ファミリーツリー

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著者 : 小川糸
  • ポプラ社 (2009年11月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591112496

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ファミリーツリーの感想・レビュー・書評

  • 表紙絵の中の草原を楽しげに駆けまわる白い犬を目にしただけで
    涙が溢れてしまうほど、犬の「海」が素敵です。

    曇りのない瞳で飼い主の流星をまっすぐ見つめ、
    海の前だけでは正直で善良な自分でありたいと思わせてしまう
    思慮深く、人間にも動物にも礼儀正しい海。

    穂高での幸福感に満ちた日々と少年時代の純真さを象徴するのが海だとしたら
    家族を襲った悲劇の後、喪失感に打ちひしがれて荒んでいく流星を
    土の匂いのする叡智と慈愛で包む、ひいおばあちゃんの菊さんは
    手にしたものも、手放したものも、清いものも濁ったものも全て受け入れて
    逞しく命を繋いでいく、ファミリーツリーの象徴でしょうか。

    自分の原付バイクに流星の自転車をロープで結びつけて山道を引っ張り
    畑の穴の中に突き飛ばしてどんどん土をかけ、土風呂で心も身体も温めてしまう菊さん。
    80代にして初めて上京して入ったスタバで食べた
    ストロベリークリームフラペチーノの容器を大事に持ち帰り、野の花を飾る菊さん。。。

    リリーが書いた立花家の家系図のてっぺんで
    クリスマスツリーの星みたいに光る菊さんのように
    そして、美しく清らかな記憶として流星にいつも寄り添い、支える海のように
    後世に名を残すような偉業を成し遂げなくても
    たくさんの人の心に残る名言を口にできなくても

    この世に生を受けたからには
    身の周りの誰かのために、
    ささやかでも心尽くしの何かができる存在でありたい、と思わせてくれる物語です。

  • 遠縁の親戚のリリーと流星。
    幼い頃から特別に輝いて見えたリリーと実際そういうことになるも、その関係は周りに祝福されず。。

    愛人の子として育ったリリーが抱える複雑なもの。兄弟のように親友のように大切な犬の海を火事で失った流星。

    戦争を経、人を好きになる気持ちや食べることの大切さを知り、野菜やハーブを育てながら恋路旅館を切り盛りしていた菊さん。

    スバルおじさんと聴いたビートルズやハーレーダビッドソンの思い出。

    ただの恋人同士でなく、親戚だから共有できた大事なものの数々。

    命をつなぐ、ファミリーツリー。

    ドロドロしたものをこれでもか!と詰め込んだ割にあたたかい読後感。

  • 重い本が続いたので、ほっと息が抜ける
    小川糸さんの一冊を読むことにしました。

    安曇野で祖母・菊と暮らすリュウと姉・蔦子。
    そこへ夏の間だけやってくるリリー。
    そして悲運の死を遂げる愛犬・海。

    いつしかリュウとリリーは恋人同士となります。

    日常のある東京ではギスギスになってしまうけど、
    雄大な自然の安曇野ではゆったりできる2人。

    菊が星で親類は大きな裾野を広げるツリーの
    ような系譜、それと大きなリンゴの木が重なる・・
    伏線が最後には1つにまとまるストーリー。
    淡々としているけれど、先が気になる本でした。

  • 菊さんが2人に伝えたことはめっちゃ大事なことやと思うけど
    それに対する2人の解釈がなんだか違う気がする…
    こどもができるのは素晴らしいことやけど…
    なんだか読んでいて違和感を感じたので☆2つ。。。
    なんやろう、計画性を感じへんからかな。

    あと、流星の理由のわからないモラトリアムぶりも
    読んでいて疲れました。
    この本好きな方ごめんなさい。

    ただ、菊さんの作るごはんはおいしそうです!
    誰かに作ってもらったコロッケ食べたくなります。

  • 食堂かたつむりに続いて小川さん2作目

    登場人物が小学校から大学生になるまで
    1冊の本の中で描かれているのが珍しいなと思った
    しかもそこに無理がなくて、一緒に成長を追っていけるのがいい
    徐々に「ファミリーツリー」の意味がわかってくるのも

    安曇野の自然が目に浮かんでくる描写の美しさはさすが

    長野から上京してくる子は、いつでも帰れるように
    中央線沿線に住むってほんとなのかな

  • 2015.11.30

    菊さんとは、もう少しお付き合いしてみたい気もしましたが。

    でも…うーん、あとは…
    順調すぎるというか、トラブルや試練も計算のうちというか…
    それなりに胸の痛いシーンもあるにはあったんですけど…
    自分たちの満足だけで世界が回ってるのかな?

    子供の頃から追ってるのに、ひとかわ剥けたな、って感覚があまりなく…体が変わったり、性的な関係ができればオトナになったということでもないでしょうに…え、そういう解決方法になっちゃうんだ…とか。

    リリーの出来過ぎた感が気になりました…
    空に意識をとばしたり、やり方が無茶だったりするのは、もう少し深くまで描いて欲しかったなー
    、なんて思いました…

    文章がキレイなのは、読んでいて気持ちよかったです。
    コロッケ食べたくなりました。

    長野には行ったことがないので、土地の描写については避けます。地図を見ながら読みました。行ってみたいな。長野。

  • 図書館で借りたもの。
    主人公の生まれ年が自分と一緒で親近感。
    糸さんっぽくないなーと最初読んでいて、微妙?と思ったけど、中盤からぐんぐん面白くなった。
    火事のシーンと、菊さんが亡くなり穂高に向かうシーン号泣。

  • 人が
    生き物が
    生きて
    死んでいく

    そういう命のいとなみ、つながりを教えてくれる本だと思います。
    たった2人の出会いから始まったファミリーツリーは、どんどん大きくなり、大木となる。
    その間に、色んな生き物が死んで、生まれて
    それを繰り返している
    言葉にするのは難しいけど、生きるってままならないことばっかりだけど、悪いもんじゃないんだって、伝えてくれてる気がしました。
    家族っていいなって思えました。

    小川糸さんの描く物語は、しみこんでいくようです。
    情景描写、心理描写がとてもリアルで美しい。
    気が付いたらスーッとしみこんでいく感じです。
    読んでる間は、切なかったり、悲しかったりするんだけど、読み終わったら「よかったね」って言いたくなる
    そんな物語を書く人だなぁと思っています。

    あと、20歳近くになってから出会って良かったなと思う作者ですね。
    生々しさを、照れながら読むのではなく、受け止められる年齢になってから読めたのは私の幸運です。
    隠さず伝えるまっすぐな文章がすごく好きです。

  • まことにすまぬが残念大賞!

  • ペットに死なれる描写に、やっぱりこの作者はこれを入れるのかと思いつつ、現実で何度も体験してきたことなので、今更本の中でまでその感情を押し付けられてもなぁ、と勝手な個人の感想を抱いてみたり。
    まあ、向き合うべき、乗り越えるべき、感じるべき、知るべきな事ですが。

    優しいというより優柔不断な主人公、最後までイマイチすっきりしない奴だった。
    話もあやふやにぼかしたような印象で、個人的にはあまり好まないお話です。

    菊さんの存在に唯一救われたかな。

  • 食堂かたつむりや、喋喋喃喃に比べるとちょっと世界観に入り込めなかったのが残念。
    家族や、人との繋がりによる温かいお話、って感じ。
    最終的にリリーと肉体だけではなく、
    心も寄り添わせて流星も再生していくのはいいんだけど、
    最後の最後にリリーが妊娠して終わり。
    それはリリーが望んだ結果であり、
    それによって流星も心の傷が癒えるんだけど、
    ぶっちゃけ・・・流星・・・まだ学生じゃん?
    生命はこうやって繋がっていくんだ!ってのはわかるけど、
    学生で妊娠って、どーすんの???って感じで
    あんまり現実感のない感じ。

  • 【あらすじ】
    だって、ぼくたちはつながってる――長野県穂高の小さな旅館で生まれた弱虫な少年、流星は「いとこおば」にあたる同い年の少女リリーに恋をし、かけがえのないものに出会う。料理上手のひいおばあさんや、ちょっと変わったおじさんなど、ユニークなおとなたちが見守るなか、ふたりは少しずつ大人になっていく。命のきらめきを描き出す、渾身の一作。

    【感想】

  • リュウ(男)とリリー(女)の幼馴染の恋物語。
    幼少期から中学/高校ぐらいまでは良かったのですが、後半がどうも感情移入できませんでした。特にリュウが堕ちて行く過程が理解できず、男の子がいつまでも子供時代に失った愛犬を忘れかねているのもどうかと。リリーの方も子供時代の伸びやかさが失われ、魅力がなくなってしまうし。
    祖母の菊さんの言葉は深いようですが、その背景が十分書き込まれてないために、なんかとってつけたように感じてしまいます。

  • 遠縁の幼なじみと愛を育む話。
    穂高、松本、安曇野で育ち、1浪して東京に出てきて再会。紆余曲折あれど、ハッピーエンドな感じ。

  • ほのぼのしてるように見えて底の方には愛人だの借金だのという暗い問題が蠢いているところがこの物語を単なるほっこり小説ではないものにしている。
    でも菊さんが亡くなって泣きながら家族愛を語り出すリリーには少し引いた。

  • 最後の最後でタイトルの意味が分かって、ふふっとなった。
    青臭くて、懐かしくて、ちょっぴり切なくて、悲しくて、苦しいけど。とても綺麗な物語。
    とっても爽やかで胸に来る読後感。

  • 美しい風景描写
    でもちょっと深みがなかったかな
    人物描写も
    ばあちゃんと犬の海はよかったんだけどなあ
    主人公にイラッとしてしまった
    小川糸さん、他の作品の方が好きです
    ≪ 連綿と つながってるんだ ファミリーツリー ≫

  • 冒頭の幼なじみのエピソードが少々長すぎて飛ばしてしまったが、、思春期を迎えてからの二人の世界は面白く惹きこまれた。背景に描かれる穂高の自然の圧倒的な美しさや包容力が、二人の物語に清涼感を与え、美しく成立させている。

  • 人を好きになるってやっぱりいいかもと思った。育った環境が違えば、考え方や感じ方だって違って当たり前だ。リュウとリリーは恋路旅館で過ごす夏を通して菊さんからいろなことを教えてもらい、忘れられない経験をたくさん共有した。深いところで分かり合える相手に出会えることって奇跡的だと思う。大人っぽいリリーと不器用なリュウの恋が焦ったく、甘酸っぱい味が残った。装丁の絵が素敵だ。読み終わってから、二人に駆け寄る海がいることに気が付いた。

  • 主人公は年齢のわりに大人っぽい感性を持っていた。ややついていけない感性だった

  • 菊さんの言葉を「深いなぁ、なるほどなぁ」とは思ったものの、正直な所読み終えての感想が何もない。面白いとも面白くないとも。
    基本的に恋愛ものって好きじゃないから、それにかき消されちゃったのかなぁ。
    個人的にはつるかめ助産院の方が好きかな。

  • 「ファミリーツリー」のタイトル通り、「血縁」としてのつながり、枠にはまらない絆のようなものをテーマにしているのだろうなと思う。
    でもどちらかというと個人的には、瑞々しい純愛小説?といった読後感。
    性的描写も子供から大人に変わる際の変化の生ナマしさのようなものが匂いとして伝わる感じがあった。
    食べ物や暮らしぶりの描写は小川糸さんらしく丁寧で堅実に描かれている。

    2009年11月5日 小川糸 ポプラ社
    装画:新目恵 装幀:大久保伸子

  • 菊さん以外の人を好きになれず。
    難しい事書いてある訳じゃないのに
    読みあぐねてだらだら・・・

  • 小川糸さんらしく、じんわり暖かい文章が続く。
    ファミリーツリー=系譜が示すように親戚であり幼馴染の少女との交際を通じて”繋がり”を強調してるんだけど・・・。ラストに向かって不倫もあるし、浮気も愛人もでてきて、最後は学生でありながら”デキ婚”を思わせる終わり方。サイテーだった

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ファミリーツリーの作品紹介

だって、僕たちはつながってる。厳しくも美しい自然に囲まれた場所で、少年はかけがえのないものを知る。命のきらめきを描き出す、渾身の一作。新しい小川糸がここに。

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