ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 102
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591114629

感想・レビュー・書評

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  • ビートルズに不思議の国のアリス……好物の香りしかしませんっ!
    と手に取ったのだけど、んー、ちょっと残念。

    避暑地の高原で「ぼく」が出会ったのは一頭のセイウチ。彼がぼくに話してくれた、可愛いそばかすの女の子ルーシーのお話。
    ルーシーのお話の結末は冒頭に書かれていて、それは紛れもなく悲劇であるのだけど、アリス的ナンセンスな作風で、そこに進んでいるとわかっていても楽しい。
    ただ話が進むにつれ、メタ視点の作者の出張りがどんどん顕著になるので、そこに嫌気がさしたり飽きたりしてしまうのだ。

    なぜセイウチなのか、の謎(?)はビートルズ好きなら良い収まりどころ。
    最後のページの金子国義さんのイラストは嬉しかった。

  • タイトルと表紙に惹かれ、本を開いてみたら字が大きかったので読んでみた。
    「不思議の国のアリス」的なお話。ルーシーは井戸に落ちていくんだけど・・・
    で、結局現実世界に戻れたのかどうか???謎です。

  • ビートルズの同タイトル曲+不思議の国のアリスって感じのお話。

    児童本に分類されるのでしょうか。そのわりには斬れ味がいい所があるけど。「嘘をつくのは、政治家と小説家だけだ」とか。あぁ確かに(笑)ここは少し笑える。
    勿論、そんな堅い本じゃありません。所々、こんな妙な角度からのツッコミ?があるんです。私はそういう所がこの本の魅力だと思います。例え何かのオマージュだとしても作者が自分の引き出しからどんな言葉で私たちに投げつけてくるのか、楽しくないですか?

    ビートルズの同タイトル曲がカギなのかと調べてみましたが、とくにそれで謎がとけるわけでもなく…。ところで、どうしてセイウチなの?

  • その名の通り、ビートルズの曲と「不思議の国のアリス」のオマージュ小説。
    期待していた程ではなかったので、評価低めです。
    途中からサラッと読みに変更しちゃいました。

  • 不思議の国のアリスを彷彿とさせる。ビートルズの同名曲ともリンクしている、ようだ。あんまり日本語訳が分からないけれど。
    不思議なお話だ。
    2010/3/19

  • 明るくてさみしげで楽しいお話。空から降って来て(井戸の底に落ちて)蓮の葉っぱをトランポリンにして飛び跳ねて行っちゃうところが好き。でもこの場面、読み進める途中で私自身「キノコのまち」を思い出したし、作中にもちょっと書かれていたのけれど、極楽浄土の蓮池だったらちょっと嫌…と思いかけた…でも生きていても死んでいても彼女は礼儀正しく正直で幸せそうだからいいや!という気持ちに。語り部の「そうさ、君は本当に素敵だった~これだけは誓って嘘じゃない」のあたりが何故だか無性に好き。

  • なんじゃこれ。いまいちかな

著者プロフィール

作家・翻訳家。東京大学文学部卒。レコード会社洋楽部ディレクター等を経て作家に。
著書に『四日間の奇蹟』、『君の名残を』(以上宝島社)、『黄蝶舞う』(PHP研究所)ほか、訳書に『安アパートのディスコクイーン─トレイシー・ソーン自伝』、『フェイス・イット─デボラ・ハリー自伝』(以上ele-king books)、マット・ヘイグ『ミッドナイト・ライブラリー』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、テイラー・ジェンキンス・リード『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』(左右社)など多数。

「2022年 『ボクのクソリプ奮闘記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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