(013)響 (百年文庫)

  • ポプラ社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118955

感想・レビュー・書評

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  • 有名な音楽家たちの作品は面白かった。翻訳に「ん?」と首を傾げるところもありましたが……

  • どの作品も、音楽に対する情熱・想いにあふれていた。

    「ベートーヴェンまいり」
    イギリス人の煩わしさと厚かましさが面白いとともに、ひやひやしながら読んだ。
    最後が痛快だった。
    憧れの音楽を理解している者と、うわべで浮かれているだけの者との対比が面白かった。

    「クレスペル顧問官」
    非常に変人で危険な面もありそうに見えたクレスペルだが、人の真実は外から推し量れるわけではないのだな、ということをしみじみ感じさせる作品だった。
    多分親子だな、ということは想像がついた。
    ラストは、きれいにできていた。
    え、でも、Bも死んでいたってことだよな?

    「エゴイストの回想」
    なんだか、すごく音楽家的な小説だったのに、この作者だけ音楽家じゃないのか。
    でも、だからこそ、こういった天才音楽家の話が書けたのかもしれない。
    心のやわらかい部分は、ニネットが司っている。
    生活のために音楽をひいていた、お母さんみたいなニネット。
    そのニネットに支えられて今の彼はあるのだけれど、子供は元気なうちは、死が近づくまでは、母のぬくもりを忘れて駆けるのだ。

    どの作品もとても面白かった。

  • 最初は少しだけ読みにくいと思った。でも気付いたら、くいくいっと引き込まれて一気に読み終えていた。字が大きいのもよし。手ごろな短さもよし。装丁もよし。お気に入りの作家を見つけるのに一役買いそうだ。

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