(P[む]1-3)コンビニたそがれ堂 星に願いを (ポプラ文庫ピュアフル)

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著者 : 村山早紀
制作 : 早川 司寿乃 
  • ポプラ社 (2010年5月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118306

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  • お隣に住む、憧れのおにいさんと並んで流星群を見る最後の夜に
    弱火と強火の違いもわからないまま、素敵なお弁当を作ろうとする少女には
    姉御肌のつくも神つきのお弁当箱と、フランス語が堪能なキザなつくも神つき万年筆。

    奥さんと想い出のコスモスの草原を訪れる約束を守れぬうちに
    急病でこの世を去った喫茶店のマスターのためには、
    12月も間近い四十九日に、奥さんへと届けられるコスモスの花束。

    失恋した日に、その相手の目の前でさんざん仕事を失敗して
    自分には何の価値もないと空しさに沈む新入社員の男性には
    幼い頃彼が想像し、細かい設定まで創り上げた
    正義のヒーロー「ヒラタマン」の変身ベルト。

    今回も、コンビニたそがれ堂の店長さんが用意してくれるのは
    大事な探しものを求めて辿り着いた人たちの予想をちょっぴり裏切った
    素敵なおまけやサービスつきの逸品ぞろいです♪

    そして。。。
    あっけなく死んでしまったはつかねずみのぴーちゃんの痛みを
    ちっともわかってやれなかったと後悔する愛ちゃんのために
    「ちゃんとおじいちゃんになるまで生きて、幸せだったよ」と
    お弁当に飾るハーブの花束を抱えたぴーちゃんに語らせ

    天に召される宗一郎さんには、50年近く愛用してついに壊れた
    古い目覚まし時計の、薄緑色の小さな魂をちゃんと寄り添わせ
    戦争中軍用犬として徴用されたシェパードのサンダーや
    食事にも事欠いた日々に、盗んできた干物を置いていってくれた野良猫親子を
    宗一郎さんを迎える光の庭でうれしそうに走り回らせ

    人を怖がらなかったばかりに心ない誰かに耳を切り落とされた野良猫シロタには
    人が信じられるようになるまで根気よく可愛がり、餌を与え
    獣医さんにまで連れて行く心やさしい人間との巡り会いを用意して

    1作目から変わることなく、動物や、日々の暮らしを支えてくれた「モノ」にまで
    濃やかに注がれる村山さんの愛情に心の底まで温められる、第3弾なのでした。

  • 「本物の変身ベルト」というお話が特に良かったです。物騒な事件や怪しげな団体、ツイッター、子どもの頃に思い描いたヒーロー、街、神様。僕らの世の中おかしいし、間違ってることも多い。自分にはどうすることもできないとか、もう訳が分からなくて頭や心がついて行けないと思う時もあるけど、このお話にでてくるような、ちいさい人のちいさなやさしい気持ちがどんどん他の人の心を動かしていって、そういう世の中が好きだって言えるっていいなと思った。神様がもしいるんなら、きっとちゃんと見てくれているんだよなー、と思えただけでも幸せだ。

  • シリーズ3作目。
    短編集で、1話ごとに独立しているので、この本から読んでも大丈夫です。

    海辺にある風早町の駅前商店街の外れ。
    赤い鳥居が並ぶあたり。
    たそがれ時に、不思議なコンビニが現れる…
    大事な探し物がある人は、そこで見つけられるという。

    「星に願いを」
    素敵なお弁当箱を飼いたくて探し歩く少女・愛。
    ダッフルコートが大きすぎる小学6年生。
    真夜中に、お隣のお兄ちゃんの家の庭で流星群を見る約束をしていました。
    お隣はもう引っ越してしまうので、4歳年上のお兄ちゃんと一緒に過ごせるのもこれが最後。
    お弁当を作って、告白しようと思ったのです。
    でも、お料理は大苦戦!
    不思議なコンビニで買ったお弁当箱と万年筆が見かねてガタガタ言い出します。それぞれに、つくも神がついていて…
    お弁当作りに協力するために、思いがけない登場もあります。

    「喫茶店コスモス」
    宗一郎さんがある朝目覚めると、奥さんの鳩子さんは喫茶店を開ける準備もせず、口もききません。
    毎年、一緒に海辺のコスモス畑を見に行っていたのに、今年は宗一郎さんがゴルフなどの予定を入れてしまい、時季を逃したのです。
    一面に広がったコスモスの群れは、実は二人が若いときに何度も種をまいたもの。
    ちょっと喧嘩してしまったのを反省しつつ、宗一郎さんが気づいたことは…
    そして、たそがれ堂での買い物は、鳩子さんに届きます。

    「本物の変身ベルト」
    新入社員の良太は、8月の暑い日、失恋してしまいます。
    急に何もかもが空しくなり、会社を休んでしまう。
    アパートの人間関係はゆるいけど快適でしたが、一人暮らしなので、落ち込むときりがありません。
    ネットでツイッターをやるのが楽しみだったのに、「失恋しました」と書き込んだきり。
    パソコンの画面には、子どもの頃考えた正義の味方「ヒラタマン」の画像があります。
    同じアパートの隣の部屋に住む女の子・ののちゃんにはヒラタマンの話をしてあげたこともありました。
    風早三郎神社の大祭が行われるという日。
    神社といっても小さいのですが、それには理由がありました。
    事件を起こそうとしているネットの書き込みを見た良太は、駆けつけます。
    そして…

    ごく普通の会社員の良太が見本だからと貰った「本物の変身ベルト」
    これがなかなか面白いお話でした。
    特殊じゃない人だから、良かったのかな。
    風早町の戦後の復興の話までが出てきて、宗一郎さんの思い出から繋がりますね。

    宗一郎さんを出迎えてくれたシェパードには、もう…
    泣きました。

    どこまでも優しい雰囲気に包まれた作品です。
    何気ない日常生活や可愛らしいモチーフの奥にある、響きあう心と心は熱いのです。
    急いで読まないで。
    ゆっくりしたペースで、読み終わったら目を閉じて、お茶を飲むように、味わってみて下さい。

  • 前作が気に入ったので購入。そして、生徒たちの音読教材にしようと、持っていった職場の机の上に置き忘れて帰った翌日の、同僚の講師の一言。

    「先生。コンビニたそがれ堂ってどこにあるんでしょうね。買い戻したいものがあるんですけど」

    に、烏龍茶吹いたのが一番の思い出です。
     待ってよ! 昨日は二人で「虐殺器×」と「マルドゥック・スクラン×ル」について、あんなに熱く語り合ったじゃないですか! というか、あなた普段こういうタイプの小説は一切読まないじゃないですか! なにがあったんですか!

     ……まあつまり、置き忘れていったこれをなんとなくパラ見しているうちにひきこまれ、収録作「本物の変身ベルト」で、男泣きに泣いてしまった、と。そんな経緯があったのでした。

    「伏見稲荷あたりにいったらありますかね。たそがれ堂」
    「ありそうな気もしますけど、先生……私たち、入店に一番必要なものを持っていませんよ……?」
    「そうですよね、ピュアフル文庫ですもんね……(ため息) ピュアな心をまず買うところから、か……」
    「だから売ってませんってば」

  • シリーズ第3弾。
    「喫茶店コスモス」がよかった。
    コーヒーと共に、ゆっくりと手繰り寄せられる思い出。
    送る人、送られる人、双方の思いがあたたかく、じーんとくる。
    「星に願いを」と「本物の変身ベルト」は、ファンタジー色が強かった。

  • やっと読み終りました!

    「星に願いを」。。
    つくも神様に助けられながらも、一生懸命お弁当を作っている愛ちゃん
    読みながら応援してました!。。でも最後切なかったです(ノω・、) ウゥ・・

    まさかラスト!こんな展開になるとは…
    一生懸命作ったこと。。褒めてあげたい


    「喫茶店コスモス」のお話も最後びっくりしました。。
    いつから?いつから??と二度見してしまった展開でした。

    コスモスの花束のエスピード…奇跡だなって思いました。
    切なかったけど最後あったかくなるようなお話でした!


    「本物の変身ベルト」
    最後ハラハラドキドキしたけど、良かったです!
    ラスト残酷な結末にならなくてホッとしてます。

    本の表紙の裏に書いてある『やさしい奇跡が起こるー。』って
    これだったのですね(ノω・、) ウゥ・・本当にヒーローみたいでした!
    第1話の「星に願いを」も奇跡が起こりましたよね!!
    アルジャーノに花束を。。を思いました(#^^#)


    レジのお兄さんって面白いですね!
    試供品とかたまに出てきて、次はどんな品物が出てくるのだろう…
    時々。。笑顔で楽しそうに『ふふふ…』と
    いたずらするように見える所なんかも楽しく読んでいました!

    嬉しくなるとしっぽや耳が見えたようにお客さんには見えて。。 
    何だかそのレジのお兄さん!
    いつも思うのですが…陰陽屋に出てくる瞬太くんを思いました(〃ノωノ)


    いつか…ちょっと悪なヤクザっぽいお客さんが出てきたら、
    お兄さんどう対処するのかと想像してしまいました(笑)
    少し怯えながらも上手く切り抜けるのではと思っています(≧ω≦。)プププ

  • 13 9/27

  • 3作品。
    失恋と別れと正義の味方。

    喫茶店コスモスの軍用犬や 猫の話は
    少し悲しかったな。

    たそがれ堂では 必要としている人に必要なものを。
    小さな奇跡。

    胸が少し痛くもあるけど
    ほっこり あったかくて優しいお話。

  • しっかりと生きていこうと
    この物語を読むと改めて思います
    シリーズ最新作、早く読みたい。
    図書館の順番待ち…
    時々読み返したいから勝ってしまおうか(^_^;)

  • コンビニたそがれ堂第三弾。やっぱりこの本の世界好きだなぁ(*^^*)登場人物のそれぞれに負けるな!とか大丈夫!とか声をかけたくなります。良いところに、良い品を揃えて出現するコンビニと店長がまたイイですね〜(^^)d気の遠くなるような時間を過ごしてきたはずなのに、若者の姿で登場する店長(狐の神様)が親しみやすく感じる

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