([え]2-1)怪人二十面相 江戸川乱歩・少年探偵1 (ポプラ文庫クラシック え 2-1 少年探偵)

著者 :
制作 : 平井 憲太郎 
  • ポプラ社
3.86
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本棚登録 : 1099
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106198

感想・レビュー・書評

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  • 世代的には表紙絵の美しいポプラ社新版シリーズを読んでいたので、旧版装丁にそこまで懐かしさは感じませんでしたが、そこはやはり小学生時代貪るように読んだ「少年探偵」シリーズ。作品自体への思い入れは強く、文庫版を発見したときは狂喜しました。
    ただ、改めて読んでみると如何んせん子供向けなところに引っ掛かり、昔のようにのめりこむことはなかったのが残念です。
    ああ、なんということでしょう。かつてのかわいらしい読者諸君は、大人になって純粋な気持ちを失ってしまっていたのです。

    そんな読者を煽るような文体も、児童の心を掴んで離さず、長い年月を読み継がれている所以なんでしょうね。

  • 子供のころ、夢中で読んだシリーズ。
    当時は大人気で、いつも図書館になくて悔しい思いをしたなぁ。

  • 面白かったです!!
    名探偵・明智小五郎とその助手・小林芳雄が、大盗賊・怪人二十面相と知能のぶつけ合い!!
    最後まで、どちらが勝つのかハラハラドキドキでした!!
    少年探偵団も大活躍でした☆

  • 面白い。シリーズ制覇したい。

  • 小学校の時にはまってました。1・2年生でほぼ全巻読破。

  • この本を知ったときはうれしかった。
    小学校1年の時の担任の先生が教室にこの本のシリーズ(他にエラリイ・クィーンもあったように思う)
    があり読みふけった。今の読書嗜好を形成した、といっても過言でない。
    それが装丁もそのまま!感動しました。
    まあ、トリックとか筋とかは大人になって読むとみえてきてしまうが
    それももしろく、なつかしく読めた。

  • <b>『怪人二十面相』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    <b>『少年探偵団』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    <b>『妖怪博士』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    ああ、なんという不覚でしょう。
    名探偵のわなに、まんまとおちいってしまったのです。


    読者諸君は、それがなんのことだか、
    もうとっくにお察しのことと思います。
    そうです。明智探偵と名助手小林少年が活躍する
    江戸川乱歩の少年探偵団シリーズが、
    手ごろな文庫判になって出版されていたのです。


    読者諸君はよもやおわすれではありますまい。
    このシリーズこそ、われらが少年時代にむさぼるように、
    そしてきそうようにして読んだ、
    あのポプラ社版とまったく同じものなのです。


    ああ、なんたることでしょう。
    柳瀬茂の表紙絵や目次のデザインがそっくりそのまま
    再現されているだけでもおどろくべき大胆さですのに、
    そのうえいっきに6冊まとめて刊行され、
    さらには映画の公開と読者プレゼントまでついてしまったのです。


    ああ、なんという用意周到な計画だったでしょう。
    二十面相の魔術には、いつのときも、一般の人の
    思いもおよばないしかけが、ちゃんと用意してあるのです。

         ・

         ・

         ・

    木造の図書室から借りだして胸おどらせながら読んだ江戸川乱歩が、
    シリーズものをつづけて読むおもしろさをあじわわせてくれた少年探偵団が、
    背表紙をならべて悦にいるたのしさをおしえてくれた黄金仮面が、
    全冊買いそろえいまは実家の書棚にねむる思い出のポプラ社版が、
    復活しました。6冊まとめて買って、文字どおりいっき読みです。


    帯のコピーには、

      「1億人のベストセラー」
      「今はもう手に入らない旧版のシリーズを忠実に再現」

    とあります。

    旧き良き時代の追憶にとどまらず、
    探偵小説の醍醐味をあじわうことができます。
    いまの子どもたちも、きっと“はまる”と思います。


    書誌情報をかんたんにしるしておくと、
    上の3冊が戦前(太平洋戦争前)の二十面相三部作にあたります。

    そして4作目、

    <b>『大金塊』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    が戦前さいごの作品で、二十面相が登場しないかわりに、

      ししがえぼしをかぶるとき
      からすのあたまのうさぎは
      三十ねずみは六十いわとの
      おくをさぐるべし

    というチョー有名な暗号文が金塊のありかを解くカギとなり、
    少年少女の心を(持ったおとなをも)ときめかせてくれます。

    この暗号、いまでもそらですらすらと言えるのがふしぎな気持ちです。


    戦後、

    <b>『青銅の魔人』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    で二十面相が再登場し、以後、シリーズが続々と刊行されていきます。


    ちなみに、第6巻であり復活二十面相の2作目となる

    <b>『サーカスの怪人』(江戸川乱歩/ポプラ文庫)</b>

    は、シリーズ中、怪人二十面相の来歴と本名が明かされている
    唯一の本だそうです。


    なお、上記「ああ、なんという不覚でしょう」以下の紹介文は、
    『怪人二十面相』からぬきだした文章を文体模写したものです。

    書きうつしてみて、小学校時代に耽読したシリーズの語り口が
    知らず知らずのうちにからだにしみついていたのがよくわかりました。

  • 初・江戸川乱歩。
    当時の子供たちがハマるのもわかる気がする。
    面白い。

  • 文庫で復刻したというので。

    小学生の頃、図書館で借りて
    わくわくドキドキしながら読み進めたものです。

    この表紙の絵や中の挿絵がまた
    不気味さを醸し出していて。

    要所要所に出てくる
    「読者諸君のことですから、もうお気づきのことでしょう」といったくだりに
    「エッヘン! 気づいていますとも!」とひとり得意気になっていたことなど、
    懐かしく思い出されます。

  • 大好きです。塔上の魔術師とか意味がわからなくて大好きです。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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