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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
かわいいふりして結構、本格。
短編が五編。
大きな仕掛けがある訳ではないですが、隅々まで行き届いた伏線と思わぬ展開に引き込まれました。
意外と血なまぐさい事件も多いのですが、仁木兄妹の軽妙なやり取りに、ほっとさせられます。そしてなにより、作者仁木悦子の人間に対するまなざしが優しい。登場人物たちはちょっとずるいところがあったり弱いところもあるけれど、それぞれみんなちゃんと生きています。
トリックのための物語ではなく、物語として面白く、尚かつミステリとしてきちんと成立している。そんな作品が僕は好きです。
『ただ一つの物語』が特に素晴らしく、巻末の解説で作者の人となりを知って読み返すと、また味わい深くなります。
今や伝説の仁木悦子作品が、戸川安宣さんのセレクトとポップな表紙で、10代にも手に取り易く登場とは、なんかうれしい。
短編集。収録作品が作中の時系列に並べられているのは良いですね。未刊作品も収録されてるし。
ジュブナイルっぽい雰囲気もありますが、ミステリのツボを押さえたお話で、収録作品どれも手堅く面白いです。軽く読めるところも良い。
見取り図付きの作品も2編ほどあるので、見取り図フェチにもオススメ。
植物オタクのお兄さんも良いです。
巻末に収録されている戸川さんの解説も素晴らしいです。それと「昭和30年代、40年代を読み解くキーワード」ということで、巻末で金銭価値の換算などをしてくれてて、理解しやすいですw
仁木兄妹シリーズ。
短編が5編収録されています。
最初の話では、悦子が中学1年で、最後の話では
子持ちのお母さんになっている。
この状況の変化についていけなかったけれど
十分に楽しませていただきました。
これが昭和30年~40年代に発表されたというから驚きです。
いい作品っていうのは、時代関係なく楽しめるんですね♪
さくさく読める話。トリックは難しくは無いが面白い。小物の使い方がいい。 「ただ一つの物語」が一番好き。
“言いかけて兄は、不意に口をつぐんだ。濃い茶色の両眼を、またたきもさせず宙に見張って、じっと息をつめている。 「どうしたの?にいさん。」 「わかったよ。わかった。きっとそうなんだ。」 兄は笑いだした。 「こんなことがわからなかったなんて――。悦子、ちょっと行って民ちゃんを呼んで来てくれないか。」 「民ちゃんを?」 「彼女に聞きたいことがあるんだ。僕より悦子の方がいい。早く行っておいでよ... 続きを読む »
読みやすい。本格…というか、プチ本格、みたいな雰囲気。さっぱりとしていて本当に謎解きをしている気がする。もうすこしどろどろしてくれてもいいのに。
2011/2/18
初出年代→時系列順に並び替えられていたのは嬉しい配慮。短編の謎解きはわりかし簡単めですが、総じて悦子の語りが魅力的です。「何だ、へただな。」なんて言わないで、と図についてメタメタな弁明をするところが実に微笑ましい。
植物マニアな兄と、ぽっちゃりで好奇心旺盛な妹。
推理マニアの二人が、殺人事件の謎に挑む短編集。
面白かった。
大がかりなトリックとか、驚愕の展開とかはないけれど、論理によって謎を解き明かす展開は快感の一言。
元々、推理しないで推理小説を読むぼくとしては、どの短編でも「おっ」と思わされた。
殺人事件を取り扱っている作品だけど、殺伐しすぎておらず、むしろほのぼのとした空気がある。
登場人物の魅力によるものだろう。
マイペースな兄と行動的な妹との掛け合いが殺人の血生臭さを忘れさせてくれます。セピア色の昭和の情景を思い浮かべながらどうぞ。
のっぽでマイペースな植物学者の兄・雄太郎。 ぽっちゃりで好奇心旺盛な妹・悦子。 推理マニアのふたりが行くところ、事件あり。 ほのぼのとした雰囲気の漂う昭和を舞台にしたふたりの事件簿。 「みどりの香炉」「黄色い花」「灰色の手袋」「赤い痕」「ただ一つの物語」5編収録。 これまた温故知新。同じくあちこちで目にして気になったので読んでみました。 仁木さんは4歳で胸椎カリエスと診断され、歩行... 続きを読む »
のっぽでマイペースな植物学者の兄・雄太郎と、ぽっちゃりで好奇心旺盛な妹・悦子。推理マニアのふたりが行くところ、事件あり。どこかほのぼのとした雰囲気の漂う昭和を舞台に、知人宅で、近所で、旅先で、凸凹コンビの名推理が冴えわたる!「日本のクリスティ」と呼ばれた著者の代表作「仁木兄妹」シリーズの中から、書籍初収録作を含む五編を厳選し、新たな装いで文庫化。【図書館本】ミステリーとしても満足だし、何より仁木兄妹が魅力的。もっともっと兄妹の活躍が読みたい。
熱いですねえポプラ文庫ピュアフル!
表紙が実にポップ。中高生が手に取り易いですな。
内容は勿論面白い!
ずっと興味があった作家さんだったのだけれど、まさか読めることになるとはっ!!!想った通り、好みの作風だった。仁木兄弟すてきすぎますっ!!!とってもチャーミング。しっかりしたミステリだし、不思議なことに古臭さも感じない。時系列に編まれた編集さん、グッジョブ!『ただ一つの物語』が特に好き。
『みどりの香炉』
中学時代。叔父の家から盗まれた翡翠の壺。使用人の部屋から続く残された足跡。鉢植えの謎。
『黄色い花』
留守番のアルバイト中隣家で起きた殺人事件。人間嫌いの男の甥と姪、孤児の使用人。花瓶の黄色い花の謎。
『灰色の手袋』
クリーニング屋から雄一郎に間違った服を持ってこられた悦子。クリーニング屋に行くと窓がない。中で殺害された従業員の女。消えたダイヤを買うための金。壊れた洗濯機の秘密。
『赤い跡』
ばあやの家に遊びに来た兄妹。殺害された老婆。逮捕された行商人。行商人が直した竿の謎。過去の強盗殺人事件との関係。
『ただ一つの物語』
息子の為に書いてもらった絵本を見たがる女。絵本の作者との思い出。熊に隠された秘密。
2010年4月23日購入
2010年5月19日読了
友人に借りる。
植物学者の兄と、好奇心旺盛でちょっとぽっちゃり体型の妹二人の
巻き込まれる事件。
最後の方の、クマのぬいぐるみにまつわる話がほのぼの出来て好きだわ~。
あまり殺人とか起こらないほうが雰囲気に合ってていいなぁと個人的には思ったり。
ありがとう戸川さん!と全力でお礼を言いたいです。日本の女流ミステリ作家の草分け、仁木悦子さんの傑作選。この仁木兄妹のシリーズが一番好きなんです。ほとんどが前に読んだことのある作品であっても嬉しい。登場人物紹介の悦子はもうちょっとふくよかな気もしますが、イラストもかわいらしいし。シリーズ中の時系列に沿っているので、仁木兄妹の中学生時代から悦子が二児の母になるまでを読むと、オバサン的な感慨深さもあります。ばあやじゃないけど「あのお転婆さんがお母さんだなんてねぇ…」と。シリーズ全作、文庫で復刊してくれたらいいなぁ。

時系列が分散した短編集。いろんな時期の仁木兄妹が楽しめる。





