家元探偵マスノくん 県立桜花高校★ぼっち部 (TEENS' ENTERTAINMENT)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121115

感想・レビュー・書評

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  • シンプルな文体と構成力が著者の力量を示している不思議な佳作です。その姿勢が小説としての形だけでなく、想念の単純かつリアルな実像に繋がっている。先ず、著者の目線に共感が持てます。学園世代の心を良く掴んでいる。主人公は英雄的ではありませんが、しっかりとした思想と深みのある華道の達人です。空想的な女性徒の視線と現実的な家元のバランスが融合してゆく過程が、すんなりとほのぼのと楽しめました。題材や落ちは読んでのお愉しみですのであえて書きません。この作家の他の本も読みたいと思います。

    • julianyehさん
      ほのぼのと楽しめました。
      ほのぼのと楽しめました。
      2012/01/18
  • 笹生さんの本は、結構たくさん出ているのだけれど、「まあ好き」っていうのと「受け付けられない」っていうのと、私にはあります。
    この本は前者。
    細かい謎がちりばめられていて、ミステリー要素も楽しめますし、クラスの女子のグループ化に出遅れて、お弁当を一緒に食べる相手のいない主人公の視点もおもしろいです。

著者プロフィール

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞。その他の著作に『世界がぼくを笑っても』『バラ色の怪物』などがある。

「2015年 『楽園のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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