喋々喃々

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著者 : 小川糸
  • ポプラ社 (2009年2月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591108406

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喋々喃々の感想・レビュー・書評

  • 約4年ぶりに再読。
    好きだけど嫌い、嫌いだけど好きな話なので、評価せず。

    《嫌いなところ》
    ・ふわふわとオブラートに包んでいる表現ではあるけれど、不倫の話である。
    ・登場人物があまり好きではない。
    春一郎は言うに及ばず(妻子がいるのに自分から好きだとかよく言えたものだ)、主人公も母の不倫で家族分裂で苦しい悲しい思いをしてきて未だに引きずっているのに不倫に手を出すのもどうかと思う。そして、時々出てくるまどかさんも50歳にもなる息子を坊やと呼ぶなんて、それは同居している嫁にとって鬱陶しいことこのうえないでしょう。

    《好きなところ》
    ・谷根千の一年間を丁寧に描いている。
    ・食べ物や着物の描写が良い。

    恋は落ちるもの。だけれど、どうかな。
    あと、装丁が好きです。

  • 谷根千の界隈は、わたしもすごく好きな町。アンティークの着物やさんを営みながら毎日をつつましく暮らす主人公の栞さんは、生き方がとても丁寧。春一郎さんは、ちょっと大人し過ぎて、わたしは魅力的に思えなかったけど、人をどうしようもなく好きになる気持ちには共感した。でもやっぱり不倫はよくない…。

  • 小川糸の小説の主人公って、蒼井優な感じ。

  • すごく、私の好みの一冊でした。

    小川糸の本は「食堂かたつむり」以来2冊目だったけど、やっぱり読みやすくて、雰囲気も良くて好きだな。
    淡々としてて、生き方が美しい。
    毎日を丁寧に生きてる栞の生活に憧れるな。あんな風に丁寧に生きたいなって思った。
    うん、すごく素敵で、なんか羨ましくて嫉妬しちゃいそうなくらい。
    物語の中で好きな人とごはん食べてるときに「同じもので体が作られていくことが嬉しい」みたいな部分があってその考え方にハッとした。

    不倫と言ってしまえばそれまでなんだけど、私はこの本大好き。
    手元に置いておきたい一冊。

    『喋々喃々』…男女がうちとけて小声で楽しげに語り合う様子。

  • 食べ物がおいしそうな本はすきやなあ。
    不倫をそんなに美化したらあかん…あかんあかんと思いながらも、自分をちょっと彼好み女性に演出したり、逆にだめな女になってみたり、そのかわいらしさに夢中になって読みました。
    主婦はちょっとした刺激をもとめてる?
    食堂かたつむりの小川糸せんせ、やっぱり食べ物の描写が好きです。

  • 裏表紙にタイトルの意味があり、男女がうちとけて小声で楽しげに語り合う様子とある。タイトルがとても似合うお話でした。感情のごたごたはあえて書かず、けれど悲しい心情がよくわかり、途中涙。 いわゆる不倫関係だけど、そのドロドロした感じは出さず、谷中の風情と似合う素敵な恋人たちでした。

  • どうなんだろう。途中で「あ、不倫なのか」とわかってから、この人たちの関係っていうのがただの自己満足に見えてきてしまった。

    そんなに倫理的に物事を見るほうではないんだけど、自分たち以外は蚊帳の外、というか、美化してるというか。

    まあ心が通じ合う人と出会えるのは奇跡だけども、それはいろんなものを経てきたお年を召した人がいうことだから含蓄があるのであって。

    繰り返すようだけど、開き直っているようにしか見えない。

    妹と元旦那の件を、許せない自分が許せないなんていうのも、まったくもって意味不明。

    独特の感性の持ち主だから、独特な人と絆が生まれ、心が通じあうのかもね。

    料理が得意なのを、買ったなどと嘘を言うこともよくわからない。
    鷽がえで、いろんなウソが本当になっていくということか。二人の関係は、何だかずっとウソっぽいけど。

  • 小川さんの小説はいつも料理の描写が印象的だなと思う。今回は料理の描写に加え季節ごとに移り変わる着物の描写も素敵だった。小川作品の女は恋に破れるといつも髪切るね。不倫なのに綺麗な側面しか書かれてないから純愛と錯覚しそうになる。奥さんの立場だと嫌だなー。2011/196

  • ちょうちょうなんなん(喋々喃々)=男女が楽しげに小声で語り合うさま

    谷中でアンティーク着物店を営む栞。
    四季を感じながら人との関わりがあり、素朴な生活だけれど
    自分らしさがあって素敵でした。恋愛もあり、不倫だけど
    なんだか幸せに一緒に生きていけるのが幸せと実感しています。

    都合のいい女なのかもしれないけれど、その人らしくて
    こんなのもいいな~と思わせるような感じがしました。

  • アンティークきもの店を営む主人公が家庭のある男性と恋に堕ちてしまう。

    不倫に抵抗があるのでやや反発しながら読みましたが、お話自体は美しくあたたかく、小川さんらしい作品でした。

    お茶の世界で蝶々の意味もあるひめまつを店名にしたきものやさん。本当に居心地が良さそうで、栞につい心惹かれた春一郎さんの気持ちも分からなくはないけれど…

    関西人からすると和と言えば京都、奈良のイメージですが、谷中も素敵だなぁ。

    粋なイッセイさんや、ほんわかしたまどかさん、甘え上手な妹の花子、かつての恋人雪道くんなど、出てくる皆が良い個性で印象に残ります。

  • 鬱で回復したら、不思議な魅力を持った女性と不倫の恋に落ちる…。
    んー、やっぱりこういうのは苦手だ。どうしたって奥さんの気持ちになってしまうんだなあ。だって病気の間支えてくれてたんでしょ?

    どこにも居場所がなくて、家を出て、濃密な家族の一員にもなれなくなってしまった。
    泊まるのではなく所詮仲のいいゲスト。
    どこかに居場所がほしくて、でも諦めてるようにもみえる主人公は多分自分の世界に完結した人なんだろう。箱庭の中で生きるような。
    幸せでいたいだけなのにねえ。

  • 谷根千を舞台にした小説。谷根千が大好きな私としては「ああここ知ってる!」みたいなシーンが多くてそれだけで楽しかった。

    アンティーク着物のお店を開く20代後半の女性の話。主人公の恋愛と家族が並行して書かれいって、後編ではその二つの領域が重なる。
    アンティークの着物を買い取ったり、再婚した父の新たな家族を祝福したり、主人公は自分以外の誰かの家族を祝福してばかりで、恋に落ちた相手も家族持ち。恋愛と家族を求める気持ちが共鳴してた女性的な恋愛小説だと思った。
    主人公は、単身者ながら毎日料理作ったり四季の催しを祝ったりと家庭的な暮らしをしている。谷中みたいな街だったらそういう人がいても確かに不自然ではないかもしれない。ファミリー世帯は多くないけど、街を大事にすいる人や高齢者が多く、学生街で人の出入りがしやすいから。

    手作りのご飯を一緒に食べるか否かって、あたりまえのことだけど「私たち家族よね」って再確認しあう儀式みたいなもんだなあと最近思う。

    でも一回目の結婚を「まちがい」と表現したり、ちょこちょこ優柔不断な言動が見られるなどあり、恋愛小説として好みではないところもあったのが残念。

  • アンティーク着物店を営む
    栞の日々の生活、恋愛事情について
    なんとも素敵に書かれている感じ。

    きっと、著者の小川さんて、
    おされでセンスがよくて、
    素敵な人なんだろうなーと感じます。

    アンティーク着物は素敵だし、
    和風な暮らしにも憧れるし、
    丁寧に暮らす感じの栞に
    憧れますが、実際問題、
    やっぱり私には無理な話だなって
    でも、素敵やなーって。


    ただ春一郎さんとの恋愛は
    苦しくて、切ないです。
    悩む栞の姿が痛々しい。


    30代女子の小説って感じだな。
    あたしは、「食堂かたつむり」より
    こちらが好きだなー。

  • なにを伝えたいのかわからない。
    谷中での日常?
    着物について?
    昔の彼氏の思い出?
    家族のこと?
    純愛と思い込む不倫?
    食べるもの?
    いろいろ盛り込みすぎて一番伝えたいことは私にはわからなかった。
    冒頭で春一郎さんと布の話で「タイやラオスに行ったり・・・。」
    って言ってるはずなのに、「(海外に)まだ行ったことがないんです。」とか。
    なんだか読んでると混乱してしまいます。
    そんな曖昧な感じがいいのだろうか・・・。う~ん。

  • 『食堂かたつむり』以来の小川糸小説です。
    最初はとにかく淡い恋の物語かと思ったら…不倫だったなんて。
    それでも谷中界隈の描写、登場人物、季節の祭事、主人公・栞の作る料理等不倫を感じさせない初めての小説だと思いました。
    一緒にいるだけでの幸せが改めて素晴らしいものだと実感せずには
    いられませんでした。最終的に左指の変化があったからきっと
    春一郎は栞と共にいたいのだろうなぁと感じずにはいられませんでした。

    でもこれが現実にあったらどうなるんだろう…。
    そう思うとやるせない思いになりました。

  • 街の描写が素晴らしかった。
    いてもたってもいられなくて、読み終わって1週間も経たないうちに谷中銀座に行ってきた。

    主人公のような丁寧な生活に憧れる。

    そしてそういう丁寧で小綺麗な生活をしている主人公のところには、これまた素敵な小洒落た男性が現れるんだなあ。

    主人公が風邪でぼろぼろになって、いままで心のなかに留めていた想いを表にだしてしまうシーンが一番好きだった。

    ラストはちょっとびっくりした。
    腑に落ちない気もしたけれど、でもすごく現実的なラストのような気もする。現実ってテレビドラマみたいにすっきり終わるものじゃないもんね。

  • 読み終わったあと、ちょっとほっこりとした気分になった。
    主人公の栞は東京の下町でアンティークのきものを売って暮らしている。その店に、ある日ひとりの男性が客として現れた。その客を見て栞は思う。きりんみたいだ、と。そのきりんのようなひと、春一郎と栞の淡い恋のお話。
    淡い恋というけれど、このふたりの関係は俗にいう不倫関係である。春一郎は妻子があり、2人で会うときは指輪を外すことはない。でも、なんだろうな。すごく、現実感がない不倫関係というのだろうか、不思議な感じがした。栞が春一郎に対し落ちていく様子が、ゆるやかに書かれていて。あーなんかちょっとそりゃあ惚れるよなあなんて思ってしまう。実際春一郎が現実にいたら、わたしみたいな人間は確かに惚れてしまう気がしなくもない。だって、きりんのようなひと、だからね。
    あと、やっぱりこの作者って食べものの表現がうまいなあって思う。ふたりが食べているものがすごくおいしそう。冒頭の七草粥なんて、ああいいなあって思ってしまう。
    実際問題、不倫ってそりゃあ悪いことだし背徳感ありありのことなんだけど、この話に関してはそんなことを感じさせなかった。それがいいのか悪いのかはわからないけれど。

    (384P)

  • おこたでみかんを食べる時のような『幸せ』を感じる小説。
    甘くて暖かくて、ほんのりすっぱい…

  • 素敵な小説であることに変わりはないのだが、
    春一郎さんは妻子持ちということが、終始、頭の中から離れなくてザワザワしていた。
    なので、春一郎さんの栞に対する優しさが、偽善的・嘘臭く思えて仕方なかった。
    不倫にする必要はあったのだろうか。

    あと、著者が「和」や「着物」に詳しいのかそういった描写が多かった。
    それはそれで良いのだが、正確に頭の中に思い描ける読者は少ないのではないだろうか。

  •  本を読むのはお風呂と寝る前に決めているのだが、どうしても続きが読みたくなってしまって、ついつい寸暇を探しては読んでしまったという貴重な一冊だ。 最初から最後まで、こんなに楽しめた小説ははじめてだ。
     
     アンティークの着物の店を谷中で営んでいる栞は、日々の小さな生活を大事に愛おしむかのように過ごしている。着物に携わる者ならではの、季節に対する敏感さとでもいおうか。私にはまったくないことであるがゆえに、その細やかな感性に感嘆せずにはいられない。
     そんな栞が春一郎さんという一人の男性と出会ってしまった。そして、その春一郎さんもやはり季節の趣を大事にする人である。読んでいてじれったいくらいに行事ごとにせいをだし、ふたりでおいしい季節のものを食べることにせいをだし・・・それでも確実に二人の間にはほのぼのとした愛が育まれていく。
     だが、春一郎さんの薬指には・・・・。

     学生時代をともに過ごした雪道くん。もう余生が長くはないけれど、栞を粋なデートに誘ってくれるご近所さん。
     それぞれが栞に対して、心温まるものをさずけてくれる。

     読みながら、スローだけれど、いいなあ。私にはできないけれど、いいなあ。。とにかく、なんだかいいなあと思わずにはいられない。

    ひとつ心にひっかかったことがある。ご近所のご近居さんが栞の相手の話を聞いて言ったことだ。「だれでも一度は間違いをおこすことがある。」
    結婚だって間違うかもしれない。だけど、なんども不倫を繰り返すというのは、なんだ、フォークダンスと同じだというのだ。相手をとっかえひっかえするのが普通になってしまう。そういうのはだめだ。
     なるほどねぇ。。。。で、春一郎さんは絶対にそんな人じゃないらしいが、その点については少々疑いを捨てきれない私である。
     でもまあ、それに気づかないのも、ある時気づくのも人生かもしれないなどと思うようになったこの頃である。

  • ■東京・谷中でアンティークきもの店「ひめまつ屋」を営む栞(しおり)。きものを求めるお客ばかりでなく、ご近所さんもふらりと訪れては腰を落ち着ける、小さなこの店に、ある日、父とそっくりの声をした男性客がやってくる。その人は、栞の心のなかで次第に存在感を増していき――人を大切に思う気持ち、日々の細やかな暮らしが、東京・下町の季節の移ろいとともに描き出される、きらめくような物語。谷中・根津・千駄木近辺に実在するお店や場所も多数登場し、街歩き気分も楽しめる作品。『食堂かたつむり』で鮮烈なデビューを果たした小川糸の第二作。
    【喋々喃々(ちょうちょうなんなん)】男女がうちとけて小声で楽しげに語りあう様子。

    ■■気持ちが悪い一冊。文章も丁寧だし描写も綺麗だし、アンティーク着物店を経営する主人公の日常の生活は、とても羨ましくなる。食べ物も凄くおいしそう。そこまでなら文句はなかったんだけど、主人公が恋におちた相手が妻子持ちってのがね・・・。つまりは不倫。男の登場場面がことごとく気持ちが悪い。どんなに優しくて素敵な人物と描写されていても、結局は妻子を裏切って、浮気している最低男であることに変わりはない。ヒロインはとくに不満も抱いていないようだけど、男の都合で好き勝手に会ったり別れたりを繰り返しているようなもの。ヒロインにナンパについて行っちゃダメだよと釘をさすシーンでは、さすがに腹が立ってきた。自分がしてること棚上げにして、よく言えるよ。ヒロインもヒロインで両親が浮気で離婚したことがトラウマになっているわりには、自分がしていることはなんなんだと問いかけたい。まあ、それが恋というものだといわれてしまえばそれまでなんだけど。男と関係さえなければ、後の登場人物たちはみんな素敵なのに・・・。っていうか、不倫をテーマにする必要あったのかと思うほど、その描写がほとんどなくて、反対にそのせいでまったく描かれない妻子のことが気になってくる。久々に味の悪い一冊だったなぁ。

  • いやはや、とても良かった。とても泣いた。
    小川さんの書く文章や、心情は、すごくストンと私の中で落ち着く。
    似ているのかもしれない。

    花や、神社や、食べ物の話題が多いのも嬉しい。
    ちょうど、クチナシの花の匂いを栞と同じように昨日感じたばかりだった。

    “人を好きになるとすべてが反転してしまうことを思い出した。
    永遠と感じていた景色が儚く、幸福だと思っていたことが切なくて物悲しくなる。
    世界中のありとあらゆるものが裏返って、すっかり入れ替わってしまったようだった。”

  • 小川糸の『蝶々喃々』を読んだ。
    四季の描写と、食事の描写が秀逸だった。何一つ無理強いせず、読む人間の体に沁みていく感じ。言葉や感覚が、私が普段使ったり感じたりするもので作られているから、不自然や大仰と感じることがない。食事も、おでんやお揚げ、お寿司、水茄子のお新香という庶民ぶり。それをとても丁寧に描く。ほっこり系の趣味のいいレシピを見ているようで、普段食べているものがとても美味しくて特別なもののように思えてくる。いい意味で平凡なアイテムも、研ぎ澄ませればこれほど心を色づける。普段目にするものが、作家のフィルターを通せばこれほど美しくなる上に、そのフィルターはそれほど特別なものでないように思わせてくれるので、自分にもこんな生活ができるかも、と思わせてくれる。普段の生活をもっと丁寧に、気づかないものにも気をかけていこうと、気持ちを楽にしてくれる。実際私はこの小説を読んだ後、お味噌汁を作る際にきちんと出汁をとりました(普段はほんだし)。
     Amazonのレビューを見たらたくさんの人が同じことを書いているけど、やっぱりストーリーが残念。不倫じゃなかったらな! 何が気に入らないって、主人公と春一郎さんの関係が不倫だってことじゃなくて、不倫話なのに何の覚悟も損失もなく綺麗に話がまとまっているところ。仕事がそこそこ忙しくて充実していて、清潔でこざっぱりとした身なりをしている三十路男。そりゃもてるわ。下町でアンティークの着物ショップを営み、着物を着て生活をする料理上手で質素で控えめなトラウマ女。そりゃ不倫相手にはぴったりだ。で、この彼女は取り返しの付かない何を損なうことなく、そこそこの喪失や孤独を抱きながら、彼に恋をし続ける。不倫の恋という犠牲にするものの大きさに比べて、彼らの恋愛は中学生のようで初々しく、言い方を変えれば軽い。

     不倫なんてそんなものかも知れないけど、読んでて始終イライラする。主人公も恋人も、何も失わずに恋愛をしているし、何かを失う必要があるとも、失う可能性があるとも思っていないように見えるから。不倫でなくたって、大人がちょっと困難のある恋愛をすれば失うものがあるだろう。現実感がなさすぎる。実際こういう人がいるなら、もっと悪い。(でも、現実はきっとこうなんだろう)。
     この作者は、食べ物や風景をライトに、手になじむ言葉で書くのがとても上手い。そのままの感覚で恋愛や家族を描くのでしょう。だから、慕情や家族の絆が、とても平坦に軽やかに、もっと言えば薄っぺらくしか表現できてない。
     食べ物や季節の描写は☆よっつ。人間模様は☆ふたつ。
     ほっこり不倫小説。新ジャンルだ。

  • 不倫のお話というのがちょっと・・・だったのですが、
    とてもおもしろかったです。

    おいしそうなごはん、季節感、2人の雰囲気などがとても素敵に描かれていました。

    小川さん前作の「食堂かたつむり」よりも、こちらのほうが雰囲気があって好きです。

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