(044)汝 (百年文庫)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591119266

感想・レビュー・書評

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  • 吉屋信子作品が読みたくなり、手にとったが、石川達三の「自由詩人」にいちばん惹かれた。山本有三の「チョコレート」も面白かったし、この3作品はどれもあたりだった。流石。
    2013.06.29

  • 「もう一人の私」(吉屋信子)結婚初夜に訪れたもう一人の女性は双子で生まれた片割れのまぼろし。幻想的な筆致。
    「チョコレート」(山本有三)父の口利きで就職が決まりかけていた彼の前に、横やりが入ったために就職できなくなったという男が現れる。そのことを知った彼の行動は……。
    「自由詩人」(石川達三)お金を上手に借りる詩人。自分が困っていても何とかしてあげたくなる不思議な自由人。引きつけられてぐいぐい読んだ。社会派の彼だが、印象が違うこんな佳品があろうとは。

  • 吉屋信子『もう一人の私』ドッペルゲンガー?
    山本有三『チョコレート』最後の明治ミルクチョコレートの描写は、主人公の自嘲のようなものなのだろうか。
    石川達三『自由詩人』酷い人間だし、今だと一瞬で炎上して社会的に抹殺されるパーソナリティだけど、「作品と人格は別だ」というのは永遠のテーマですよね‥84/100

著者プロフィール

1896年、新潟市生まれ。52年「鬼火」で女流文学賞、67年菊池寛賞を受賞。『花物語』『安宅家の人々』『徳川の夫人たち』『女人平家』『自伝的女流文壇史』など、幅広いジャンルで活躍した。著書多数。73年逝去。

「2023年 『返らぬ日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉屋信子の作品

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