(022)涯 (百年文庫)

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  • ポプラ社 (2010年10月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591119044

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(022)涯 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

  • ギャスケル『異父兄弟』愚直に生きた人の生涯
    パヴェーゼ『流刑地』絵画的な話
    中山義秀『碑』それぞれ三人の生涯、どんな人生も意味があるのかもしれないしないのかもしれないけど、それなりに重いものがある

  • 『ギャスケル』異父兄弟
    不器用な継子が弟をかばって死ぬというぐっとくるストーリー。女性作家ぽくないな〜あんま好きじゃない〜。

    『流刑地』パヴェーゼ
    海辺の寒村。女房に逃げられた男が2人。
    印象がうすい。

    『碑』中山義秀

  • ギャスケル『異父兄弟』
    パヴェーゼ『流刑地』
    中山義秀『碑』

  • 『碑』が特に面白かった! 作者の祖父とその兄弟の話が元ネタらしいが、ムダのない文章で、リアリティに富み、とてもよかった。明治維新前後を生きた、性格の違う兄弟それぞれ、実に魅力的。

    『異父兄弟』もなかなかよかったかな。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階文庫本コーナー 請求記号908.3/H99/22

  • ギャスケルに驚いたー。

  • 和図書 908/H99/22
    資料ID 2010200698

  • 百年文庫、4冊目は「涯」。
    曰く、「人生の最果てに見たドラマ」。成程。

    ギャスケル「異父兄弟」
    誰からも好かれる秀才な弟に対し、今は亡き母の連れ子である兄は何をやらせても鈍臭い。
    父をはじめ周囲から冷たく当たられる兄を、弟も一緒になって馬鹿にしていた。
    ある日、父の使いに出た弟は、帰りに雪の中で道に迷ってしまい…

    パヴェーゼ「流刑地」
    イタリアの南の果ての寒村。仕事の奇妙な行きがかりから、男はこの地に飛ばされてきた。
    半ば処罰のように、半ばこの体験を味わうように、男は村での人々の生活を観察する。
    荒涼とした風景のなか、女たちに見捨てられた男たちの孤独を描く。

    中山義秀「碑」
    幕末維新の動乱期に母の手一つで育てられた3人の兄弟。
    みな武芸の誉れ高く、武士としての揺るがぬ信念を持ちながらも、3人はそれぞれの異なる道を歩む。


    「異父兄弟」は、後書きにもあるように自己犠牲のおはなし。がむしゃらに弟を救おうとする兄の心が温か。
    「流刑地」は薄汚い海辺の村の描写がいい感じ。主人公はあくまで観察者で、一時の滞在者。そんな彼から
    見た村の生活、女に人生を文字通り狂わされた男たちを、淡々を描いていく。
    今回のは「碑」が一番印象に残ったかな…。
    維新期に生きた3兄弟の大河小説的な短編。最後に兄弟の一人の名が刻まれた碑が建てられる、
    それまでの人生をずっと追っていくのだけど、兄弟の対比的な人生が面白くてもりもりと読めた。


    今回借りてきた分は皆読み終わったので、次は「群」を借りてみたいな…

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(022)涯 (百年文庫)の作品紹介

不器用で手にするものは何でも駄目にしてしまう兄。家族から冷ややかな目でみられる彼を弟の「私」も馬鹿にしていたのだが…。雪の夜の悲劇が「私」の胸に刻んだ愛のかたち(ギャスケル『異父兄弟』)。荒涼とした海辺の寒村に流れついた流刑者たちの人生が交錯するパヴェーゼの『流刑地』。維新期に数奇な運命をたどった三兄弟の顛末記(中山義秀『碑』)。居場所を失った人間はどこへ向かうのか-過酷な境遇を生き抜いた人々が、人生の最果てに見た景色。

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