(006)心 (百年文庫)

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  • ポプラ社 (2010年10月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118887

(006)心 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「心」をテーマにした、世界の名作家の短篇集。
    どの作品も、めちゃくちゃエキサイティング!ってわけではないけど、不思議と味わい深くて、ひとの人生の一コマを覗き見ているような面白さがあります。
    そして、読み終わった後には、妙なもやもや感が残ります。なんというか、アモラル、というか。だけどそこに、現実の面白さに近いものを感じます。

    これがあの作家の味か、というのを気軽に味わえるのが短篇のいいとこだと思う。他のシリーズも読んでみたくなりました。

  • アスターフィイ・イワーヌイッチ、アスターフィイ・イワーヌイッチうるせえぇぇぇぇ!!! と思ったのは自分だけ?

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:908.3||H||6
    資料ID:95121153

  • ドストとプレヴォーが初めて。
    ドストは後半お互いのセリフにいっちいちフルネームの呼びかけがあって読みにくい。そして馴染みがないので覚えられない……(T_T)
    プレヴォー面白いけど「そりゃないぜマダム」なお話だった。
    間に挟まった芥川も読ませるけど、この姉妹なんか嫌だ(^_^;)

    装画 / 安井 寿磨子
    装幀・題字 / 緒方 修一
    底本 / 『ドストエフスキー小説全集 1』筑摩書房、『芥川龍之介全集 第六巻』岩波書店、『諸国物語(上)』ちくま文庫。

  • 教養として著名作家の作品を読んでおくべきと思ってこのシリーズに手を出した。プレヴォーは知らなかったしあまり好みにあわなかったので読んでない。
    芥川龍之介は良かったんだけどドストエフスキーはあまり満足できなかった。話の内容は面白いけれど日本語で読むと本来の作品の魅力は伝わらない気がする。でも原書が読めるような語学力がないので仕方ないか。

  • この巻から百年文庫シリーズを読みはじめました。日本、海外問わず3人の文豪があるテーマに沿って綴じられた短編集。

    読んでから表紙の漢字一文字を見るとその意味に納得します。

    文字も見やすくてgood!

  • ドストエフスキー初挑戦。
    ロシア文学わっけわからん・・・。
    何なの?なんでフルネームで呼び合ってんの?せりふの半分ぐらいフルネームの呼びかけで占めてるけど?しかも愛称何種類あるの?って感じでした・・・

  • 百年文庫19冊目は「心」

    収録は
    ドストエフスキー「正直な泥棒」
    芥川龍之介「秋」
    プレヴォー「田舎」

    芥川が再読。「心」という題でくくってみると、「秋」の良さがまた見えてくる気がした。信子は照子に俊吉をゆずってしまうわけだけれども、信子の心のうちにあるものを読み解くのはなかなか難しい。想像するにだけど、一つには先に生まれてきたものが抱える悩みというのがあるのではないだろうか。

    信子は照子よりも先に生まれてきているわけだけれど、先に生まれてきたことで、後より生まれてきたものより有利にはたらく事柄というものがあると思う。ある人のことを知るのは、先に知った人の方がより多くを知ることができて有利といえないこともないわけで、そこに良心の呵責を覚える人もいるだろう。それは努力したところでどうなるものでもないので、ただただ心をかき乱されるしかないわけである。

    プレヴォーは森鴎外訳なのだとか。百年文庫はわりと古めの翻訳が入っているのがまた面白いところである。

  • ドストエフスキー 『正直な泥棒』
    芥川龍之介 『秋』
    プレヴォー 『田舎』

    ドストエフスキーは名前は有名なのに全く読んだことがない。
    これは恥ずかしい。というわけで一つ読んでみようと思い立ち選択した
    この本でしたが、まったく気持ちに響かない結果に終わり、自分にがっかりしました。

    神からも社会からも見捨てられた、可哀想な人々……どうも自分は、
    そういった存在に対してイライラが先立ってしまうらしい。
    思えば『蛍の墓』の主人公に対しても、いい年して学校にも行かず、
    家事も手伝わず、妹と遊んでる駄目なお兄ちゃんだなあ……と、
    イライラして見てしまう自分です。
    まだドストエフスキーの本を読むには早いようです。
    自分自身を成長させてから読んだ方がよいと感じました。

    逆に芥川龍之介の秋は、とても読んだ後にしみじみと味わうことの
    出来た作品。
    登場人物三人が、それぞれ胸に秘めた感情を押し殺しながら生きている。
    そして主人公はまた、寂しい我が家で人生を過ごすのだろう。
    ラストの、車の中と外ですれ違う瞬間は胸に迫る切なさがある。

  • 『正直な泥棒』ドストエフスキー
    自分でも理解できない感情とか葛藤とか短編だけどドストエフスキー全開!
    え?終わった?てなったけど。もう一回読んでもいいな〜

    『秋』芥川龍之介
    切なさいっぱいの話。姉妹。ちょっときれいすぎるか。

    『田舎』プレヴォー
    翻訳だからか、さいしょなかなか話に入れなかった。女性の心理。あんまりかなあ。

  • エゴイズム、後悔、羨望、諦め。人の心は色々なモノを含む。それを改めて教えられる作品集だった。
    特に『秋』『田舎』は結婚に対しての失望を描いたり、秘めた恋心を描いたりしている。わたしはこの二作品から、結婚は「我慢すべき日常だ」と言うことを感じた。かつての初恋は大人になってルーティンを覚えてしまった人たちの、密やかな隠れ場所なのかもしれない。

  • ドストエフスキー『正直な泥棒』
    芥川龍之介『秋』
    プレヴォー『田舎』

  • ドストエフスキー『正直な泥棒』
    芥川龍之介『秋』
    プレヴォー『田舎』
    ーあの人の本当の気持ち
    心の奥の、奥の部屋ー

    「正直な泥棒」はやっかみながらも相手のことをいつも考えていて暖かさがあり「秋」は切なさと寂しさが混ざったようで「田舎」最後の文章でグッときた。

  • “心”をテーマに、ドストエフスキー『正直な泥棒』、芥川龍之介『秋』、プレヴォー『田舎』の三篇を集録。
    どれも人間の心の美しさ、醜さ、浅ましさ、人間の感情全てを内包するような話ばかりで切ないやら悲しいやらだったが、最後まで読み進めるとすとんと胸に落ちるものがあって満たされた。
    美談のようで美談ではない話なのだけど、それだからこそ読んでいるこちらの気持ちを動かすものがあるんだなと思えた。
    一番好きだなと思ったのは、同じ人を好きになったある姉妹を描いた芥川作品。
    いわゆる三角関係ものではあるが、姉妹愛がもともと強く互いを想っていた二人だからこそ生まれる悲しみ、憎しみ、意地の悪さが悲しい。
    切ないけどもいいラブストーリーだった。

  • 本の一文に「女性の手紙には推測が必要だ」。なるほど、書かれていない意味を察知せよ!か?では、男性はどうなのだろうか?

  • それぞれが、人間の「心」を扱った作品なのかな?

    どれも人間の心、醜さだったり、美しさだったり浅ましさだったりを扱っていました。読後、ちょっぴり切なくなり、寂しくなり、けれど心は間違いなく満たされました。

    芥川とプレヴォーが「恋心」を扱った作品ということもあって、ドストエフスキーの『正直な泥棒』は異彩を放っています。

    いわゆる駄目男でありながら、見捨てることができずにいたとある男について語る下宿人。語られている彼と似たような境遇にある下宿人が何とも皮肉であり、なんとなく、彼の非業な未来を邪推してしまいます。

    日本人らしさと言っていいのでしょうか、芥川の作品が最も心に響きました。

    姉を中心に、姉妹の感情が随所に出ていました。悲しみ、虚しさ、後ろめたさ、互いを思う愛情、同じ人を思う恋心…。とても切ない恋物語です。

    あまり男性の心情については語られていません。なので、食卓を囲む他愛ない会話の「人間の生活は掠奪で持っているんだね」と言う男性の何気ない言葉が何とも重たく、とても印象的でした。

    姉と、思い人であった男性のすれ違うシーンに全てが集約されているような気がしました。題名の通り、秋にしっとりと読みたくなるお話です。

    プレヴォーは、最初、「えっ昼ドラ…?」と思ったりもしたのですが。全くドロドロしていません。むしろ爽やかなくらいかも。女性の貞淑さ、そして一途な恋心に胸打たれます。本編に触れてしまうと読む楽しさが減ってしまうかもしれませんね。まずは、じっくりゆっくり、最後まで読むのが一番かもしれません。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階文庫本コーナー 請求記号908.3/H99/6

  • 110526読了

    もどかしいというかしみじみとしているというか
    (しかしそれだけが心だろうか)
    ドストエフスキーはこわいイメージがあったのでちょっと意外だった
    芥川のものがなしさはこのなかでいちばんすきです
    最後のやつの女の手紙の文章がうつくしいとおもった

  • 和図書 908/H99/6
    資料ID 2010200682

  • 芥川さんの作品といえば「蜘蛛の糸」「羅生門」「鼻」などが有名で、それも大好きだったんだけど、そういう系の作品しか 書かないと思ってたら!たらたらたら!!
    なんと芥ちゃん「秋」っていう
    切ないラブストーリー書いちゃってるんだなー
    しびれたーもぅめっちゃ好きになっちゃったねこりゃ
    ってなわけで、他に芥ちゃんがラブストーリー書いてないか調べて読破しようとしている次第であります

  • 20110206 読んでいてもどかしくなるのが「心」として選ばれた所以か。

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(006)心 (百年文庫)の作品紹介

酒場で出会った酔っ払いが家に転がり込み、そのまま居ついてしまった。「犬っころみたい」な目で見つめられると追い出すこともできず…。寄る辺なき者の願いが胸にせまるドストエフスキーの『正直な泥棒』。かつて結婚を考えた従兄は妹と結ばれた-。ふたりの家庭を訪ねた姉の静かな言葉、胸に畳まれた哀しみ(芥川龍之介『秋』)。高名な脚本家となった男に初恋の相手から手紙が届く。女性の決断が胸を打つプレヴォーの『田舎』。秘めた感情があふれる瞬間の物語。

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