(008)罪 (百年文庫)

  • 93人登録
  • 3.97評価
    • (10)
    • (11)
    • (11)
    • (0)
    • (0)
  • 20レビュー
  • ポプラ社 (2010年10月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118900

(008)罪 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

  • *「神父セルギイ」
     高邁と栄達とを望んだ青年が恋に破れ、修道士になり隠者になり、貧者となっていく様を描いたある男の魂の遍歴。トルストイ先生の宗教観が全面に出ております。隠者となったセルギイを誘惑しようとしたある女性、セルギイは肉の欲を断つために斧で自らの手を切り落とします。女は「取り返しの付かないことをしてしまった、どうか許して欲しい」とセルギイにすがりつきます。セルギイはただ一言「赦しは神が与えるもの。去りなさい」 女は悔悟と共に修道女としての誓願を立てます。この物語は、セルギイの「罪」の物語なのですが、彼女の物語でもあるのだと思いました。罪から始まる人間、まだ見ぬ希望の物語とはこのことです。

    →「太陽は夜も輝く」映画化もしているようです。レビューによると、詩情豊かな、美しい作品とのこと。原作はこんなに陰鬱としてるのに^ω^;
    →レオ・トルストイ『パアテル・セルギウス』(森林太郎訳) 鴎外訳による「神父セルギイ」 素敵な雅文体です。ちなみに、上の箇所「許してください」→「去りなさい」の箇所は…

    ・工藤精一郎訳(百年文庫) 「お許しください」→「去りなさい」「ここから去りなさい」「去りなさい」「去りなさい」「去りなさい」
    ・森鴎外訳 「どうぞ御免なすつて下さいまし」→「どうぞ此場をお立ち退き下さい」「どうぞお帰り下さい」「宜しいからお帰り下さい」「宜しいからお帰り下さい」「お帰りなさい」

    …訳によって随分印象が変わりますね。工藤訳は「去りなさい」の5連呼なので、緊張感が凄まじいことになっています。

    http://yunagi1313.blog112.fc2.com/blog-entry-679.html

  • 強烈ではない存在感なのに記憶にのこりました

  • ツヴァイク『第三の鳩の物語』、寓話みたい。
    魯迅『小さな出来事』はタイトルのように本当に小さな出来事が書かれていて、短い話だけれど印象深い。
    トルストイ『神父セルギイ』には啓発された。私には信仰のことはよく分からないけれど、これの人間の姿の描き方はすごいと思った。

  • 『第三の鳩の物語』ツヴァイク
    ちょっと教訓的。あんまり好きじゃない。

    『小さな出来事』魯迅
    ささいなことが人生の指針になることがある。題名がいいな。

    『神父セルギイ』トルストイ
    最後だけは救いのある終わり方だったけど、生涯を通して悩みとおすセルギイを読むのはけっこう忍耐がいる。

  • ツヴァイク『第三の鳩の物語』
    魯迅『小さな出来事』
    トルストイ『神父セルギイ』

    罪から始まる人間
    まだ見ぬ希望の物語

    魯迅の「小さな出来事」が短かったんだけど、印象深いというか、なんというか。

  • ツヴァイク『第三の鳩の物語』
    魯迅『小さな出来事』
    トルストイ『神父セルギイ』

  • 「神父セルギイ」これは私には理解不能。短編だし、ラストでは証明を省いて結論だけ述べてしまったようなものなので、すでにわかっている人にしかわからないだろう。

  • トルストイ、意外と好きかも。

  • トルストイの神父セルギイが圧巻だった

  • 第三の鳩の物語 ツヴァイク
    ノアの放った3番目の鳩の視点から人間世界のできごとを見る。戦争が人の罪、ってことなんだろうか。まあそうなんだけど。

    小さな出来事 魯迅
    いちばん観念的な罪。誰に対して、というならば己に対して感じる罪の意識。正直この話が1番分かりやすい。

    神父セルギイ トルストイ
    これはロシア正教の神父さん?この本の大半を占める。序盤~中盤はわりと分かりやすかったんだけど。宗教的な小説の結論を理解できるほど知識がないのでなんとも。よく見られたいと、栄誉を追い求めることが罪ならば、最後には彼は救われたということなんだろうか。

  • “罪”をテーマに、ツヴァイク『第三の鳩の物語』、魯迅『小さな出来事』、トルストイ『神父セルギイ』の三篇を集録。
    ツヴァイクとトルストイの作品は聖書とキリスト教の知識があったらより楽しめるんだろうなぁ。
    神を信仰する心境描写に馴染めないというか、いつもあまり感情移入できずに終わってしまうのは私が日本人だからか。
    その代わり、魯迅の作品は短いわりに一番印象に残った。
    罪は罪でも、自分の内面を顧みたり、奮い立たせる一因となるならばそれでいいじゃないかと思える。
    この作品の本当のテーマは“罪”とはまた別のところにあるのかも。

  • 「神父セルギイ」とてもよかった。信仰の放浪と苦悩。

  • うん、たしかにみんな自分に厳しい。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階文庫本コーナー 請求記号908.3/H99/8

  • 1105いくらかに読了

    冒頭に最初の作品をもってくるところがすばらしいとおもう
    これで一冊のなかの三作がすこしまとまるというか
    いちばん長い最後のやつはたぶん外国の人のほうがわかりやすいんだろうなあとか

  •  ツヴァイクの著作を探していたら、この本に行き当たりました。結果、ツヴァイクよりも、トルストイの「神父セルギイ」の方がよかった。トルストイの著作を初めて読みました。
     まだ、俗人のころのセルギイよりも、自分は堕落していると思いました。

  • 和図書 908/H99/8
    資料ID 2010200684

  • 「神父セルギィ」もよかったけど、魯迅の「小さな出来事」もよりよかったかなw

全20件中 1 - 20件を表示

(008)罪 (百年文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

(008)罪 (百年文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

(008)罪 (百年文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

(008)罪 (百年文庫)の作品紹介

ノアの方舟から放たれた最後の鳩は、今も永遠の平和を求めて飛び続けている-。旧約聖書に題材をとった小品(ツヴァイク『第三の鳩の物語』)。目的地へ急ぐ車上から目にした一瞬の光景。それは生涯、「私」を赤面させる温かな叱責であり続けるだろう(魯迅『小さな出来事』)。美男の青年近衛士官が突然、輝かしい未来を捨てて修道院に入った。贖罪を求めて彷徨する魂を描いたトルストイ晩年の傑作『神父セルギイ』。胸底に灯をともす、文豪たちの誠実と愛。

ツイートする