民王

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著者 : 池井戸潤
  • ポプラ社 (2010年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591116623

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民王の感想・レビュー・書評

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  •  就任後すぐ、投げ出すように辞任してしまった首相、愛人とのスキャンダルを報じられた官房長官、酒を飲んで国際会議に出席した経済産業大臣、売春クラブの利用が発覚した議員、用意された原稿の漢字が読めない首相・・・

     おやあ、こんな政治家たち、実際にいたのでは・・・?

     しかし、これには裏があった、というのがこの作品。

     面白かったです。何度も笑いました。なぜならば、首相の息子の翔が、馬鹿すぎるから。「未曾有」を「ミゾユー」と翔が読んだところ、アレッ、どっかの実際の総理もそんな風に読んだ気が・・・となって、二倍面白かったです。

     建前と本音を使い分け、無難にその場を切り抜けようとする政治家たち、政治手法ではなく、失言やスキャンダルばかりをあげつらうマスコミたち。そんな彼らを翔がぶった切るところは痛快。
    「オトナになろうぜ、みんな!!」うわあ、痛快!!

     池井戸さんは、クールな企業小説を書く人だとばかり思っていましたが、こんなにボケとツッコミ満載の小説も書くのだと知ってびっくり。楽しく政治小説を読めました。
     池井戸さんを、ますます好きになりました。

  • 事前知識なく読み始めたら
    今までの池井戸潤作品とはちょっと違うテイストで
    最初はかなりびっくりでした。
    でも、面白かったです。
    ジャンルはなんだろう?SF?ファンタジー?ミステリー?
    コメディ・・・ではないよね?

  • 入れ替わりのフィクションは数多あるけれど、この民王は趣向を凝らした設定でオモシロカッタです。歯医者で脳波をジャックするチップを埋め込まれるわけですが、標的が皆歯医者に・・・って。無理があるけれど、逆にそれが非現実的で楽しめました。

    入れ替わった総理・泰山の息子の学力の弱さが妙にツボに入ってしまい、声を出して笑ってしまうほど。公共の場で読むのはおススメできません(笑)息子になった泰山が就活で面接官を威喝してしまうところなんかは、待ってました!の池井戸節。とても痛快でした。

    そんな息子・翔にも信念はあって。お互いテイストの違う親子だと思っていたけれど、(仕方なく)向き合ってみると案外認められる人間だったという事にも気づきます。泰山にも、翔にも、周りの人からの人望があって、こうした人間関係を見直せる本でした。

  • 池井戸小説としては、珍しく政治エンターテインメント。
    子ども世代と政治家たちが入れ替わってしまうという少しファンタジックな話ではあるけれど、相変わらず、某漢字が読めなかった某大企業の一族政治家。そして、酔っ払い記者会見、愛人の暴露etc.実際あったネタを素人視点に笑えるネタとして使っている。しかし、様々な事柄に対し、ドタバタと騒ぐマスコミや世間に対し、「大人になろう」と言い切るところが気持ちがいい。本当に今誰かが世間に対し、言って欲しい言葉だと思う。

  • 今まで読んだ池井戸さんの本とはちょっと違い、くだけた感じ、面白さはあるが、少し盛り上がりにかける気がする。しかし読んでいると実際の政治家の顔が思い浮かび笑ってしまう。

  • 読み始めてすぐに表紙で作者を確認するほど池井戸作品とは思えない設定に唖然、読み続けるのを躊躇うほどだったが読み進めるとやはり面白い。
    政治の世界が舞台であるのとテーマを考えるとこういう設定でなければ堅苦しくて重たくなりすぎているのかと思うと流石だなと感じた。
    実際の話を匂わせながら巧みに読者を引き込んでいく、やはり痛快爽快。
    どう感じるかは読んだ人それぞれだろうけれども痛快爽快だけではない、読み始め星二つから最後は星五つでお勧めです。

  • なんだよ面白いじゃん。

    評価低いので期待して無かったけど、
    いやいや、この本面白いっすよ。

    池井戸作品には珍しく、ふざけた設定のコミカルな作品です。

    正直、設定だけ見て避けてたのですが、設定が気になるのは最初だけ。
    (ほんと最初は失敗したと思った)

    それが途中から、曲がったことが大嫌いな池井戸節が炸裂して、最後の方はちょっと感動。

    コミカルな設定に隠れてるけど、熱い主張も入ってますよ!

    今の政治家おかしいだろ!
    って思ってる私は完全にハマってしまいました。

    設定や評価平均で躊躇してる人は、是非読んで欲しいな~

    オススメです!

  • 帯に「痛快エンタメ政治小説」とあるのになぜか、政治小説かー難しかったら最後まで読めないかもー分厚いしーと思いながら手にとった。
    小難しい小説なんじゃないかと思って読み始めたわけです。


    総理大臣の父と、就活中の不詳の息子の人格が入れ替わる、何度も聞いたことがあるようなSF設定。
    「漢字を読み間違う総理大臣(中身が息子)」とか「お酒に酔って記者会見に臨む大臣」とか、麻生政権時代のクスッと笑えるネタが盛り込まれている。

    息子の代わりに就職の面接に行き面接官をやり込める父。
    父の代わりに国会に答弁に立ち、普段私たちが疑問に思うような政治への不信を断罪しようとしてしまう息子。
    こうできたら気持ちがいいのにと、普段感じていても決してできないことを入れ替わった二人はやってくれて、この「普段感じていても決してできないこと」の選び方がこの作品の大きなポイントだったと思う。
    エンタメ小説として気軽に読んだ誰もが「いいぞ、もっとやれ」と思えるレベル。

    三谷映画としてスクリーンで観たい。
    奥田英朗の「サウスバウンド」に似た面白さ。

    テンポも良くてどんどん読み進められるから、活字に慣れている人なら2〜3時間で読み終われる362ページ。

  • 総理大臣とその息子の中身が入れ替わった!
    一方で、アメリカCIAの最先端技術が盗まれたとの報が入る。
    息子 翔が父に代わり国会に出席し、父 泰山が息子に代わり就活生となる。
    犯人は⁇そしてその目的は⁇というお話です。

    私が『民王』というタイトルから予想した話は、突如クーデターが起こって、武装した集団が国会に乗り込み、首相を殺して新しく政府を立ち上げるという何とも血生臭いものでした。
    ですが、全く違ってました。

    池井戸さんは勧善懲悪で、読後感がスッキリですね。
    そんなのあるわけないよ〜と思いながら読んでいたのに、最後は胸が熱くなりました。

  • 政治家でしかも首相が、ある日、突然、息子と体が入れ替わってしまう。
    それは超常現象でも霊的なものでもなく、陰謀によって仕組まれたものだった・・・。

    しかも、入れ替わった時期は政治的に難しい時期。

    この親子は元に戻れるのか?
    難しい政局を乗り切れるのか?
    いったい誰の陰謀で何の目的があってのことなのか・・・?

    ちょっとSFっぽいストーリーですが、
    漢字の読めない元首相や飲酒でろれつが廻らなくなった元大臣など
    モチーフにしている部分もあり非常にコミカルな小説。

    しかし、建前ばかりで本音を出さない政治家や
    言葉使いが悪かったり、ちょっとしたミスでも物凄く悪い事を
    したかのように報道するマスコミを批判する部分もあり
    読んでいて非常に痛快です。

    さらに、政治家が既得権益を守るために政治を行っている点も
    批判するなどなかなか言いにくいことをしっかりと書いている点も
    評価できます。

    読み終わる頃には、利益追求ばかりで本当に良いのか?
    と考えさせられてしまう、そんな小説です。

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民王の作品紹介

国会騒然…!日本の政治はいったいどこへいってしまうのか!?胸がスカッとする痛快エンタメ政治小説。

民王のKindle版

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