かった!と言ってスカッとした気持ちで本を閉じられる作品だった。
    特別な時間を生きている10代にすすめたい作品。

  • 読みやすくて面白かった。
    美実ちゃん勉強全然してないみたいなのにそこそこできるとか、永ちゃんが教師とか、??な部分も少しあったけど、
    全体的に暖かい話だった。

  • タイトルに惹かれて読んでみたが、あまり関係なかった…
    ロッカーじゃなくてもいいと思う。

    こうゆう青春小説って、学生時代に読むべき物だよな…

  • 音楽を触媒にした青春小説。
    まあ、青春だから許せちゃう勢いみたいなモノが楽しいです。少年マンガ読んてるような気持ちでありました。

  • タイトル…これで良いのかな?
    全体を通して音楽に関わってはいるけど、微妙。

    読みやすいのでサクサクと読了。
    お年頃な少女の成長記録。
    でも賞をとるほどの作品かは疑問。

  • ■ちょっと前に話題になった『ポプラ社小説大賞』第3回優秀賞受賞作品。(笑) いやいや、なかなかよかったよ。昔...そう昔、バンドをやってた人なんかには堪らないんじゃないかな。

    ■そばにいて、と私はうたう。なるほど。カッコイイよ。

  • うっきゃー
    エイくんがかっこよすぎ!
    惚れる!←

    王道な青春小説でしたっ

  • 高校生の話。

  • おもしろかった。王道な青春小説だと思う。
    ご都合主義な部分や設定はあるけど、
    まぁそこは新人さんみたいなので…。

    小説だしー、よくある感じだしー、と思っても
    従兄弟の高校教師の性格(能ある鷹は…な感じ)や
    主人公と従弟との関係、主人公の自分なりの道を
    貫いている感じはいいなぁ、と思う。

  • もう少し登場人物たちを出してもよかったと思う。
    でも、キャラの一人一人に濃さがあったから◎。

  • 第三回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。エイくん格好良すぎる!!!

  • 前半はキャラから展開から、「これからどうなる?」というワクワク感を持たせてくれただけに、後半の失速感は残念の一言。

    せっかくの登場人物が出てるだけ状態。
    なんのための女性ボクサーか。なんのための同性愛の女教師か。まさに出てるだけ。
    「何も起こらないところにロマンを読み取れ」ということだろうか?
    そんなプレゼンされることを期待するなということなのだろうか。

    ライブ映像の描写、音楽の描写というものは難しいのだなと痛感。
    臨場感を描写するというのは、対象と距離がなさ過ぎてもあり過ぎてもダメだし。
    本タイトルでもあるキモ部分がまったく響かなかったのは、もうこれは個人的嗜好の違いであろうか。

    登場人物は全員キュート。カワイイ。
    もっと面白くなったのではないかな?勿体ナイ。が一番の感想。

  • 軽めの出だしの印象はさておき、結構練られている感じでよかった。文調は読みやすくあっという間に読了。登場人物がそれなりに抱えているものはあるもののあまりベタベタしてないのもよし。若干ご都合主義な展開もあるが、小説だからな。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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