- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591114360
作品紹介・あらすじ
大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。ミステリアスな店長が笑顔で迎えるのは、大好きな友だちに会いたいと願う10歳のさゆき、あるきっかけからひきこもりになってしまった17歳の真衣、学生時代の恋をふと思い出した作家の薫子…そこで彼女たちが見つけるものとは?ほのかに懐かしくて限りなくあたたかい4編を収録したシリーズ第2弾、文庫書き下ろしで登場。
感想・レビュー・書評
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日々の暮らしになくてはならないものの代表格、それが”コンビニ”だという答えにあなたは異議を唱えられるでしょうか?日本全国津々浦々まで進出した”コンビニ”。出勤途中に立ち寄って、帰宅途中にも立ち寄って、そして出張に出かけたらホテルに入る前に、まず”コンビニ”の場所をチェックする。お金を下ろすのも、コンサートのチケットを取るのも、さらには大学の卒業証明書がなぜか自宅近くのコンビニで手に入ってしまうという、まるで魔法じゃなかろうかと思えるくらいに、ある意味夢を見せてくれる場所、それが”コンビニ”だと思います。
『そのコンビニには
この世で売っている すべてのものが
並んでいて
そうして
この世には売っていないはずのものまでが
なんでもそろっている』
『風早』という街の駅前商店街のはずれに、とても不思議な”コンビニ”を見つけることがあるのだそうです。ただし、『そのコンビニには、大事な探しものがある人しか行くことができない』のだそうです。『ほんとうにほしいものがある人しか、たどり着けない』というそのお店。朱色に光る看板には『たそがれ堂』の文字と『稲穂の紋』があるというそのお店。
『店の名前は たそがれ堂』、不思議なことが起こる魔法の”コンビニ”です。そんな”コンビニ”を舞台にしたこの作品、村山早紀さんが描く奇跡の物語です。
村山さんの作品の舞台に必ず登場する『風早(かざはや)の街』。一見、日本の普通の街並みの中に、不思議世界が隣り合わせになっていて、その境界線は曖昧で、どこまでが現実世界で、どこからが不思議世界かが、よく分からない。そんな絶妙さがたまらなく読者を魅了する、それが村山さんの描くファンタジーの世界になくてはならない街、『風早』です。そんな『風早の街』を描いた作品の中で最も有名な作品が「コンビニたそがれ堂」の物語です。元々は児童書として書かれた物語を大人向けに味付けしたこの作品には、一気に心を持っていかれるだけの魅力がたっぷり詰まっています。今回手にしたこの作品「コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状」はその続編となる物語です。ただ、続編と言っても元々が連作短編の形式を取る作品なので、この作品が初めてという方も、何ら違和感なく入っていけると思います。そして、この作品は一作目と異なり、元々が大人向けに書かれたものということもあり、中でも二編目の〈人魚姫〉は、ホラー色に溢れた描写が連続する、その内容にビックリ!してしまった作品でした。でも、そんな二編目も含めて共通するのは、物語の結末の清々しさ。嵐が去って天上から一筋の光が射し、それが世界を柔らかく包んでいくような、しあわせ感に満たされる読後が最後に待っているという点です。そんな短編四つから構成されたこの作品。かなり色合いの異なる短編ばかりで、読者によって好みはかなり変わるように思います。そんな中で、私の心を、”直球ど真ん中”で射抜いたのは一編目の〈雪うさぎ〉でした。
『一月のある夕方』、『駅前商店街のあたりで道に迷い、途方に暮れてい』るのは『この街に引っ越してきてから、まだ一週間』という小学4年生の さゆき。『…ここって、どこなんだろう?』と思う さゆきは『ママが嫌いで、わざと帰るのが遅くなったなんて誤解されたらどうしよう?』と心配します。『いっしょに暮らし始めたばかりの新しいママ』、『明るい笑顔と優しい声。あの人を傷つけようなんて、ぜんぜん思ってもいないのに』勘違いされたら、と焦ります。そして『この街に来る前、二週間の冬休みの間を過ごした、田舎のおばあちゃんの家』のことを思い出す さゆき。『昔に死んだママの故郷の家』の近くに『童話の中に出てくるような大きな森があり』、そこで『雪だるま二つと雪うさぎを一羽作って、お話したりして遊』んだ冬休み。『炭の切れ端で、笑顔の形に目と口を作った、大きいのと小さいのと、二つの雪だるま』、そして『枯れ木で作った二本の腕。そして切り株の上に置いた、小さなかわいい雪うさぎ』。『編みものが得意な さゆきは、夜、家にいるときに、雪だるまたちと雪うさぎに、おそろいのマフラーを三本編み』、『これはわたしたちの友情の証。絶対に大切にしなくちゃだめなのよ』と首にかけてあげました。そんな さゆきは『雪うさぎ』を『手袋の上にのせて』いろんな話をします。『パパが、図書館で出会った優しいきれいなお姉さんと結婚する』こと、『その人が さゆきの新しいママになってくれる』こと、『赤ちゃんのときに死んじゃったママのことも大好きだけど、そのお姉さんのことも大好きだ』ということ、そして『冬休みが終わったら、パパとママと三人の暮らしが始まる』こと、それを楽しみにしていることを『雪うさぎ』に語って聞かせた さゆき。そんな冬休みも終わり、帰る道に迷った さゆきは『森に帰りたいな』と思います。『内気で、引っ込み思案な』さゆきは『またずっと、ひとりぼっちだったら…』と新しい生活を不安に感じています。一方で早く帰らないと、と焦る さゆき。そんな時『たくさんの古くて赤い鳥居が』ある場所に行き着きます。『薄暗がりの中に、赤い看板』を目にした さゆき。そこには『コンビニたそがれ堂』の文字。さゆきは『ガラスの扉を押して開け』ます。『ふんわりといい匂い』がしたという店内。『道に迷って辛かったね。ここはあったかいからちょっと休んでいきなさい』と声をかけてくれた『長い銀色の髪と透き通る金色の目』の店員さん。そして、元気をなくした さゆきを励ます奇跡の物語が始まります…というこの短編。人によっては、子供っぽいと感じられる方もいるかもしれません。でも私にとっては、一年分の涙を全て流してしまったくらいに、涙無くしては語れない物語がそこにはありました。何歳になろうが、この世界観に涙できる人間であり続けたい!そう誓った絶品!でした。
そして残りの三つの短編のうち〈人魚姫〉では、この作品の副題とも言える『奇跡の招待状』が登場します。恐らく今回の続編で村山さんが最も力を注がれた短編だと思います。そこでは、不登校となって自室に閉じこもり、ゲームの世界で一日を過ごす主人公・小野真衣の姿が描かれていきます。『もうずっと遊んでいるオンラインゲーム』の中で『どんな怪我人でも癒しの魔法の力で治してしまう高位の高官』であり、『いまや知る人ぞ知る、ヒーローのような存在』という真衣。『たくさんのプレイヤーたちからお礼を言われ、喝采を浴び』るゲーム世界の中の真衣。そんな真衣に『おまえさ、リアルじゃ「廃人」だろう?』と、通りすがりのプレイヤーに言葉を投げかけられた真衣。『ゲームの世界では、長い時間そのゲームで遊ぶだけでレベルが上がるようになって』いる、つまり、『現実世界で過ごすべき時間を捨てて、現実から逃避して、一見明るく見える、電脳世界のまぶしい暗がりの中で遊んでいるだけ』という事実を、改めて突きつけられる真衣。そんな真衣は、2年前に亡くなった いとこの秋姫(あき)のことを思い出します。『よし、まずは、家を出て、街に行くところまで、やってみよう』と勇気を振り絞る真衣。そんな街に出た真衣の前に『オレンジ色の灯り』が目に入りました。『光る看板に書かれた名前は、「コンビニたそがれ堂」』。『たそがれ時には、魔界の扉が開くんだ』という秋姫の言葉を思い出す真衣…と展開していくこの作品は、まさかのホラー的展開を経て、光射す美しい結末へと進みます。少し冗長さを感じないではありませんが、ゲームの中の世界から出ても、そこは村山さんのファンタジーの世界だったという、なんとも不思議感に溢れる世界観が楽しめる点、そして『まだあたしの人生はゲームオーバーになっていないんだもの。冒険は、まだまだできる。あたしは、何回だって、旅立てる』という主人公・真衣の力強い決意が強く印象に残った好編でした。
そんな四つの短編に共通するのは、何かしらの出来事により、主人公が大切に思っていた人がいなくなったという起点から、再び立ち上がり、前を向いて進んでいく、そんな主人公たちの生き様が描かれている点でした。『コンビニたそがれ堂』は、誰もが容易に訪れることのできる、もしくは行き着ける場所ではありません。しかし一方で『大事な探しものがある人』、『ほんとうにほしいものがある人』の前にはその姿を現してくれます。それは、生きることに悩み、苦しみ、そして前に進むことの出来なくなった人の背中を、そっと優しく押してくれる存在でもありました。
『あたしは、幸せに生きる。元気に、強く生きる。きっと人生の旅を楽しんでみせる』と再び前を向く主人公たち。そんな彼らの笑顔を見る結末に、笑顔のある人生ってやっぱり素晴らしい!改めてそんなことを感じた作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コンビニたそがれ堂・第二弾
#雪うさぎの旅
新しいママとの暮らしが始まる前の冬休み。
田舎に預けられた小学四年生のさゆきは、雪うさぎと、大きい雪だるま、小さい雪だるまを作った。
その子達は、さゆきの大切なお友だちになった。
その後、街に戻ったさゆきから届いた手紙は、どこか寂しそうで…
雪うさぎたちは、さゆきが心配で風早の街を目指す───
もうね、この雪うさぎと雪だるまたちが、いじらしくて、いじらしくて、泣けた…。
でもまた雪は降るものね。
そうしたら、またいつか出会える?
そうだったらいいなぁ。
#人魚姫
真衣は引きこもりの十七歳。ゲームの世界が唯一の居場所。
彼女がたそがれ堂で見つけた「奇跡の招待状」
それを大好きだった従妹・秋姫へ届けたい。でも…
これは悲しいやら、恐いやら…
苦手なホラー調だった。
でも、最後は前向きな気持ちにさせてくれる。
真衣、がんばれ!
#魔法の振り子
女流作家・薫子。
彼女には、約束を果たせないままになっている学生時代の友人がいる。
その彼は十年前から消息不明になっていて…
こんなかたちの再会なんて、哀しすぎる。
やはり気持ちは伝えられるうちに…。
たとえ叶わなくても、月日が過ぎれば、「伝えておいて良かった」ときっと思えるはずだから。
#ねここや、ねここ
昔々、海と地の幸、慈悲深い領主さま、すべてに恵まれた豊かな国があった。
そこの若君様たちに、たいそう可愛がられた小さい一匹の黒猫「ねここ」
ずっと続くと思われた幸せな日々。
あぁ、ねここや、ねここ。
「長生きするんだよ…。」その若君様の言葉どおりねここは───
物の怪とねこちゃん。恐い話のはずが…
この健気な「ねここ」が愛おしくてたまらない。
今は別れても、きっと巡りあえる。
目には見えなくても、そばにいてくれる。
そう信じていたくなる。-
こんばんは(^-^)/
コンビニたそがれ堂シリーズ、まだ1冊しか読んでないよ。
今回はホラー調があるんだね(๑›﹏‹๑)
私も...こんばんは(^-^)/
コンビニたそがれ堂シリーズ、まだ1冊しか読んでないよ。
今回はホラー調があるんだね(๑›﹏‹๑)
私もホラーは苦手。
でも、ほっこりとくるんだね〜♪
私最近ほっこりしたかなぁ。
絵本ではほっこりだけどね。
最近は相変わらず映画をたくさん見ているよ。
昨日も今日も1本見たし。
読書も頑張らなきゃ!2017/05/16 -
けいちゃん、こんばんは~♪
またまたお返事が遅くなってしまった。
衣替えやら、庭の手入れやら、バタバタしてて、ごめんね。
『た...けいちゃん、こんばんは~♪
またまたお返事が遅くなってしまった。
衣替えやら、庭の手入れやら、バタバタしてて、ごめんね。
『たそがれ堂』シリーズ、やっと読めたの。
何年、積読山に埋もれさせてたことか…
でも、たしかまだ2冊くらいあったような気が…(笑)
バラ園に行ったんだね~いいなぁ。
私もずっと前から「バラクラ」に行きたいのだけど、なかなか…
きちんと手入れされていて、バラ園のお花は幸せだよね。
わが家のバラ、手入れもそんなにしてあげてないのに咲いてくれると、けなげだなって思う。
白秋じゃないけどね(#^^#)
映画、たくさん観てるんだね~。
最近まったく観てなくて、ブク友さんの映画のレビューを読ませてもらうのが楽しみなの。
けいちゃんの映画のレビューも読みたいなぁ。
おススメあったら教えてね!2017/05/21
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風早の街の駅前商店街のはずれに夕暮れどきに行くと、見慣れないコンビニ「たそがれ堂」に辿り着くかもしれない。ぐつぐつ煮えるおでんと作りたてのお稲荷さんの甘い匂いがする店内、レジには長い銀髪に金の瞳の絵に描いたような美青年。
この不思議なコンビニでは探しものが必ず見つかる…ただし、本当にそれを探し求めている人にしか見つけられないお店である。
引っ込み思案な少女が残してきた森の奥の友だち(雪うさぎの旅)、快活な従姉妹の死によりひきこもりになってしまったゲームオタクの17歳(人魚姫)、クリスマスの約束を残して消息不明になった彼との思い出(魔法の振り子)、大切なものを奪った魔法使いへの復讐を胸に魔物と化した猫(ねここや、ねここ)。
少しひやりとするけれど、優しい人が書いた、優しいお話。薫と薫子のお話がせつなかった。一瞬先に何が起きるかなんて分からないから、大切な人にはちゃんと伝えたいし、伝えて欲しい。 -
作ってくれた少女の幸せを見届けたくて、遠い雪国からぴょんぴょん飛び跳ね
風早の街の少女の家の前で力尽きて、
植木鉢の中に解け残った雪うさぎの青いビー玉の目。
いじめに遭っている従妹を気遣い、ハロウィンの夜、
水難事故で流された海の底から
変わり果てた姿になって甦ってまで届けられる、健康と長寿のお守り。
遠い外国の湖で命を奪われても
愛する人を守ろうと幽霊になって彼女の部屋に住み着いて
ラップ音で奏でられる、シューベルトの『アヴェマリア』。
今回のコンビニたそがれ堂に並べられた
魔法の葉書、奇跡の招待状、魔法のペンジュラム(振り子)が
呼び寄せるのは、もうけっして逢うことのできない
この世のものではない誰かの想い。
第一巻よりちょっと怖ろしげな雰囲気も織り交ぜながら
子どもに読み聞かせるような、いつものやさしい語り口で
不安や自己嫌悪や淋しさを抱えた人たちの背中を押してくれる温かい物語です。
エンディングの『ねここや、ねここ』で
慈しんでくれた若君のために、妖怪となって何百年も生き延び
生まれ変わった若君一家を見守る「ねここ」が、猫好きにはとてつもなく魅力的で
妖怪のねここと、神様であるたそがれ堂のお兄さんが
長生きに感謝しつつ、並んで花火を見上げる風景が
ほっこりと温かく胸に残ります♪ -
1作目でとても好きになった「コンビニたそがれ堂」
シリーズ2作目です。4話収録。
子どもに読み聞かせしても良いような、わかりやすくて、素直な文章。
そして、自然に気持ちを引きこんでいく…
ちょっとくたびれた大人にもオススメ。
1作目よりはホラー色が強いというか~ややドラマチックな展開で、中高校生向けみたいな色彩が感じられます。
風早町の駅前商店街の外れ、赤い鳥居が立つ路地のあたり。
たそがれ時に、不思議なコンビニが現れることがある。
カウンターの向こうには、長い銀色の髪に金の瞳をした美しい青年がいて、にこやかに出迎えてくれる。
大事な探し物がある人は、どんな物でも、そこで見つけることが出来るという…
10歳のさゆきは、風早町に越してきて1週間。
冬休みは祖父母の住む田舎~つまり、亡くなった母の両親の元で過ごした。
雪の積もった森の中の空き地で、雪だるまと雪ウサギを作り、楽しく過ごしたのだが。
まだ風早町にはなじんでいなかった。
おつかいを買って出たさゆきは道に迷い、帰りが遅くなってしまった。
最近一緒に暮らし始めたばかりの継母に、誤解されるのではないかと心配し始める。
友達のいないさゆきが願ったことは…?
「エンドレス・オンライン」というゲームの中では勇者の真衣は、17歳の少女。
リアルではひきこもりで、身体も弱い。
学校でいじめに遭っていたが、遠い岩手に住む従姉妹の秋姫(あき)が支えとなってくれていた。
秋姫は、明るくて、綺麗で、はっきりした性格。
真衣に会いに来てくれようとした矢先に…
ライターの佐藤薫子は、「クリスマスの思い出」というテーマのエッセイを書こうとして苦労していた。
10年前のクリスマス。
学生時代からの友達で名前が一字違いの佐藤薫と、クリスマスに一緒にディナーを食べようと約束し、薫子はドレスを買って用意していた。
ところが薫は現れず、以来消息もわからないまま。旅行が好きで、各地を飛び歩いていた薫ではあったが…
戦国時代。
海辺にある小さな国は、知力に優れた殿様と慈愛深い奥方、両親の良い所を受け継いだ若君に恵まれた。
お城には小さな黒い子猫がいて「ねここ」と名付けられ、可愛がられていた。
奇跡のような国に人は集まってきたが、恐ろしい病が流行るようになる。それは何かの呪法によるものだった。
火の手が上がった城の中で若君をみとったねここは妖怪となり、まだ生きている。
ある日…
何を探しに行って、何を見つけるのか。
そして…?
それは読んでのお楽しみ。
かけがえのない大事なものを失った悲しみ。
寄る辺ない思い。
失ったものがすっかり元に戻ることはない。それでも…
切なくて胸が痛くなりますが…
思いのこもった不思議な出来事の連鎖に、心洗われるようです。
2010年1月、文庫書きおろしで発行。 -
シリーズ第2弾。
今回も、じわっと泣けた。
ファンタジー色が強く、児童書らしさを感じる。
どうしようもない別れと向き合う。
前回に比べると、あたたかい中にも、切なさの強い話が多かった。
特に「魔法の振り子」はせつなく、真相がそうでなければいいのに、と思いながら読んでいた。
「人魚姫」は、ちょっと異色。 -
シリーズ第2弾。
・雪うさぎの旅・人魚姫・魔法の振り子
・エンディング~ねここや、ねここ 4編を収録
大事な探しものがある人は 必ず ここで見つけられる
そんな魔法のコンビニ たそがれ堂
今回の奇跡の招待状は、どこに届くのでしょうか・・・
ありがちがキレイなだけのお話じゃないところが好きです。
それでも、一番のお気に入りは「魔法の振り子」
我が家としてホテルを愛する方は、ホテルからも愛される
ホテルマンとしてお客様と接する事で、人を見る目や
言葉の真実を読み取る力がつく。
あぁ~老舗ホテルっていうのは、こうじゃなくっちゃと
嬉しくなりました。 -
作家さんの話が良かった…
涙出ました。 -
四つのお話の主人公は、それぞれの「避らぬ別れ」の悲しみに耐えていました。たそがれ堂に辿り着くまでが結構長いけれど、ラストに救いがあってよかったなぁ。
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心があったまるいいお話だった。たくさんの人に読んで欲しいな