(041)女 (百年文庫)

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  • ポプラ社 (2010年10月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591119235

(041)女 (百年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 百年文庫41 どの作家さんも初読み。女流作家3作品。

    芝木好子 「洲崎パラダイス」 ☆4

    映画化もされたようだけど、もちろん分からない。会社の金に手をつけて、首になった優男と、元・娼婦の切れそうで切れない男女の縁。住み込みを世話してくれた女将さんの嫉妬、女が他の男(落合)と寿司を食べに行ったきり、帰ってこないと酒に酔い、逆上する優男。ちょっと羽目を外してみたい男、落合の関係が面白かった。本当にドラマのようでした。元の鞘に納まってしまったところが、意外でもあり、ああ、やっぱりそうなったか…と驚きだった。切ないけど終わり始まりがスパイスが効いていた。世知辛い、いまの時代とこの小説の時代の生活が、そんなに差がないような気がした。


    西條八十 「黒縮緬の女」 ☆3つ

    出だしがきれい。「おもいでは風のように来る。」←綿矢りさの顔が浮かんでくる。大学を卒業したばかりのエセボンボンが、六区の大姐御と過ごした一日の思い出。気風のいい黒縮緬をまとった女の正体は…。鮮やかな過去も徐々に思い出の風に流されて、色褪せていく。それが歳を重ね大人になっていくということなのかもしれない。


    平林たい子 「行く雲」 ☆2

    短い文章なんだけど人間関係が複雑で、わけがわからず、図に書いてそれでも理解できない部分があった。人物名が地名ぽっくって、人の名前だと思えなかったりで、取っつきにくかった。泉ピン子など橋田壽賀子のドラマのようだった。

  • 当時の風俗とともに面白かった。

  • 芝木好子『洲崎パラダイス』、西條八十『黒縮緬の女』、平林たい子『行く雲』の3編収録の短編集。『洲崎パラダイス』は芝木好子の初期の歓楽街3部作の代表作。私が好きなのは後期の美術や仕事に邁進する女性の姿を描いたものだが、やはり女性を描くのがうまい。分かっていても足を洗えない売春婦の哀しみ。混沌とした時代ならではの女性の生きるさまが、今の行き詰まった日本に通じるものがあるような気がする。「堅気」だと嘯きながら男を絡め取る媚態は、私たちが生きる上であきらめを感じたとき、その愚かしさ、そうしか生きられない性に、ふと共感に似た感情を覚えるのだ。(この百年文庫は、正直このたっぷりとった行間、短篇3本でこの値段は高い、と買わずにいた。しかし手にとってみると、今眼精疲労で読むのが辛い身にとっては、本当にありがたい。しかも今まで読んだ百年文庫はどれをとっても外れなしの名作揃い。中古で少しずつ読み進めていこうと思っている)

  • 【2014年_1冊目】
    当時の女性と男性の関係とか嫌いじゃない。

  • 芝木好子『洲崎パラダイス』
    西條八十『黒縮緬の女』
    平林たい子『行く雲』

  • 会社をクビになり二言目には死ぬと自棄になっている義治に連れ添う元娼婦の蔦枝。飲み屋の住み込みになり新しい旦那も見つけ義治に愛想を尽かすがやっぱり別れられない芝木好子『州崎パラダイス』、大学出たての僕が出逢った金持ちで一夜を共にしたお互い素性も知らずに別れた女。その女は有名な掏摸の大姉御だった西条八十『黒縮緬の女』、里子は20年連れ添った夫の浮気で離婚したが元夫が交通事故死し、未亡人の様に浮気相手の女を指図し葬式を切り盛りする。残された遺児の面倒まで見ようとする不思議な女心平林たい子『行く雲』の3篇を収録。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、2階文庫本コーナー 請求記号908.3/H99/41

  • 和図書 908/H99/41
    資料ID 2010200717

  • この企画、なかなかいいかも。名前だけ知っている作家の作品を読んでみるきっかけになりそうです。西條八十、作詞家としてしか認識していませんでした。ぼつぼつ読んでいこう。

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男が会社をクビになってから、ふたりの生活は落ちるところまで落ちた。二言目には「死ぬ」という惰弱な男に女は愛想を尽かすのだが…切れそうで切れない男女の絆(芝木好子『洲崎パラダイス』)。大学を出たばかりの「ぼく」が浅草の大姐御とすごした一夜の思い出(西條八十『黒縮緬の女』)。二十年連れそった夫が浮気し、妻はさっさと離婚届を出すが、なぜか夫を奪った女や子どもの面倒までみてしまう…(平林たい子『行く雲』)。男女を超えた情けの深さ、遙かなる女ごころ。

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