恋文の技術

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著者 : 森見登美彦
  • ポプラ社 (2009年3月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591108758

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恋文の技術の感想・レビュー・書評

  • 能登半島の研究所へ飛ばされた大学院生、守田一郎の手紙。友人、先輩、妹、家庭教師をしていた小学生、それから森見登美彦まで!それぞれに宛てた書簡は、それぞれに味があって面白い。ただ、私は途中で飽きてしまった…。しかしながら、こんなボキャブラリーに富んだ手紙が書けるようになりたいと心から思う。
    最近、鴨川デルタ辺りでちょっとした事件があると「また、阿呆な京大生か(笑)」と思うようになってしまったのは、森見氏や万城目さんの刷り込みのせいだと思えてならない。(←京大生を履き違えているね(^_^;))

  • 手に取るまで、美女と竹林的エッセイだと勝手に思い込んでいた。笑

    これまで、往復書簡で物語が展開される作品は読んだことがあったけど、片方の手紙だけで全編展開されるというのは初めてのパターンでした。面白かった!!
    ずっと同じ人物が手紙を書いているけど、ちゃんと物事の移ろいや空気感が浮かび上がってきて、最後まで楽しく読めました。
    最後の一番期待していた手紙が、尻すぼみで終わってしまった感があるのが残念だけど、成就した恋ほど語るに値しないものはないと言ってのける彼の姿勢の表れか、と理解しました。いや、おっぱいを経て果たして成就したのかはナゾですが。。。
    そして自身を黒髪の乙女たちに人気の小説家として登場させてくるところも、おいおい!と突っ込みつつ面白い手法だなぁと思いました。

    読み終わると、とっても文通がしたくなる作品。

    --

    一筆啓上。文通万歳!――人生の荒海に漕ぎ出す勇気をもてず、波打ち際で右往左往する大学院生・守田一郎。教授の差し金で、京都の大学から能登半島の海辺にある実験所に飛ばされた守田は、「文通武者修行」と称して、京都にいる仲間や先輩、妹たちに次から次へと手紙を書きまくる。手紙のなかで、恋の相談に乗り、喧嘩をし、説教を垂れる日々。しかし、いちばん手紙を書きたい相手にはなかなか書けずにいるのだった。
    青春の可笑しくてほろ苦い屈託満載の、新・書簡体小説。

  • 一人の人が書く、手紙形式で進んでいく小説。
    面白かった。本でこんなにクスクス笑ったの初めてかも。
    登場人物がみんな魅力的でした。

  • おもしろいじゃないか。
    責任とれ。

  • なんだろなぁ…

    くだらないといえば本当にその通り。
    内容がまるで無い、、
    他の本をたくさんリンクさせるのは良いんだけど、させすぎで、世界が狭すぎる気もする。

    しかし、言葉の選び方が絶妙!
    プロだから当たり前なんだろうけど、すごいなぁ〜とひたすら感心しました。

    手紙が書きたくなる!

    でもAmazonのレビューが良すぎて、森見ファンは酔ってる人が多いのかなぁ…?
    それとも自分がユーモアを楽しめない心のスレたやつなのかもしれません…。がっくし

  • これを読むと恋文の技術が向上して意中の相手を籠絡できるようになるかどうかはさておき、手紙を書いてみたくなります。これマジで。

    誰か文通しませんか?(笑)

    それにしても昔は小・中学生向けの雑誌(『小学6年生』など)なんかにペンパル募集のコーナーがあって、名前も住所も普通に載ってたような気が。今の時代からは考えられないけど。

    とりあえず風船に手紙を付けて飛ばそっかな。

  • 森見氏の本の中でたぶん一番好き。読むととにかく手紙が書きたくなる。ひたすら守田一郎氏があらゆる人に手紙を書いているだけ……なんだけど、相手の手紙がなくとも内容が想像できるのが楽しい。失敗書簡集で爆笑したあとのラスト2章はぐっと来る。そうだ、手紙を書こう。

  • 大っ好きです!!
    森見先生らしく主人公の学生は愛すべき人物。恋文の技術を習得しよう、と思う主人公の学生に愛しさを感じながら読み進められます。その友人の恋の行方、先輩への手紙、そして何より主人公が恋する女の子への手紙。文章のほぼすべてが手紙の内容で成り立っているのは読んでいても面白く臨場感があって、手紙だからこそ書けることや伝わることがあるな、と改めて分かる小説です。
    私はこの小説の主人公が好きな女の子へ宛てた手紙の最後の一文を読む度に幸福な気持ちになります。こんな風に手紙を書いてくれる男性がいたら…と思わず思ってしまう、そんな小説です。

  • 京都から能登半島へ飛ばされた大学院生が書いた手紙。
    文通相手は複数いる。
    恋愛相談を持ちかけてくるマシマロ男、主人公をからかって楽しむ美人な先輩、家庭教師していた時の教え子、宇宙飛行士を目指す妹、最後に主人公は片想い相手にやっと恋文を書く。著者である森見登美彦とも友達だという設定。
    主人公の守田が書いた手紙だけで展開しているのに、どんなやりとりをしているのかなんとなくわかるのが面白い。

  • 私の好きなあの人はこの本が好きだという
    確かにラインの口調が少し影響を受けている気がする
    そう思って読むと守田一郎があの人のように思えてきて少し親しみを覚える
    そして読んでいる最中私も少し影響を受けていたので、そんな二人で会話しているラインはとても気持ち悪かった

  • ユニークな小説である。守田一郎という主人公が出した100ほどの手紙だけで主人公を含む9人の人間性がくっきりと浮かび出てくる。そしてその中には著者そのものも小説家として登場する。文章は非常に偽悪家ぶり、面白おかしく進んでいく。「おっぱい事件」は実に滑稽なやりとりが進んでいきます。 そして守田が著者自身であり、そのナイーブな面が隠されていると考えるべきなのでしょうね。

  • 面白かったー(*^^*)コンセプトが楽しい。
    妹に対する手紙が一番古めかしかったなぁ。こんな兄は嫌だ(笑)恋文は難しいね。マシマロさんひどいね。大塚さん強すぎ(笑)
    この本を読んで、手紙を書きたくなりました。装丁が好き。

  • 25歳独り身の実家ぐらし女子が、気安く机の上にこの本を置きっ放しにするとどういうことが起きるか。
    訝しげな表情と嘲笑を合わせたたえた母に、何を企んでいる、と問いただされます。
    これは、作品の内容とは全く関係のない、たわいもない話です。

    作品に関しては、書簡のみで綴られ、恋文の技術を磨くイチロー・モリタ(阿呆な主人公)から、相手へ向けた文面で話が進むので、相手から具体的にどんな返信が届いているかは、時折鍵カッコで引用される文章他は、読者の想像とイチロー・モリタの、これでもかという返信の綴り方から読み解くしかなく、でもしかし、うまい具合に書簡故のどこまでが本当で、どこまでが捏造、若しくは妄想、嘘、嘘、愚痴、暴言、くたばれ!糞野郎!目糞鼻糞虫!なのかも、読みての楽しみであったり、なかったり。

    森見作品らしく、愛も変わらず、阿呆で助平で、下らなさを完全装備した登場人物の面々、文章という、複雑ながらま、言葉のニュアンスや、音からうまれる美しさが、様々に散りばめられていたり、いなかったり。
    読んだからと言って、何か明日から頑張ろう!と思える内容であるような、ないような、どちらかといえば無いかもしれないけれども、愉しいです。

    愉しいです。

  • 森見節炸裂で死ぬほど面白かった。電車で読めない(読んだけど)。本当に吹き出すから読んでてこわい。おっぱい万歳のくだりは特に最高だった。「詩人か高等遊民かでなければなににもなりたくない」間違いなく名言だ。やはり試験前とか勉強してる合間とかに森見さんの本を読むのは危険だ。

  • 相変わらずのモリミトミヒコ節。
    私はこの人の日本語とてもすきです。
    たとえ当の本人が京都の四畳半で無為に大学生活を過ごし、桃色の妄想世界に浸り、挙句にそれを拗らせて日本社会に適応できなかったことが容易に且つ鮮明に推測できたとしても。
    はあ。
    やはりマネしようと思っても、語彙の貧弱さとかモロモロ、とてもムツカシイ。
    私もモリミトミヒコ式日本語を習得したいのだが、それには上記のモラトリアムを踏襲しなければいけないかと思うと、やっぱりいいかな、という結論。
    うん、やっぱいいや。

  • 京都の大学の研究室から能登半島の研究室に飛ばされた大学院生が、研究室の仲間や家庭教師の教え子、妹、森見登美彦に手紙を書く話。

    くだらなくて面白くてなんだかちょっと元気になった。
    そして手紙を書くということが自分でもやりたくなった。

  • まさかこの作品のなかで『夜は短し歩けよ乙女』が出来上がってしまうとは!笑
    森見さんの作品はいつもほんとにくだらなくて(笑)、自分の今の悩みとか不安とかぜんぶ吹き飛ばしちゃいます。
    そして、いつも主人公が情けない←
    でもそれがほんとに愛らしくて、いつのまにか作品の世界に引き込まれてしまいます。
    それが森見ワールドなのかなあ、とちょっと悟ったりしてみました笑
    手紙だけで物語が進んでいって、読み進めるほど人間関係がわかっていくのが、急いでなくゆっくりゆっくりじっくりじっくり時間がたっていく感じがして、好きです。
    最初の『外堀を埋める友へ』はちょっと慣れなかったのですが、そのあとの話からつながりがわかって、それからはあっという間に世界に入り込んでしましました。
    私が1番好きなのは伊吹さんへの失敗書簡集だなあ。
    どんどん壊れゆく主人公が面白い!
    森見さんにファンレターが出したくなる、そんな1冊です笑

  • 森見富美彦さん二作目。


    夜は短し歩けよ乙女以来です。

    そんなに好きな話ではなかったんだけど、人気のある作家さんだと思ってなんとなく手に取りました。


    技術らしい技術は特になく、阿呆なやり取りだなとは思いましたが、面白かったです。

    主人公守田一郎とそれを取り巻く人間との手紙(すべて手紙は守田一郎のものだけど)のお話です。


    技術らしい技術は出てこなかったけど、やり取りが続いてってことがすごいのかな。


    自分としては、この人が書く女の子に近いのかなと思いました。

    なよなよした男の子っていじめたくなってしまうところとか。

    緋沙子に近いところあるかも。

    薫のような人の本質をつくようなところとか。
    それがよくない時もあるよね。

    主人公の手紙だけで、ほかの登場人物のキャラクターがしっかり描けているっていうところがこの作家さんの上手なところなのかなと思いました。

    次にこの人読むなら何がいいんだろう。

  • 相変わらずのもりみぃワールドです。



    石川県に飛ばされた主人公モリタイチロウが、
    京都に住むひとたちに送りつけた手紙の文面を、ただ延々と載せているだけなんだけど、





    これが笑える。というより失笑。




    相手からどんな返信が来たのか、モリタの文面を読めばなんとなく想像できるのがまた面白い。





    そもそも、
    つまらなくて成果も出ないクラゲ研究から、現実逃避したくて始めた手紙。
    なんとか恋文の技術をあげようと、多種多様な人たちと文通をはじめる。
    作家森見登美彦とも文通をw





    肝心な意中の人、伊吹サンには手紙をなかなか書けないまま。
    数々の事件があって、たくさんの人たちとの手紙のやりとりをしているうちに、
    「伊吹サン」への恋文の技術も向上していったのでしょうか。
    それは最後の章でわかります。
    途中で伊吹サンへの手紙「失敗書簡」も綴ってあるのがまた、面白い。



    何回か声に出して笑ってしまった。
    かなりオススメ。

  • 子供のころ、文通してたなあ・・・ということを懐かしく思い出した。それにしても京都の大学生はなんだか楽しそうでいいなあ。

  • 物語の終わり方が、無理やりでありきたりなハッピーエンドではなく、送ったところで終わっているのがとてもよかった!
    恋文の技術が身につけられるか否かは不明だけれど、思わず文通修行したくなる一冊。

  • こういう文章が書けたら面白い。

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恋文の技術の作品紹介

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ-。

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