無影燈(上) (ポプラ文庫 わ 1-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591117583

作品紹介・あらすじ

渡辺淳一初期の作品でありながら渡辺文学を代表する作品。有能な腕を持ちながらもどこか影のある外科医・直江に隠された秘密とは。
田宮二郎、中居正弘で映像化された、医療サスペンスでありながら、運命に翻弄される人間を描いた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 大学病院の講師のポストを捨て、個人病院に外科医としてやってきた直江。人と打ち解けず冷たい印象で謎の多い直江だが、確かな腕で院長以下医師からは一目置かれ、看護婦や周囲の女性たちからはあこがれの眼差しを向けられていた。そんな直江を一番近くで見てきた看護婦の倫子は、次第に直江の秘密に気づいていく。
    中盤以降の女性と手当たり次第に…というところはさすがに辟易したが、医療現場の問題への言及や倫子の生真面目さに救われた。ただ、ラストで倫子が疑問に思った「青江にはそんな素振りはまるでなかった」という驚きに素直に同調してしまい…。もう少し読者には感じさせるものがあってもよかったのではと思った。
    それでも総じて他の男女のだらだらと長い話よりはとても好感が持てた。繰り返しになるが倫子のキャラクターか。

  • 上下巻いっきに読了。
    下巻にレビューかきます。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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