(029)湖 (百年文庫)

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  • ポプラ社 (2010年10月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591119112

(029)湖 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今回はいずれもそれなりに「湖」つながり。
    フィッツジェラルドのはあんまり好きじゃないですが(海外の青年の自己主張というか若気のいたりというかがあわないのかなぁと最近思う)
    「推理小説」という言葉の生みの親・木々高太郎(慶応医学部卒の大脳生理学者で、条件反射で有名なかのパブロフ氏と一緒に研究していたとか!)の作品と、名前だけは知っていた小沼丹の作品が読めたのが良かった。
    木々氏のはミステリではありますが、犯人うんぬんではなく、人の想いをすくい取る感じで上手い。
    第1回探偵作家クラブ短編賞受賞作品だそうです。
    受賞作品を追いかけるのも楽しいかも。

    装画 / 安井 寿磨子
    装幀・題字 / 緒方 修一
    底本 / 『フィッツジェラルド短篇集』(岩波文庫)、『木々高田郎全集4』(朝日新聞社)、『汽船』(青蛾書房)

  • ・フィッツジェラルド「冬の夢」◎
    「グレート・ギャツビー」の素みたいな小説だ。
    フィツジェラルドの美しいものに対する並々ならぬ執着というか、美しさを手に入れたい、本当をいえば美と同化したい、でもそうはできそうにないからせめて美しさの末端にはしがみついていたい…そういう熱がかなりストレートに反映されている。んで、好きである。
    絶対じぶんのものにはなりっこない美女・ジューディに青春を捧げ、それでも後悔はない。ただ過ぎ去った時の流れにある日気づく。
    「もうデクスターは"ジューディ学"の権威ではなくなったのだ」

    ・木々高太郎「新月×
    この枚数でミステリー調。なんか痛々しい。

    ・小沼丹「白孔雀のいるホテル」◎
    いつか湖畔に真っ白いホテルを…。そう夢みるコンさんがまず第一歩として建てたのはどうしょうもない宿屋だった。大学生の「僕」は管理人としてその宿屋でひと夏を過ごす。
    来る客はみな一癖あり、まともな客もまともでない客もぜんぜん来ない。
    たまにビールを飲んでは、「白いホテルでは白孔雀を飼おう」なんて夢を膨らまして飽き足ることがない。
    この作者はじめて読んだけれど、ユーモアの分量と濃度がちょうど自分にとっては適量で好きだ。
    解説でなるほどと思ったけど、英文学者だったか。

  • 2013.6.4
    『冬の夢』フィッツジェラルド
    グレートギャツビーに続き、フィッツジェラルドはこれが二作目。どうも良さが分からない。アメリカ人のだしな、あわない気がする。うーむ。いや私の力不足か。

    『新月』木々高太郎
    本名、林髞。いい名前!
    この頃のサスペンスやら推理小説やらは、ありだと最近気づいた。文学的要素が大きいためだと思う。細田氏は紳士で素直でしみじみしてるし好感が持てる。

    『白孔雀のいるホテル』小沼丹
    変な宿の変な客が訪れる話だけれど、のほほんとしていて、愉快。読みやすいわりに雰囲気もあって悪くない。
    他のも愉快そうである。見かけたら読んでみよう。

  • フィッツジェラルド『冬の夢』
    木々高太郎『新月』
    小沼丹『白孔雀のいるホテル』

  • フィッツジェラルド初めて読んだけど何だろうこの翻訳フィルター通しても滲み出る早熟の天才感は…。
    主人公カップルがエグゼクティブ?リア充?過ぎて眩しいです。プールの場面美し〜〜

  • 湖。ぬるいけれども月を反射して煌めく。


    「冬の夢」スコット・フィッツジェラルド(訳:佐伯泰樹)
    美しさはやがて色褪せる。
    青春も?

    「新月」木々高太郎
    ミステリーめいた簡潔な小品。
    スティール・ボール・ラン(荒木飛呂彦)のスティール氏とルーシーを思い出した。
    愛する人が死んだときに、安堵することは、自分が殺したと同じだということ。

    「白孔雀のいるホテル」小沼丹
    なーんもいいことない。
    けれども、夢を思い描いてキラキラしているって一番甘美。



    3作全て男性視点の話。
    百年文庫シリーズを初めて読みましたが、
    成る程。収録作品のイメージが漢字一文字ですね。

  • 湖のある街で出逢った女王の様に色々な男性に崇拝される奔放な女性との恋愛。彼女とは結婚出来ないと知り街を出てから何年後かにその女性が生活に追われ昔の輝きを無くした事を聞き昔のほろ苦い思い出に泪するフィッツジェラルド『冬の夢』、湖の新妻死亡事故に関して他殺の疑いを調査する弁護士がその夫の不可思議な心理を夫死亡後に残された小品で理解する木々高太郎『新月』、一夏を湖の畔のボロ宿屋の管理人になった僕とお伽噺の様な美しいホテルを建てる事を夢見る経営者が経験するユーモラスな日々小沼丹『白孔雀のいるホテル』の3篇を収録。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階文庫本コーナー 請求記号908.3/H99/29

  • 和図書 908/H99/29
    資料ID 2010200705

  • 久生十蘭の「湖畔」、「ブギウギ」と箱根らしき湖の話が続く。

  • フィッツジェラルド「冬の夢」、木々高太郎「新月」、小沼丹「白孔雀のいるホテル」の3作品からなる短編出。
    どれも潤い豊かに品があって良かった。
    何度でも読み直したい。

  • 全部の話が好き。
    奔放な美しい娘も、若い奥様をもった旦那様も、白孔雀のホテルも。

  • 表紙の材質とか『湖』のフォントとか中のフォントに惚れて購入

    個人的にはフィッツジェラルドの話が一番好き
    冬の湖は切ない

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(029)湖 (百年文庫)の作品紹介

「あたし、どうかしちゃったみたい。ゆうべはべつの男のひとに夢中だったのに、今夜はあなたに夢中みたいなんだもの-」。奔放な美しい娘と恋に落ちた男の去り行く日々の陰影(フイッツジェラルド『冬の夢』)。湖の死亡事故にかかわった弁護士が報告する忘れえぬ人物の話(木々高太郎『新月』)。いつか美しいホテルを建てることを夢見る安宿の主人とアルバイト学生のユーモラスな日々(小沼丹『白孔雀のいるホテル』)。湖を舞台に夢が舞う、ほろ苦い三篇。

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