ズッコケ中年三人組age43

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 179
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106952

作品紹介・あらすじ

あのハチベエが裁判員に選出された!国民の義務?裁判員になっても困らないために。

感想・レビュー・書評

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  • 知らないうちにズッコケシリーズの3人が中年になってたので、懐かしくなって、読んでみた。

    活字が大きいから、
    昔のノリのままの軽い話だと思ったのだけど…、
    裁判員制度の話で、重かった。。

    さすが、中年、
    大人向けのシリーズになってました。。


    (図書館)

  • ハチベエが裁判員に選ばれた。
    裁判員制度についてハカセが詳しく説明してくれるが、ハチベエが知りたいのは、当日どんな服装で行けばいいのかと言うこと。裁判員に選ばれたことを周囲に話しまくり、実際の裁判にはハカセやモーちゃんたちも傍聴に訪れる。
    検察の証拠集めがかなり杜撰で、被告人には無罪判決が出ることになった。どうやら控訴もしないらしい。
    とりあえずハチベエの裁判員の大役も終わって一件落着としたいところだけど、ハカセは納得がいかない。
    ほんとうの犯人は無罪になった男の娘なのでは、と疑う。

    -----------------------------------------------

    検察が殺人事件の裁判でここまで大きなポカをやらかすことはないだろうし、さすがに控訴しないってこともないとは思う。
    それにハチベエは裁判のことを周囲の人たちに話し過ぎだし、裁判後だからってスナックで無罪になった男にベラベラ喋りかけるのもどうかとは思う。

    まあ、そんな些細なことは別として、読み物としてかなり面白かった。
    無罪になった男の娘が殺したのか、娘を庇おうとして男がいったん捕まったのか。最後の場面、ハカセが頭をフル回転させていて、とても痺れた。

    ズッコケの中年シリーズはとにかく酒を飲むシーンが多い。ハチベエはアル中なんじゃないかとすら思えてくる。

  • 子供のころによく読んだズッコケシリーズの大人版。ミステリーとかそういうのではなく、小難しい伏線とかないシンプルな構成だけど、やっぱり面白いね。とはいえ、登場人物とかさすがに忘れてるけど。。
    ハチベェが裁判員とかちょっとあれな感じがするなー(笑)おちゃらけなイメージだし。
    裁判員裁判が始まった当時のテーマとしては良かったんだろうなぁ。

  • 裁判員に選出された ハチベイ…さて、この 「国民の義務」を 全うでかたのか!? でも この終わり方は フラストレーションたまる(^^;;

  • 市民の立場からの裁判員制度解説本!w

  • 図書館で順番に借りて読んでいます。
    前作は「いじめ」、今作は「裁判員制度」。
    著者が何に興味があるかわかりますね。

    さて、メッセージ性はさておき、読みやすいですね。
    こういうので考えるきっかけ、というのがいいのではないでしょうか。。
    ミステリ好きには、最後はありがちな展開ですが、解決はしないので(笑)、読んだ人がどう感じるか、ですよね。
    こういう結末に敢えてして、メッセージ性が際立つのかも。。

  • 北区図書館にて読了。
    ラストの後味は少々悪い。

  • 裁判員制度のシステムを分かりやすく説明してくれて、知識にもなった。最後の結末、いろいろな意見があると思うが後味悪いドヨーンとする暗さが好きだ。
    ハチベエは良い社会勉強になりましたな。

  • 読みやすいのは良いのだが、メッセージ色が強すぎる。相変わらず、意味も無く「ゆず」がでてくるし。

  • 裁判員制度開始に伴った作品。
    最後の最後はいただけないなぁ。

  • 裁判員制度について詳しく分かった。
    もう、これは子どもの読み物じゃないわ・・・って言うぐらいにある意味、コワイ。

  • シリーズの前二冊すっ飛ばしてコチラを読んだわけですが、特に問題無く楽しめたと思います。モーちゃんの職が変わってたことくらい?

    本作は裁判員制度について、時世を反映した内容になっていましたよ。施行の一年前に書かれたらしいですね。筆者は大いに疑問と不安を抱いているようでしたし、私も同じ様に感じています。

    ズッコケシリーズとアーティストのゆずがコラボしていた時期があったそうですね。本作でも彼らのライブの様子がリアルに描かれていました。ストーリー本編には絡んでこないんですけどね。

    本編も裁判員制度、裁判についての細かい描写と言うのか説明と言うのか、小難しくてめげそうになりながら読了。
    内容そのものよりも、裁判員制度や裁判についてのレクチャーみたいな部分に頁が割かれています。

    途中、被告人の性格についての証言からすると、その証言、寧ろ不利にならないか?と疑問に思いましたが。それでも裁判の制度からすると、それはそれで片付いてしまうんだなぁ、と言う様なモヤモヤを遺されました。意図的だと思いますが。

    怖いですよね、やっぱり。

    結論はこれ。これにつきます。

    あとは、筆者の描く“今時の若者”。
    マホちゃんは頑張ったなぁ、と思いました(笑)この口調は筆者の作品に出てこないと思ってた…

  • ☆☆$$まあまあ面白い。だがやはり昔を懐かしむ感覚で読んでいる。$$だがたまに独特のセンスが光る文章がある。$$また昔の絵も良いと思う。

  • 2012年2月

  • 裁判員制度について考えるには、ちょうどよい、入門書。
    裁判員制度ができること、できないこと、がわかりやすかったです。
    もちろん、この本だけをうのみにするわけじゃないけど。

    ハチベエ=経営者
    モーちゃん=労働者
    ハカセ=公務員

    という区別が、おもしろかった。

  • シリーズ3作目?水商売に転身するクラスメイトが多いような気もするが。
    裁判員裁判も、中年仲間の視点なら分かりやすかった。でもラストは想定外、最後まで読んだ甲斐があった。

  •  ハチベエに突然届いた裁判所からの呼び出し状。裁判員制度が始まったというのはかろうじて知っていたものの、まさか自分が呼び出されるなんて・・・。扱う事件はミドリ市内で起こった殺人事件。被害者は鈍器で殴られた痕があるのだが、被疑者は被害者を素手で殴ったことは認めているものの、鈍器の使用は頑なに認めようとはしない。彼は有罪か無罪か?

     勉強家のハカセによって、裁判員制度の内容をわかりやすく説明させ、ハチベエにそれを体験させるというのは良かったと思う。が、あまりにも裁判の内容を他に漏らしていたり、裁判所外での接触が多かったり、最後には被疑者にすら事件のことで直接対決してしまうのはいかがなものだろう。作者はどちらかというとこの制度には否定気味なのか?結末も、「えっ、それでいいの!?」と思ってしまうものだった。真相がハカセの推理通りだったり、社長の告白通りだったら・・・裁判員制度大問題だ(苦笑)。

    今回、過去のクラスメートからは榎本由美子が登場。スナックのママになっている。

  • 大学生のバイト「店長、知らないんですか。フォークグループですよ。」

  • 小学生だった3人の、数多くの冒険に
    同年代だった自分も、まるで混ざっているかのように
    時間を忘れて夢中で読んだ
    「ズッコケ3人組シリーズ」の大人版。

    小学生のシリーズは、ほぼ全部読んだはず!
    私の本好きの原点は、間違いなくこの3人。


    いつの間にか、3人は中年になっていて
    結婚していたり、子供がいたりする。

    根本的な性格は変わっていなくても、
    もちろん小学生の頃とは違うわけで、
    それがちょっと寂しくもあり、おもしろくもあった。

    前回(Age42)は「いじめ」や「子供との関わり方」
    みたいなテーマだったと思うんだけど
    今回は、ずばり「裁判員制度」について。

    もちろん名前は知っていて当然なんだけど
    実際、裁判員に選ばれたらどうすれば良いのかとか
    この制度が抱える問題点とか
    人を裁くことの重みとか、難しさとか

    そういうの(の一部)を、
    すごく簡潔に説明してくれていると思った。

    物語としては、ちょっと説明っぽい部分が多くて
    ドキドキわくわく、といった感じではなかったけど
    それでも3人や、その周囲のキャラクターが持つ個性で
    楽しませてくれたと思う。
    裁判員制度についての考え方や捉え方も
    3人それぞれで、それもまたおもしろかったかな。

    どんでん返し、ってわけじゃなかったけど
    最後にはちょっとびっくりした。
    え、そうなの!?みたいな。笑

    そして、
    なんでハカセがすごくモテてるの?笑


    ただ、私は大人になった3人にも
    昔みたいな冒険を、ちょっとさせてみて欲しいかな。

  • 2009/09/03

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著者プロフィール

那須正幹(なすまさもと):広島県生まれ。児童書の大ベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ全50巻(日本児童文学者協会賞特別賞・ポプラ社)をはじめ、200冊以上の本を執筆。主な作品に『絵で読む 広島の原爆』(産経児童出版文化賞・福音館書店)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞・ポプラ社)など。JXTG児童文化賞、巖谷小波文芸賞など受賞多数。

「2021年 『めいたんていサムくんと なぞの地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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