リリース (teens’ best selections) (teens’ best selections 27)
- ポプラ社 (2010年4月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591117347
感想・レビュー・書評
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父親がこの世を去った日に生まれた明良(あきら)。医者をしていた父が言い遺した「自分の跡を継いでほしい」を実現するために、周囲の期待を背負いながら父もやっていたバスケットと、志望高校に合格するための受験勉強に励む日々だ。
バスケット部のキャプテン、成績もそこそこ、親戚からは将来を嘱望され、働き者でよき嫁の母と、家事が得意なやさしい兄…すべてが順調と思っていたのだが…。
1人の新入部員の登場で揺らいでいくバスケット部。そして思いがけなく知ることになった、信頼していた兄の秘密…
自分にとって家族とは?友達とは?自分が本当にしたいことは何なのか?
久々に読む、草野さんのYA。初めて読む、男の子の主人公です。
仲のいい家族、陽気な部活仲間…何もかもうまくいっている、自分さえ我慢すればすべてはうまくいく、と思っていた明良が1人の転校生と向き合うことで、自分の知らない「自分」に向き合うようになります。そこから改めて見えてくる景色に戸惑う明良。
自分に正直に生きることと、まわりの人の思いが必ずしも同じじゃないから、悩み苦しむ。どこまでが自己主張で、どこからがわがままなのか…。
思春期の心情を描くという点では、草野さんは決して裏切らない。YAの王道みたいな作品。装丁どおりにさわやかな物語で、夏休みに読むのにぴったりの1冊です。 -
医者だった父の跡を継ぎ、医者になることを親戚中から期待されている明良。
しかし、本当はプロのバスケ選手になりたいという夢を抱えていた。
自分の気持ちをもて余しながら突入した中2の夏、ある事件をきっかけに、部活、友達、そして家族との関係が崩れはじめた―。
YAの名手・草野たきの新刊。
これまで女子中高生目線の良作を送り出してきた著者だが、今回の主人公は中2の男子。
自意識過剰でカッコつけ、自分では完璧に周りを取り繕っているつもり…。
思春期は男子でも女子でも同じなんだなぁ…。
自分で思っているものと、人から見えてるものって違う。
友達も家族も親戚も、みんな価値観が違い、それぞれ一人の人間として大切なものを抱えながら生きている。
そんな当たり前だけど見失いがちなことを気づかせてくれる作品。
登場人物は皆、人間くさく魅力的。
主人公以外の目線で書かれたこの物語も読みたいと思った。-
2010/07/07
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コメントありがとうございます。嬉しいです。
なぎさんのレビュー、いつも楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。コメントありがとうございます。嬉しいです。
なぎさんのレビュー、いつも楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。2010/07/15
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まわりからの期待と呪縛を抱える主人公。兄もまたいろんな問題を抱えている。悩み深きYA世代へ。
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夢だと思っていたことは、実は家族からの呪縛だった!?自分の気持ちに気付いて以来、したたかに本心を守り育ててきた主人公・明良(中2)。自分の気持ちに素直に生きると決めた、彼のおばあちゃんの行動が痛快!
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288
2016年では68冊 -
泣いたわぁ!
もうこういうの大好き!
軽く読みやすい。
中学生に戻ってまたこんな青春したいなぁー。
バスケしたいなー。 -
表紙が好き。お兄ちゃんが家事をするのは逃げだって話だったけど、個人的には家事をはりきる男の人が好きだから逃げていたお兄ちゃんも好きだ。
バスケ部のメンバーの人物像がもっと細かく書かれていたら、もっと面白かったかなと思う。
これからも、よろしくお願いします。
これからも、よろしくお願いします。