(P[き]1-5)悦楽の園<上> (ポプラ文庫ピュアフル き 1-5)
- ポプラ社 (2010年5月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591118252
作品紹介・あらすじ
なんで、生きづらいんだろう。
ヒロインは中学生の真琴。「空気」でごまかしながら
生きることを軽蔑し、「正しく引きこもる」強さを
身につけている少女だ。
――宇野常寛(解説より)
イラスト:五十嵐大介
感想・レビュー・書評
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この小説は単なる青春小説ではなく、「普通」の階層にあたる人間から少し離れた人間を描いた作品で、とても面白かった。
何が面白かったのかというと、登場人物は単に普通の中学生とは違う。
中学生らしい行動や、言動はあまりなく、とにかく精神が強いのが主人公の中学一年の女子。
その主人公が、クラスで迫害されている(いじめられいている)男子と出会い、ストーリは進んでいく。
社会とはなんなのか?孤独のどこがいけないのか?
人間関係を創り上げていく上で、本当に大切なものはなんなのかを、この本を読んでわかった気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
普通との闘い。彼らはどこに辿り着くのか。下巻に続く。
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ぐっさりと刺してくる・・・
この芯の強さがある13歳に恐れ入る。 -
面白かったぁ…
如何わしい本ではありません。
13歳ってこんなんでしたかね?
リアルタイムだったら痛過ぎて、共鳴し過ぎて、読めなかったかも。
南にはどんな世界が見えるのだろう。
結局の所、真琴は恵まれていると思うのだけどね。
塔の話然り、「正しく引きこもれる」のだから。
下巻楽しみ! -
文庫での再読
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ガレオンも読んだけど、木地雅映子さんの作品の主人公は芯が強いなぁ、と思うのです。
ぜひとも、青春まっただ中の少年少女に読んでいただきたい作品です。 -
この作者には、いつもぐさりぐさりと厳しい言葉を投げつけられていました。でもとっても魅力的で、読まずにはいられない! と覚悟して読み始めました。
……他の作品ほどは厳しくなかったかな?
南と染谷との三角関係の、ぎりぎり(中学生的には)踏み外したところで踏み留まっていて、思いっきり背中を押してやりたい気分に。
一気に下巻も読破。