いつも通りの日々 (ポプラ文庫ピュアフル) (ポプラ文庫ピュアフル は 1-1)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591114469

感想・レビュー・書評

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  • 読みながら自分がいつの間にか少し微笑んでいることに気づく。
    とっても心が温まる、とか、すごく感動した、とか、そういう大きな動きではなく。
    ほんの2ミリくらい、口角が上がっているような、そんな柔らかい微笑をつれてきてくれる。
    いつも通りの日々に、ふとやってくる、誰か知らない不思議なヒト。ふいにやってきて、ふいにいなくなる。いなくなってしまったあとに残るのは、2ミリの微笑み。誰かに贈りたくなる一冊。

  • 平凡な日々の中に、ふとあらわれる不思議な世界。日常+非日常から、気づかなかったり、忘れていた“ちっちゃい幸せ”を見つける



    表紙の絵のように、短編のお話も、ふんわり柔らか。ポカポカ陽射しを浴びながら、のんびりと読みたい。そんな本


    冬眠の途中で、目が覚めちゃったくまさんが訪ねてくる『雪の日』
    沢山の“空の色”を集める『ペンキ屋さん』がお気に入り

  • 2011/06/24読了

    絵本みたいな感じで読めた。やわらかくてあったかくて、すごく優しい一冊だった。
    これ、非日常なことが起こっても、人はそれを拒絶することなく受け入れているところに愛情を感じる。異物は絶対に受け付けないっていう風潮が最近はどうもあるから、そういうのからすれば受け入れるっていうのはとても勇気がいる事だよね。
    だからこの「いつも通りの日々」には優しさが詰まっているんだと思う。
    この本のタイトルにもね。
    あったかくなれるんだと思います。

  • うたたねした時に見る平和な夢のよう。
    「日常」のなかの「あり得ないもの」、の話ですが、つかみ所がないというか、透明度が高過ぎるというか…(あり得ないものだから仕方ないかもしれないけれど)

  • 大切なことは、日常生活の中にひそんでる―。
    雪の日に訪ねてきたくま、雷神さんに嫁いだ妹、隣のうちのドアを抜けてたどりついた町…
    平凡な暮らしを営んでいる「わたし」たちに舞い降りた、ちょっと不思議な出来事と、その中で見つけるささやかな幸福。
    数々の名作、話題作の装画を担当してきた著者が、丁寧に描き出した十四の物語。

  • 日常の中に、あるかもしれない不思議な話。

    短編で、まったく繋がりはないですが
    どれもこれも童話のよう。
    日常の中にあったら楽しい不思議。
    どれもこれも、ただ不思議なだけ。
    そしてそのうち消えていく不思議は
    一体どこへいくのでしょう?

    最後の『町』は、行ける間にどうするか結論を出せ、と
    言われている気分になりました。
    案外早く結論を出してもまだ存在したのは
    少しばかり心が引かれていたから?

  • ほっとする、小さなお話。不思議な、でも日常のこと。
    2015/11/13

  • 本棚整理をしていて、久々に再読。
    梨木香歩さん『マジョモリ』の装画を手がけておられ、早川司寿乃さんのファンになりました。
    書き下ろしの文庫小説ですが、大人のための絵本の趣き。
    日々繰り返される日常を大切にしているからこそ、出逢えた奇跡。
    毎日の生活に少し疲れてしまった時、ページをめくると穏やかな心持ちになれます。
    今の私にもタイムリーでした。きっと、この本が私を見つけてくれたんだろうなと思っています。

  • あったかいパンの袋の中身が猫に変わってるとかガチャガチャが卵だったりとか素敵すぎる。(「ガチャガチャ」の言葉の選択自体がいい)

  • エッセイ…漫画…なのかな?ほわっとしていて、いいです。なぜだか、読んでいる間、『11月の扉』を思い出していました。

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