迷いの晴れる時間術

  • 71人登録
  • 3.85評価
    • (6)
    • (7)
    • (5)
    • (2)
    • (0)
  • 13レビュー
制作 : Philip Zimbardo  John Boyd  栗木 さつき 
  • ポプラ社 (2009年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591110522

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デイル ドーテン
レオ・バボータ
ジェームス W....
ジェームズ アレ...
ヴィクトール・E...
デール カーネギ...
ロバート キヨサ...
マーク・ピーター...
有効な右矢印 無効な右矢印

迷いの晴れる時間術の感想・レビュー・書評

  • 例によってタイトルが恥ずかしいので
    多くの読者を失っていると思われるが
    いわゆる自己啓発本ではなく、ちゃんとした心理学の本。
    原題はTHE TIME PARADOX。
    著者のフィリップ・ジンバルドは映画es[エス]の元になった
    スタンフォード監獄実験を実施したことで有名。

    確か1,2年前にTwitterのフォロワーさんに薦められて読んだ。

    内容は人の時間に対する姿勢は生き方に大きく影響しているので、
    時間への姿勢を変えれば、充実した生き方ができるというもの。

    本書では時間に対する姿勢のことを時間志向という。
    時間志向は過去志向、現在志向、未来志向の3つに分かれ、
    さらに、各自2つのタイプがあるので、合計6タイプとなる。
    以下がその6タイプ。
    ・過去肯定型
    ・過去否定型
    ・現在快楽型
    ・現在宿命論型
    ・未来型
    ・超越未来型

    これらは、どれかひとつに決まるというものではなく、
    いずれかが他と比べ強い傾向があるというものになっている。
    これらを判断するチェックリストが本書には載っている。
    ちなみに自分の傾向は過去否定型が一番強かった。

    まず、過去型についてだが同じ過去型なのに正反対の特徴を持つ。

    過去肯定型というのは、家族との関係が良好だと
    自然になるものらしい。
    一番幸せなタイプのためか説明がほどんどない。。。
    過去を絶対的に肯定するという意味でニーチェを
    引用しているくらい。

    逆に過去否定型というのは、心理学としては扱いやすいらしく、
    かなりページを割いている。

    心理学の二つの学派、精神分析と行動主義が過去を重要視している
    という側面もあり、過去の記憶は正しいか?というところから
    話は始まる。

    精神分析などは過去がトラウマとなっているという考えだが、
    その後、人間は過去を再構成することがわかってきた。
    そうすると過去の記憶は、思い出したのか、
    再構成されたのか判断がつかない。
    結局、心理学にできるのは過去に何があったかは誰もわからない
    ということを立証するぐらい。

    しかし、一方で過去を肯定的にとらえている人は
    否定的な人よりもより幸福で、より健康で、
    しかも成功する確立が高いことはわかっている。
    このとき、肯定的にとらえる過去が正しいかどうかは関係ない。
    そうすると、こういうことがいえる。
    人は過去に影響を受けるが、それですべてがきまるわけではない。
    むしろ、過去の出来事に対する姿勢が、実際の出来事よりも重要。

    この結論は自己啓発本の典型的パターンでもあるが、
    根拠はこの辺にあるらしい。
    虚偽記憶という考え方自体がでてきたのも1990年代だし。
    それ以前のニーチェの永劫回帰もリンクするところはあるかも。

    著者は、過去否定型の人が過去を肯定的に見るための方法も
    提供している。
    毎日の終わりに感謝したことのリストを作ることを続けると
    時間はかかるが肯定的になっていくそうだ。
    これも、自己啓発本によくあるパターン。
    個人的にはポリアンナを思い出す。

    続いて現在型だが、快楽型は社交的で刹那的な自由人。
    自分に興味のあることであればフロー状態にすらなれる。
    一方で、刹那的なため、衝動的な行動が目立つ。
    プログラマは大抵このタイプだなと思う。

    宿命論型は無力的で世の中は自分の思い通りには
    決してならないと思っている人。
    ちょうど日本でいえばゆとり世代でひとくくりにされている人達の
    特徴と似ている。

    現在型については、政治、経済の状況による影響がについても
    示唆してある。
    ただ、著者に興味がないのか、あまりくわしく書かれていない。
    確かこの本が出版された当時(200... 続きを読む

  • ポジティブ心理学であり、志向のテストでパターンに分けて説明しているばかりでなく、過去否定から過去肯定に変える方法も説明している。

  • 時間をどうやって効率的に使うか、みたいなのを期待して図書館で借りたのだけど、書かれているレイヤーは一個上に上がっていて、時間をどう捉えるか、時間思考と言う考え方について書かれていた。
    なかなか面白かった。

    現在を満足に暮らそうとすると様々な欲を満たそうとしてお金や時間を使ってしまうけど、未来にもっと大きな満足を得ようとするのであれば今を節約し、未来に満足を先延ばしすると。
    書かれていることはシンプルで面白く分かり易いのだけど、実践するには今の生活スタイルを変えなくちゃいけないので、なかなか簡単なことじゃないよなぁ。
    物欲を減らし、お金を節約し、物欲を満たすために使っていた時間を未来のために使うようにすると、未来に向かって進むことが出来るのか。
    今あるものに満足できればいいのだけど物欲がなくなるわけではなく、いい車に乗りたいしいいものに囲まれて暮らしたいという欲望は尽きないので、その考え方を変えればいいのだけど、そう簡単にいく話じゃないしなぁ。

    この本を読んだのはとてもいい機会なので、未来のために勉強したり、お金を節約することを実践してみたいと思う。

  • 時間志向テスト結果
    過去否定型 :1.60
    現在快楽型 :3.06
    未来型   :3.15
    過去肯定型 :2.30
    超越未来型 :1.20

    結局何点が「適度に強め」なのだろう
    現在宿命論型:3.11

  • 著者がフィリップ・ジンバルドなので読んだが、内容の充実さに比べ、タイトルの付け方が不適切である。

    私は、未来型であるので、現在宿命型や過去否定型といった人間が居るとは想像出来なかった。彼らの性向を知って、接し方を考えさせられた。

  • 時間志向を未来型、未来超越型、現在快楽型、現在宿命論型、過去肯定型、過去否定型の6つに分類し、その時間志向の人の特徴を論じ、起こしうる行動の動機として言及している。

    個人的には特に目新しい斬新な考え方というわけではなかったが、有意義な人生を送ろうとするなら、取り入れて損のない考え方だと思う。

    しかし、時間を大切にするのは良いことだが、あまりにも時間に縛られている現在の風潮が、果たして本当に人類に幸福をもたらすのかは疑問が残るところでもある。それは本書でも未来型の短所として指摘しているところでもあるが。

    バランスの良い時間志向を身に付けたいと思う。

  • 早稲田大学商学部の授業(青年の心理学かな?)の受講生から借りた。レポートの課題図書だったらしい。

    「ジンバルドの時間志向テスト」をやったら(結構時間がかかって面倒くさい)、私の診断結果は、
     過去肯定 ≧ 現在快楽 >>> 現在宿命 ≧ 超越未来 >> 未来 ≧ 過去否定
    だった。


    第九章(愛と幸福)の「恋の魔力」部分がお気に入り。
    恋愛を心理学的に分析するのは興味深い。
    夢中になってガーっと読んでいた気がする。

    258ページからの、三人の著名人(ミュージシャ、最高投資責任者、グーグル副社長)の時間に対する認識の比較も良かった。喋り方、持ち出す話題などからそれぞれ性格が出ていて、人間って面白いなと思う。

  • 時間志向を知ることはとっても有効!いかに自分が現在志向か、そのことがどう行動に影響してるかがよくわかった。最適なブレンドにデザインしなおさなくっちゃ。

  • 心理学の視点から現代人の時間感覚を鮮明に描き出し、希望にみちた人生観を提示。
    6つの時間志向(過去肯定型、過去否定型、現在快楽型、現在運命論型、未来型、超越未来型)の中で自分がどれに当てはまるのか調べることができるのですが(1が一番当てはまらず、5に近いほど当てはまる)一番近かったのは未来型でした。でもそれも3.2くらいでそこまで極端ではない。私って時間志向が微妙ってこと?(笑)どんなバランスで生きていくのが一番いいかというのは読んでいてなるほどなーと思いましたが、個人的にはタイトルの「迷いが晴れる」っていうのに期待してたので、その意味ではちょっと違ったかな。心理学的な観点から見るのは興味深かったです。

  • 6つの「時間志向(過去肯定型、過去否定型、現在快楽型、現在運命論型、未来型、超越未来型)」の存在とそのベストバランスを知りたい人に。

全13件中 1 - 13件を表示

迷いの晴れる時間術を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

迷いの晴れる時間術を本棚に「積読」で登録しているひと

迷いの晴れる時間術の作品紹介

幸福感や虚無感はどこから生まれるのか-。心理学の視点から現代人の時間感覚を鮮明に描き出し、希望にみちた人生観を提示する驚きの本。

ツイートする