14歳のノクターン (teens’ best selections 19)
- ポプラ社 (2009年4月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591109533
感想・レビュー・書評
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舞台は30年代。著者が14歳だった頃の女の子たちの学校生活が描かれる。
初めて男の子と付き合ったり、仲良しグループを追い出されて他の子とお弁当を食べたり。わたしにとっては「あー、そんなこともあったあった」とまだなつかしく思い出される時代だが、今の子にとってはどうなのか?
意外と変わってないのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大人になった主人公が中学生時代の回想をするところから始まる。
あまり好きでなかったチーコが転校する事になってから主人公はチーコの大切さに気づく。
同い年なので彼女達の悩みなどに共感できた。
感情などがリアルでみずみずしかった。 -
時代的には昭和で、正直私にはあれ?と思うこともあったのですが、恋の悩みや流行への関心というのはいつの時代も変わらないのだなぁと思いました。
登場人物たちはニックネームで描かれているため、個人的に慣れるのに少し時間がかかりましたが、馴染むと逆に愛着が出てきました。
自分にはない、友達の才能がうらやましい。
嫌なところもあるけど、やっぱり親友だ。
友達と話すのが、みんなといるのが楽しい。
そんな素直な感情が伝わってくる作品でした。 -
図書館で一目惚れというほどじゃないけど
見た瞬間に読んでみたいなぁと思った本
50年前の14歳の少女のお話
今も昔も変わらないもの、大きく変わってしまったもの
でもやっぱり根幹にあるのは人間だから、そう大きくは違わない
そんなことを意識してしまう小説ですね。
すっと物語に吸い込まれるように入り込めるけど
どこか第三者的な視点が残ってて、すっきりした後味でした。
さとうまきこさんはこの手の小説を書かれてるみたいだけど
まぁ暫くはお腹いっぱいかなって感じ~
でも書き方は嫌いじゃないし、話も面白いと思います。 -
小説家の章子が14歳だった頃、仲良しグループで過ごしていた日常の物語。
通学電車で会う違う学校の男子に興味を持ったり、親に反発したり、
グループの結束が揺らいだり、恋をしたり・・・。
時代は昭和35年、オリンピックをひかえて日本が勢いづいていた頃。
舞台となるJ学園は、裕福な家庭の子どもたちが通う学校。
流行語とか、ファッションがノスタルジックです。
作者があとがきで述べていますが、友達同士のぶつかりあいがあって、
友情が深まっていった時代だったそうです。
今は、皆あまり本音でぶつかったりしてないよね。
心の中をさらけ出せる、真の友人を持ってる幸せな人は、どれくらいいるのだろう。