14歳のノクターン (teens’ best selections 19)

  • ポプラ社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591109533

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は30年代。著者が14歳だった頃の女の子たちの学校生活が描かれる。
    初めて男の子と付き合ったり、仲良しグループを追い出されて他の子とお弁当を食べたり。わたしにとっては「あー、そんなこともあったあった」とまだなつかしく思い出される時代だが、今の子にとってはどうなのか?
    意外と変わってないのかな。

  • 大人になった主人公が中学生時代の回想をするところから始まる。
    あまり好きでなかったチーコが転校する事になってから主人公はチーコの大切さに気づく。
    同い年なので彼女達の悩みなどに共感できた。
    感情などがリアルでみずみずしかった。

  • 時代的には昭和で、正直私にはあれ?と思うこともあったのですが、恋の悩みや流行への関心というのはいつの時代も変わらないのだなぁと思いました。
    登場人物たちはニックネームで描かれているため、個人的に慣れるのに少し時間がかかりましたが、馴染むと逆に愛着が出てきました。

    自分にはない、友達の才能がうらやましい。
    嫌なところもあるけど、やっぱり親友だ。
    友達と話すのが、みんなといるのが楽しい。

    そんな素直な感情が伝わってくる作品でした。

  • 図書館で一目惚れというほどじゃないけど
    見た瞬間に読んでみたいなぁと思った本

    50年前の14歳の少女のお話
    今も昔も変わらないもの、大きく変わってしまったもの
    でもやっぱり根幹にあるのは人間だから、そう大きくは違わない
    そんなことを意識してしまう小説ですね。

    すっと物語に吸い込まれるように入り込めるけど
    どこか第三者的な視点が残ってて、すっきりした後味でした。
    さとうまきこさんはこの手の小説を書かれてるみたいだけど
    まぁ暫くはお腹いっぱいかなって感じ~
    でも書き方は嫌いじゃないし、話も面白いと思います。

  • 小説家の章子が14歳だった頃、仲良しグループで過ごしていた日常の物語。
    通学電車で会う違う学校の男子に興味を持ったり、親に反発したり、
    グループの結束が揺らいだり、恋をしたり・・・。

    時代は昭和35年、オリンピックをひかえて日本が勢いづいていた頃。
    舞台となるJ学園は、裕福な家庭の子どもたちが通う学校。
    流行語とか、ファッションがノスタルジックです。

    作者があとがきで述べていますが、友達同士のぶつかりあいがあって、
    友情が深まっていった時代だったそうです。
    今は、皆あまり本音でぶつかったりしてないよね。
    心の中をさらけ出せる、真の友人を持ってる幸せな人は、どれくらいいるのだろう。

著者プロフィール

さとうまきこ・作:1947 年、東京に生まれる。上智大学仏文科中退。1973年、ベトナム戦争の脱走兵と少女の交流を描いた「絵にかくとへんな家」(あかね書房)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。「ハッピーバースデー」(あかね書房)で野間児童文芸推奨作品賞を受賞。2005年「4つの初めての物語」(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。そのほか主な作品に、「わたしの秘密の花園」、「犬と私の10の約束 バニラとみもの物語」、「14歳のノクターン」(以上ポプラ社),「ぼくらの輪廻転生」(角川書店)、「9月0日大冒険」、「千の種のわたしへ ―不思議な訪問者」(ともに偕成社)、「ぼくのミラクルドラゴンばあちゃん」(小峰書店)などがある。

「2016年 『なぞのじどうはんばいき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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