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- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591111437
感想・レビュー・書評
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(2018-05-12)
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“ふとチトセの肩ごしに、その女の子と目があった。あたしが「あっ」と思うよりも早く、その子はチトセの頭に手をのばして、
「ねぐせ、ついてるよ」
という感じに、はねた髪をなでた。
(なっ)
あんぐり口をあけたと同時に、一気にみんなの目が炎のように燃えあがった!あたしのまわりをどす黒いオーラがゆらゆらととりまいている。”[P.33]
9巻目。
最後で泣かせにきてる。
カイくんは動物と話せるのかな。
突如出てきたセイラちゃんはまだ謎だらけ。
“「ボクたちもきみたちが幸せだったらいいなって、ずっと思ってる」
リンのやさしい声が消え入りそうに小さくなっていく。
「あたしも、ずっと思ってる!ふたりがどこかで幸せだったらって、ずっと思ってる!」
そうさけんだ瞬間、鉄格子の窓の外からふたたび部屋にまっ白な稲光がさしこんだ。そのまばゆい光の中で、
「きみにあえてよかった」
リンがそうつぶやいたのがきこえた。そしてもう、部屋のどこにもふたりのすがたはなかった。”[P.189]