きのうの神さま

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591109236

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】1983年のほたる/ありの行列/ノミの愛情/ディア・ドクター/満月の代弁者

  • 静かな、いい作品だったです。

    この方は「ゆれる」とか撮った映画監督さんだそうで。
    きれいな方だし、本も書けるし映画も撮れる。
    ついでにいうと名前もいい(私は、「美和」と言う名前が好きなのです)。

    神さまって不公平ね、なんてどうでもいいことを思ってしまった本でした。

    この方の撮った映画を見てみよう。

  • 映画は見てみたいです。

  • 医療・・・をモチーフにした短編小説。だと思う。そう聞いてました。

    でもそうでない話もあるよね。
    まあそれはいいんですが・・・・どうもこう・・・なんともいいがたいというか。
    なんていうんだろう?中編小説を無理矢理短編におさめたような居心地の悪さ。さらに話が展開しそう・・・なところでサクッと終わってしまう。。。という印象が非常に強かったです。この方の小説は他に読んだことないんですが、長編とかだとまた違った書き方になるのかなあ・・・

    まあ自分の読み込みが足りないのかもしれません。各章の相関関係とかも・・・あったのかな?

  • 映画監督で、脚本も自身で書かれ、小説も書かれる西川さんの短編集。
    といっても私は西川さんの作品は「ゆれる」しか知らず、それは観たい、と思いつつもまだ観れていないという。
    それなのにどうして今回読んでみようと思ったかといえば、確か道尾秀介さんがブログで「よかった」と書かれていたからだったような・・・。
    図書館に予約して、届くまでけっこうかかったため、どうして予約しようと思ったのかも忘れかけていたような状態でした。

    「1983年のほたる」
     しょっぱなのこのお話でオチがなかったので放り出されたような読後感がちょっと嫌な印象でした。
    「ありの行列」
     「もう、退屈いやや」は強烈でした。でもこのお話もオチがなく、読み続けるのをちょっと悩みました。
    「ノミの愛情」
     このお話、一番好みでした。旦那なんて多かれ少なかれこんなもんだ。
    「ディア・ドクター」
     これもよかったです。できればお兄さんのモノローグも欲しかった。
    「満月の代弁者」
     このお話の「先生、早く逝きたいよ~」にもやられました。

    直木賞候補になった作品ですが、直木賞よりも芥川賞のイメージな短編集でした。
    そういう作品を読みつけていない上、どうやら私は読み方を間違えたようです。
    この短編集は映画のための僻地の医療についての取材を基にしてあるそうで、映画「ディア・ドクター」を観ていたら各話と映画のリンクに気づいてより楽しめたようです。
    最後の「満月の代弁者」を読んで、ああどこかの話と繋がっているのかなぁ、とは思ったのですけど。
    でもどのお話も頭の中でイメージしやすくて、さすが映画監督とでもいうのでしょうか。
    人間観察力、というのか人間に対する興味の深さを見せつけられた気がしました。

  • 短編集がたくさんあり、
    その一つひとつが素敵な作品になっている。

  • 「ディア・ドクター」観たい。

  • 『ゆれる』で世界的な評価を獲得し、今、最も注目を集める映画監督が、日常に潜む人間の本性を渾身の筆致で炙りだした短編集。『ディア・ドクター』に寄り添うアナザーストーリーズ。

  • 僻地だけではない、医療の現場が、書かれていた。短編集。医療の現場からは離れているが、親子の愛憎が哀しく綴られた「ディア・ドクター」が一番良かった。

  • 映画の原作ということだけど、短編集で、地方の医師の現実が淡々と描いているのが印象的だった。

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著者プロフィール

1974年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。在学中から映画製作の現場に入り、是枝裕和監督などの作品にスタッフとして参加。2002年脚本・監督デビュー作『蛇イチゴ』で数々の賞を受賞し、2006年『ゆれる』で毎日映画コンクール日本映画大賞など様々の国内映画賞を受賞。2009年公開の長編第三作『ディア・ドクター』が日本アカデミー賞最優秀脚本賞、芸術選奨新人賞に選ばれ、国内外で絶賛される。2015年には小説『永い言い訳』で第28回山本周五郎賞候補、第153回直木賞候補。2016年に自身により映画化。

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