恋文の技術

著者 :
  • ポプラ社
3.92
  • (706)
  • (863)
  • (645)
  • (88)
  • (25)
本棚登録 : 5531
感想 : 913
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591108758

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 以前からこの本を見かける度に、表紙が可愛いので気になってました。
    読んでみると、手紙の内容がそのまま一つの小説になっている。
    差出人は主にこの本の主人公である守田一郎。
    「文通修行中」の彼は自分の親友に、先輩に、元教え子の小学生に、妹にあてて手紙を書く。
    その返事の内容はここには描かれず、ひたすら彼の出した手紙の内容が並んでいる。
    そして物語の後半にやっと、別の人物-彼が手紙を出した相手-が誰かにあてた手紙が公開されている。
    つまり往復書簡なんだけど、片方の手紙の内容しか分からないので、一方通行な内容になっています。
    それがそのまんま主人公の心情や行動を表してるように思えました。

    このレビューを書く前にチラッと他のサイトのレビューを見て「どひゃ~っ」と思いました。
    大体において、すごい高評価!
    よく見かけるから人気のある本なんだろうな~とは思ってたけど・・・。
    見るんじゃなかった・・・と思い、レビューを描くのが気重になりました。
    私は正直言ってこの本、序盤からもう読んでられないなと思い、ほぼ斜め読みしました。
    読み終わった後は思わず本を放り出して「はぁ~」とため息が出てしまった。
    ひたすらダラダラと、こちらの思い関係なく、話す人の話を聞いた後のような気分。
    この表紙が本の魅力を2割増しくらいにはしてると思いました。

  • 深み、広がりなく不満足。自分には合わないのだろう。

  • 文体が古典的なので時代設定は明治~昭和初期?と思ったら、
    バリバリ現代でした。
    書簡のやりとりだけで、お話が作られている構成はいいと思うけど、
    如何せん作者のセンスが苦手みたいで、読むのにだいぶ苦労して読了しました。

  • 敢て古臭い書簡体を採ったのは面白い.ただ同じことを同じ切口で書いているところがあったが,故意なのか計算違いなのか.

著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森見登美彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×