ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海)

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  • ポプラ社 (2009年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591112755

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ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海)の感想・レビュー・書評

  • 中学生向けのブックトークの中で紹介した一冊。
    終わった後『ラストラン・・ラストラン・・』という小さなつぶやきがあちこちからもれて、
    どうやらこの本が一番印象に残った模様。
    帰りに図書館に寄るという子までいたので、大急ぎで返却することに。
    そんなわけで手元に本がなく、記憶をたどってレビューを載せるはめになっている(笑)。
    でも良かった良かった。
    タイトルからは想像も出来ない内容だけど、その裏切られ方がとても爽やかな一冊なのだ。

    人の死を扱うというモチーフ自体は、安易な気がしてあまり好きではない。
    ところが色々な部分でこの本は特殊なのだ。
    まず、亡くなったのは身内ではなく、お隣のおじいちゃん。
    主人公の武が幼い頃から、本当のおじいちゃんのように慕っていた「ジイチャン」だ。
    葬儀の場に向かう武の心の乱れ、後悔などが等身大で丁寧に描かれ、とても好感が持てる。
    とりわけ、お姉ちゃんと見上げる星空の美しさは、今頭上に広がっているかのような臨場感だ。
    ああ、そう言えば、これまで数々のお通夜の空を見上げてきたなぁと、妙にしんみりとしてくる。
    本当にどうして、人が亡くなるとその夜の星空を眺めてしまうのだろう・・
    そして、それがことさら美しいと感じるのは何故だろう・・

    ふたつめは、「ヒサオ」と名乗る見知らぬ少年との出会いをからめ、そこで生じたいくつかの謎を、「ジイチャン」の葬儀の中で解き明かされていくという流れが、それは温かい物語になっている点。
    そこには不自然さもあざとさもなく、読み手はすんなりとお話の中に入り込んでしまう。
    「ヒサオ」と武の「ラストラン」の場面までが、二度と繰り返されることはないのだと分かると、まぶたの奥がじわっと熱くなってしまうのだ。

    簡単なことなのに、私たちはどうして忘れてしまうのだろう。
    繰り返しのきかない毎日を生きているということ。
    言い訳をして出来なかった今日のことを、明日は出来るつもりでいる。
    いつかは、いつかはと。
    だが、「いつか」などという日は永遠に来ないのだ。

    命のバトンをつなぐ作業の中で、武とともに読み手が学ぶのはそのことだ。
    全編に流れるどこか懐かしい空気が、読み出してすぐその世界に引き込まれる魅力にもなっている。
    128ページという短さなので、読書が苦手という子にもおすすめ。
    小学校中学年以上から。

  • だいすきだったおじいちゃんが死んじゃって
    お葬式の日あらわれた少年

    だいすきだったのに最近は疎遠だったことや
    おじいちゃんのこと知らないことだらけだったことや

    わたしもおじいちゃん死んじゃったらやだなーこんなかんじかな・・
    て思った

    泣ける

    スカイエマさんの絵がちょういい

  • スカイエマさんの表紙ってつい、手に取ってしまいます。

    …学校で走れないことを悩む男の子。そんなときに昔から可愛がってくれた、知り合いのおじいちゃんが亡くなってしまう。

    忙しかったのもあるだろうけど、疎遠になってしまっていたことを悔やむ。
    大好きだったのに…

    そんなときに不思議な少年が現れて、彼を誘う。
    『一緒にはしろう』…

    字も大きく、挿絵もたくさん(挿絵もスカイエマさん、カラーもあり)あって読みやすい。

    でも、こどもの成長期のストレートになれないとこや、コンプレックス、また、おじいちゃんとおばあちゃんのエピソードなど、シンプルだかきちんと盛り込まれて、とてもぐっときた。
    小学校中学年から読めるが、字だらけの本の苦手な中学生や、大人にも読んで欲しいなあ…

    心があらわれる本でした。

  • ふぐおお。
    老人モノには弱い。

  • 武が、ひさお(武のおじいちゃんの子供のころ)と一緒に走って、走り終わった場面のひさおがうれしそうにしていたところが面白かった。

  • じいちゃんが死んだ日、武は自分と同じくらいの男の子ヒサオと出会う。初めてあったのにヒサオは何故かなつかしい。意気投合して二人で走ったり、相撲をしたり。別れ際にヒサオは宝物の隠し場所を武に教え、「ユウコに教えてくれ」と頼む。ユウコっていったい誰??

    時空を超えた贈り物。初めて味わう身近な人の死と向き合う少年へのやさしい気持ち。

  • ・主人公のおじいちゃんが死んでしまったときにあらわれた人と走って、最後に指を空に向けて出すところです。
    ・さいしょは悲しいお話かなと思ったけど、おもしろいところもあったので、おすすめにしました。
    ・この本は大事なことを教えてくれる本です。

  • 大好きなおじいちゃんが亡くなった。
    お葬式の日、やることがなくふらふらしていると、「ヒサオ」という少年が「走ろうぜ」と声をかけてきた。ヒサオは本当に楽しそうに走る…。
    そして、柚子の木の下に植えてあった宝物を「ユウコ」に渡してくれと頼んで、去って行った。
    ヒサオはおじいちゃんだったんだ…。

    大切な人の死に出会ったときに、子供に読ませたい一冊です。
    人には必ず死が訪れます。
    でも、亡くなっていく人は、何かを残して死んでいきます。
    それを残されたものが、しっかり受け止めることが大切なんだと思える本です。

  • いやいやいやいや~(/ω\*)感動したぜ(^-^*)(・・*)(^-^*)(・・*)おじいちゃん死んじゃって(´・ω・)カワイソス(´;ω;`)  でもちゃんとおじいちゃんの頼みきけてよかったな~♡ 

  • 24年度埼玉県夏休みすいせん図書。
    亡くなったおじいちゃんとかけっこ競争をする。

  • 受賞作として読了。
    リアリズムに富んだ物語で爽やか。

  • 図書館で何気なく借りた本。

    題名からはまったく予想できない内容で、途中ポロリと涙が出ました。

    「死」と言う暗くなりがちなテーマですが、
    大好きだった隣の家のおじいちゃんの死を通じて
    人の温かさや愛情を感じることができる作品です。

    子どもが読むより大人が読んだ方が胸にぐっとくるかも知れません。

  • 子供の課題図書で購入したが読んでみたら感動しました。

  • ★★★☆☆
    大好きだった隣のおじいちゃんが亡くなって・・。
    ぼくはお姉ちゃんみたいに泣けなかった。心の中でひたすらおじいちゃんに「ごめんなさい」と謝っていた。
    お葬式の日、みんなの邪魔にならないようお姉ちゃんの漫画を持って抜け出した僕に、このあたりで見たことのない男子が声をかけてきた。

    →身近な人の死を受け入れる。リレーのように、受け継いでいけるものはなんだろう。
    (まっきー)

  • じいちゃんが死んだ。と言っても、本当の祖父ではなく、隣のじいちゃんで、でも、ぼくらにとっては本物のおじいちゃんのような存在だった。

    大好きな人を亡くした少年の心あたたまる成長物語。当たり前すぎて、ふだん忘れがちな人間らしい心を気づかせてくれる話。

  • 武の家の隣に住むジイちゃんとバアちゃんは、実の祖父母ではないが
    父親が幼い頃から世話になっていて、家族にとっては特別な存在だった。
    ジイちゃんは、武が物心つくころから体が悪かったが、
    武のことをとても可愛がってくれ、武もジイちゃんが大好きだった。

    そのジイちゃんが死んだ。
    武は悲しい思いよりも、謝りたい気持ちのほうが強かった。
    なぜならここ数年は、忙しさを理由にジイちゃんに会いに行っていなかったから。
    ジイちゃんは武のことをいつも待っていてくれていたのに・・・。

    お葬式の準備に追われる大人たちに追いやられた武は、一人の少年に声をかけられた。
    「走ろう」

    死んでしまった人には二度と会うことはできません。
    その事実に向き合うには、時間が必要です。
    ジイちゃんと別れるときの武の気持ちが、丁寧に描かれている物語です。
    誰もがいつかは経験する気持ち、自分に重ねたらウルッと来ました。

  • 「新・童話の海」受賞作。
    小学生向けの小説ってどんな感じなのか気になって読んでみた。
    年齢層的に完全にターゲット外とあって
    心が動かされるような面白さはなかったけど、
    親切な描写とストーリー展開で好感が持てますね。
    やっぱり子供にとって読みやすいように工夫されています。
    ちゃんとミステリーなんかもあったりして、
    大人だとネタばればれの伏線に苦笑しながら読んじゃう感じだけど、
    小学生なら楽しめるかも。

  • かわいがってくれた隣のジイちゃんが亡くなった。実感がわかないまま、慌ただしいお葬式の準備から抜け出していたぼくは、ちょっとかわった奴と出会う。ヒサオと名乗ったそいつは、「走ろう!」と誘ってきた。足に自信のあったぼくは、誘いに乗って「よーい、ドン!」  ところが、ヒサオはとんでもなく速かったのだ…。
    死を扱っているのに暗くない、っていうか、子どもってお葬式の日ってヒマで、なにかポッカリ気の抜けたような感じがするもので、その妙にのんびりした空気が心地良く描かれています。「ぼく」と「ジイちゃん」、「ジイちゃん」と「バアちゃん」、「ジイちゃん」と「父さん」や友達たち…。どの関係も温かくて、読後が爽やかな物語。スカイエマの絵がとてもいい。

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ぼくとあいつのラストラン (新・童話の海)の作品紹介

大すきなジイちゃんが死んでしまった…。そのお葬式の日、あいつがぼくのまえにあらわれた。ボサボサ頭に、白いシャツ、カーキ色のズボン。ニヤニヤわらって、こういうんだ。「おい、走ろうぜ」-。大好きなひとを亡くした少年の、心優しく感動的な成長物語。新・童話の海第1回公募入選作。

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