翻訳のココロ (ポプラ文庫)

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著者 : 鴻巣友季子
  • ポプラ社 (2008年12月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106303

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翻訳のココロ (ポプラ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 翻訳の仕事とは?と翻訳家が考える。

    「嵐が丘」の翻訳、壮絶だったのだろうということが伝わってくる。

  • 『そしてブドウ酒でも持ってこい』

  • 「嵐が丘」の翻訳をされたときの、現地に行った話とかいろいろな考察がおもしろかった。わたしは児童文学で読んだきり忘れていて、「嵐が丘」にたいして思い入れがないのであれだけど、好きな人ならすごく興味深いのでは。「嵐が丘」を訳すことになって、子どもを産むことをあきらめた、っていう話には、なんだか胸をつかれるような気が。その後、無事に出産されたようで、ほんとうによかったなー、と人ごとながら。それにしても、翻訳家って、翻訳について語ることが多いような。小説家はどう書いたかとかどこで苦労したかとか、めったに語らない気がするけれど。そして、それにしても、翻訳家って変わった人が多い感じが。変わってるからエッセイを出すに値するのかもしれないけど。

  • 翻訳家、鴻巣友季子さんの翻訳にまつわるエッセイ集です。筆致はとても正統派。柴田元幸さんのクレイジーな妄想エッセイ、岸本佐知子さんの不思議ちゃんエッセイと(柳瀬尚紀さんのトリッキーさは別格)、個性的な文の使い手に慣れ親しんだ身としては、少し拍子抜けしてしまうほどに生真面目な筆運びです。ですが、翻訳という作業に「棒高跳び」「マラソン」「バレエのパ・ド・ドゥ(しかもリフトする男性側)」「ドン・キホーテ」とアクティブなたとえをお使いになることから、しっかり体育会系スピリッツのかたと見た(笑)。ご自身の訳されたクッツェーの作品や、新訳として手がけられたブロンテ『嵐が丘』取材記も語られています。残念ながらクッツェー作品も『嵐が丘』も読んでいないので、特に『嵐が丘』取材記などは面白さが微妙にわからず(笑)、ちょっと冷ややかな目で見てしまいました。でも、この「大きな仕事」の喜びばかりではなく、人生設計とのかねあいで悩まれるあたりも正直に語っておられ、これには思わず「そうだよなぁ…」とつぶやいてしまいます。翻訳家がどういうことを考えながら訳文を作っていくか、文芸翻訳上の苦心惨憺話がきちんと語られているので、翻訳に興味のあるかたが「翻訳ってどんなもの」ということをつかむにはいいと思います。文芸翻訳についての本で、柳瀬本、柴田本、岸本本、鴻巣本と並べてみると、鴻巣本にはいちばんまともな思考回路が働いていると感じる(というか、ユーザーフレンドリー:笑)。各章に引かれたたとえの参考文献も律儀につけられており、ブックガイドとしても正統派の1冊です。本編だけならちょっと面白みに欠けて☆3つなのですが、おまけの「生半可な学者」柴田元幸さんとの対談が微妙にかみ合っているようでいないようで面白く読めましたので、☆1つ足しました。とりあえずクッツェーは読んでみようかな…って、読書に「とりあえず」はないだろ、私(笑)。

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