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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
西川さんは初めて読んで、不思議な行間・空気感だなという感想。
僻地医療に関しては、本当は現実はもっといろいろあるんだと思う。
地域での人間関係とか、介護の現実とか。
話ひとつひとつは重すぎないものの、読んだ後、いろんなものが心に残った。
今、何か言った気がする。
ひざの上に開いた社会のテキストに目を落としたまま、じっと耳を澄ましてみる。けれど聞こえてくるのは、お腹をなでられるような感触の、バスのエンジンの深いうなりと、三センチほど開けた窓から、ひゅるひゅるととぎれとぎれに入ってくる風の音だけだ。
映画監督でもある西川美和の小説短編集。
じわじわと毒のようにしみ出てくる田舎の閉塞感が淡々と冷静な眼差しで描かれる。
するりと頭に入ってきて読みやすいのだが、西川美和監督の映像作品に比べると全体的にはわりと凡庸な印象。
ただ、作中で一番最初に入っている『1983年のほたる』という話だけは抜きんでて良かった。小説ならではの不思議で箱庭のような世界観が味わえる。
よかった。
西川美和の ゆれる 映画が好き
とりあえず ゆれるの前に違う原作を読みたかった。で、読んでみたら、とてもよかった。
あったかいけど息苦しい田舎の空気がなんともいえずよかったです。
サラッと読めるけど、軽くない。不思議な感じです。
競争世界が生みだした大都会の歪みに迷って 寒村に魅せられた医者とそこに根付いた住民達が生み出すドラマの 短編集と言うことなのだろう 作者の狙いが読者へのエンターテイメントなのか 単に詩的感情なのかゆれているのだろうか 文のきれいさにも取り繕いを感じてしまう 創作は世間と言う温室に支配されずに そこで培った自分の世界を自由自在に生き抜く遠慮のなさが魅力だし 結果と... 続きを読む »
何気なく手に取って読んだ本だけど、よかったなー。
医療のまわりって人間の本質が現れるような気がする。
話は違うのに、雰囲気、閉塞感が映画「ディア•ドクター」そのもの。
あんな映画を作れて、小説も書けてしまうって本当に凄い。
2011.09.29
僻地医療に従事する人とその周りの人たちの短編集。
なんつーか、
ところどころに含まれてる毒にやられて、
胸がチクチクします。
出てくるひとみんな、すごく人間臭くて、なんだかたまらない気分になる本でした。
でもこういうのは映像の方が残りそうだなと思います。
映画見るの楽しみ。
高齢だったり、その介護だったり、あるいは取り残されたような田舎に住んでいたり、第一線から退いていたり、といった「取り残された人々」のエピソードが苦味を感じさせる作品集でした。ドラマ性の全く無い日常を作品にするのってすごいなあと思いました。なかなか読ませます。映画は観ていないので機会を得て観たいと思いました。
さくさく進むお話でした。
が、退屈なのもありました。
小説のコンセプトは、すごくいいと思いました。
うつくしい小説だと思った。
年老いた人が、だんだんと死に向かっていく様を
うつくしいと思わされてしまった。
浅田次郎がこの本について
「はっきりと文学である」と言ったらしい。
この本に対して ものすごくしっくりとくる言葉だと思う。
2011/02/19
映画も良かったけど、こっちもいい。
言葉の使い方も独特で、私は好きだなぁ。
西川美和天才。
わたしが、りつ子だったら。中学生だったら。
一之瀬時男を好きになりそうだ...
わたしはりつ子ではなく、中学生でもないんだけど、一之瀬時男に惹かれた。
(1983年のほたる)
映画「ディア・ドクター」の原案小説。
5編からなるオムニバス作品で全てテーマは地域医療。
映画「ゆれる」でも思ったけど、彼女の描く日本の姿は生々しく、現実的で冷静である。
でも人が生きているさまがとてもよく表現されていて、人間ってこうだよな、と思ってしまう。
日常の隙間に潜む凶気。それはとても当たり前に、存在しているということを教えてくれる。
2011-16 短編集だが本のタイトルの「きのうの神さま」というタイトルの短編はない。きのうの神さまとは何のことか。医者の事を神さまに模しているのか。きのうとは?過疎地のこと?なぜ過疎地がきのうなのか。老人が多いから。きのうとは老人のことなんだろうか。老人の神さま=医者。なんとなく納得。
5短編のうち、4つがお医者さんの話。取材に基づいてリアルに描かれてた印象を受けた。いろいろな役割の図書館があるように、医者も場所によっていろいろなあり方があるのかなと思った。
それほど良かった~って気がしないのは期待しすぎたか(苦笑)
独特の雰囲気は嫌いじゃないけど
ん?結局なんだったんだっていうような気にさせられる話もあって。
でも文章から流れてくる情景は好きだねぇ。
離島だったり、自分と家族だけの狭い世界だったり、その中での医療ってこんなものなのかもしれない。
医者だって看護師だって患者だって一人の人間なんだよなぁとつくづく思う
中学受験塾の帰りのバスで運転手から話しかけられる
「1983年のほたる」
島の医師が留守にする3日間代診に訪れる
「ありの行列」
外面のいい名小児心臓外科医の夫を支える
「ノミの愛情」
医者の父が倒れ、しばらく会っていない兄を呼び戻す
「ディア・ドクター」
ベテランの新米医師に港町の医院の引継ぎをする
「満月の代弁者」
装丁:福地掌 西村美博 写真:小林亜佑
過疎地と医者の短編集です。
「ありの行列」は読んだことある気がする。astaかなぁ。
「ノミの愛情」の奥さんの複雑な心境がよかったです。
夫が正しすぎて裏の顔を受け止めてあげなければと思うけれど
自分が割りを食っているのが嫌。
「ディア・ドクター」は映画とはまた違う話のようで。
映画も見たいなー
静かな、いい作品だったです。
この方は「ゆれる」とか撮った映画監督さんだそうで。
きれいな方だし、本も書けるし映画も撮れる。
ついでにいうと名前もいい(私は、「美和」と言う名前が好きなのです)。
神さまって不公平ね、なんてどうでもいいことを思ってしまった本でした。
この方の撮った映画を見てみよう。

糸さんおすすめ。





