幸福トラベラー (一般書)

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著者 : 山本幸久
  • ポプラ社 (2013年2月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591121153

幸福トラベラー (一般書)の感想・レビュー・書評

  • はるか昔、大学生だったころ。
    「最寄駅は渋谷。学校帰りは、自由が丘に可愛い雑貨を探しに行くの♪」
    なんていうキャンパスライフを送る子を、
    「いいなあ」と指をくわえて羨ましがったものでした。

    なぜって、せっかくはるばる北海道から出てきたのに、学校所在地は上野。
    学校帰りに遊びに行こうにも、周りは動物園に美術館に博物館。
    お洒落な雑貨屋さんなんか一軒もなくて、動物たちの遠吠えを聞きながら歩く上野公園。
    たまに邦楽科の子が夜に笛の練習でもしていようものなら、妖怪変化が出てきそう。
    そして辿り着く上野駅では、「え?ここ、東京だよね?」と確かめたくなるくらい
    いろんな地方のお国訛りが飛び交っていて。

    そんな「ちょっとカッコワルイ上野の記憶」すら懐かしく思い起こさせ
    レトロな建物とスタバが共存する今の上野を
    思い切りキュートに描いてくれた、この『幸福トラべラー』。
    イマドキの中学生のBoy meets Girlの舞台を、なぜよりによって上野に?と思ったけれど
    ちゃんと修学旅行という一大イベントに絡めているあたりが流石です。

    山本幸久さんの作品の中では一番好きな『幸福ロケット』の続編かしら♪
    と勝手に期待していたら、そうではなかったのですが
    あの物語の気になるその後にも、山本さんらしいサービス精神で
    さりげなく触れてくれているのがうれしい。
    『ある日、アヒルバス』のデコちゃん・クゥちゃんまで乱入して
    山本さんファンには楽しい発見がいっぱいです。

    中学二年生って、反抗期やら自意識過剰やら中二病やらで
    普段の学校生活の中では、なかなか素直になれないお年頃。
    そんな不自由さを、上野という、片足をちょっぴり過去に突っ込んだような
    いつもと違う空間で解放していく小美濃くんと行方さんが微笑ましい一冊。

    この本を読んでいたら、暑い暑い夏の日、買ったばかりのサーティワンのアイスを
    まるごとぽっとり落とした私を、笑って眺めているようで悔しくてしょうがなかった
    上野の森の西郷さんの像を、なんだか許せる気分になってしまいました。
    (完全に逆怨みですよね。。。西郷さん、ごめんなさい!)

    そして、『幸福トラベラー』を楽しく読めた方は、
    これを機会にぜひぜひ『幸福ロケット』も。
    今度は小学生のけなげで可愛らしい初恋の物語が、あなたを待っています♪

  • めっさ可愛い!
    ときめかしい!

    主人公の小美濃くんは中学二年生の新聞部部長。
    運動会の振替休日に上野のパワースポットの取材に来ていた彼は、同じく中学二年の修学旅行生の行方さんに出会う。
    そこから二人の上野デートが始まるわけだけど、それがもうとっても可愛い。

    女の子と二人で歩くだけでドキドキしてしまう小美濃くんと、気になったものがあるとそこに向かって軽やかに走り出す行方さんの噛み合ってるんだか、ずれてるんだか分からないコンビネーションににこにこしてしまう。
    そしてラストシーンの余韻がとっても素敵で二人のその後のお話も読みたくなってしまう。

    それと上野に詳しいという設定の小美濃くんが教えてくれる上野情報も面白い。
    カレーそうめんとか、本当にあるんだよね‥?フィクションなのかな?
    何十回も行ったことがあるのに知らなかった場所が結構あって、上野ってすごい!なんて感動してしまった。

    合格祈願、縁結びにお役立ちの情報満載の可愛いボーイミーツガール小説。
    狭いところから抜け出して走り回りたくなったら、こんな上野デートもいいな。

  • 新聞部部長だけど、ダメでさえない”ぼく”が
    上野で出会った、謎めいた少女。修学旅行で
    東京に来たという彼女には、何か隠している
    目的があるようで…。

  • 冴えない新聞部部長の小美濃と、謎の美少女が出会い、上野の町を巡っていく。徐々に美少女の謎が解けていき、想いが通じあう二人。登場人物が皆 個性的。ラブコメドラマ。

  •  いつもの山本幸久ワールドを、ちょっと年齢下げてみたわけね。
     年齢下げた分だけ、とてもピュアな感じになって、でもそれは嫌じゃないよ。

  • 幸福ロケットほどは感動しなかったけどいい話だった。こういう中学生にうちの子供が育ってくれたら嬉しいです。そしてこれ読んだら上野に行きたくなります。

  • 初々しい小さな恋の物語。エンディングも初々しくて素敵な終わり方^ ^
    花見時々美術館だけだから、上野公園、意外に知らない所がいっぱいで新鮮だった。ガイドブックみたいだった。散策しに行きたくなる。
    おばちゃんトリオ良かった。スパイス効いてた(笑)

  • 山本幸久さんなのでお仕事小説(タイトルからツアコンとか)だと思い込んで読み始めたら、なんと中学2年生が主人公。
    感情移入するにはいくら何でも若すぎるだろ?と思って読んでいたのですが、初々しいラブストーリー(なのか?)が却っておじさんのツボだったりします。
    『小さな恋のメロディ』とか『リトル・ロマンス』とかを観るような感じかな?

    この夏にも上野公園には行ってきたのに知らない場所だらけで、今度はこの本を片手に上野公園を歩いてみたくなりました。

  • 今までの山本作品でも懐かしい面々が
    クロスオーバー的に出てくることはありました。

    ここまでがっつり出てくるといやらしいけど
    山本ファンならば間違いなく嬉しいはず。

    ただ、肝心要の内容は消化不良感が否めない。。。
    過去作品の彼らが今も元気に頑張ってるのが分かったので4点(笑)

    作品間リンク------------------------------------------
    ■笑う招き猫 :アカコとヒトミ
    ■凸凹デイズ : 凹組・九品仏・大滝
    ■幸福ロケット:香な子とコーモリとノドカ・お花茶屋.etc...
    ■渋谷に里帰り:峰崎と椎名課長・ホットパンツ
    ■ある日、アヒルバス:デコとクゥ
    ■パパは今日運動会:カキツバタ文具

  •  ボーイミーツガール。
     ラストがいまひとつしっくりきません。あの子なんで消えちゃったの?お世話になっといてお礼も言わないのはどうなのかしら。

  • 数年前に「アヒルバス」を読んで以来の山本幸久作品。

    200ページ以上ある本なんですが、ほとんどがある一日のうち数時間を舞台にしています。
    たった数時間の話をよくここまで詳しく書いたなぁと思いました。
    短編の手法で長篇を書いたような。

    数時間の間に、好きなものや価値観を分かち合って互いを好きになって行くさまが爽やかで良かったです。
    アヒルバスの二人が、アヒルバスを読んでないとオバチャン3人組に匹敵するくらい怪しい(笑)。

    上野は、大学時代良く行ったのでなんとなく思い出しながら読みました。
    でももう、あのころとは違ってて、いろんなものがあったりなかったりするんでしょうねー。

  • ボーイミーツガールものの青春小説。山本作品ファンには楽しい仕掛けがたくさん。『ある日、アヒルバス』のバスガイドのデコとクゥ。『パパは今日運動会』のカキツバタ文具は今度は野球大会。『幸福ロケット』で小学生だった香な子がもう大学生になるとか!ちょっと上手くいきすぎだろうと思うところもあるけれど、爽やかでくすぐったい青春物語となっております。2013/111

  • 運動会の振替休日を返上して、新聞部の記事のための取材をしに上野に訪れた中学二年生・小美濃(こみの)は、ひょんなことから修学旅行中の女の子・行方(なめかた)と行動を共にすることになる。
    一緒に上野公園を散策しながら、段々と二人の距離は縮まっていき……。

    ***

    軽めの一人称に、最初はイマイチ馴染むことができませんでしたが、慣れれば気にならなくなってきます。主役二人に、お互い別に好きな人がいるとのことで恋愛要素は薄めかな〜と予想していたら思いの外恋愛小説でした。
    甘酸っぱい感じの、中学生らしい控えめな感じがよい。修学旅行や遠足先が上野だったら薦めてあげたい。好きな作家が同じでテンションが上がる気持ちわかる。こちらまで身を乗り出してしまいました。わりと良かったけど、読み応えのある本が好きな人には物足りないかも?

  • 中二の新聞部部長の小美濃は次号の『合格祈願パワースポット』特集の取材の為に上野に訪れた。
    そこで憧れの高梨先輩に似た少女と出会って…

    両親の馴れ初めから後の展開が読めてしまったがどんでん返しに期待してたのにそのまま終わってガッカリした。
    中二と10才の子供がいる母子家庭で育ったヒロインが再び上野に四月に来るのは無理があると感じたが御都合主義万歳。

  • 主人公は美男美女の両親をもち、本人は冴えない普通の中学生。校内新聞の取材で上野公園に行き、出会った
    行片さんと上野観光を付き合うことに。
    文章は相変わらず読みやすいが、主人公を中学生にしたためか内容の薄さが目立つ。7月に上野公園に行ったばかりで、公園内の描写は目に浮かぶようでうまかった。

  • 話の展開とかキャラクターとかはすきなんだけどどうも語り口というか文体が苦手でううううんって唸りながら読んでました…うーん

  • ラブコメ、とも取れる青春ストーリー。山本幸久らしい軽いタッチで描かれるボーイミーツガール。

  • 新聞部部長、だけどダメでさえない“ぼく”が、上野で出会った、謎めいた少女。修学旅行で東京に来たという彼女には、何か隠している目的があるようで…。突然はじまった秘密の旅は幸せな未来にむかうのか!?携帯番号も知らない、住んでいる場所も知らない。お互いの名前しか知らないふたりがたどる、奇跡の物語。東京の下町・上野を舞台に、ダメな中2男子が頑張る、リトルラブストーリー

  • さわやかな中学生の数時間の出会いを描いた作品。
    正直自分ははいれこめなかったが、とにかく青春物で、ほのぼのできた。

  • この作品は春生の生意気な性格というか、物言いのせいで入り込めず。中学生だし、こんなもんかとは思ったがちょっと背伸びしすぎな部分が目につき、イライラ。この作品はハズレだった。

  • 甘酸っぱい中学生の淡い恋は、微笑ましいなぁ止まりだった。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/12225500.html

  • 中学生の甘酸っぱい心情がとても好感の一冊。
    憧れの先輩と、出かけ先で出会った女の子。どちらも好きなんだけれど、どういう感情かよくわからないまま過ごしていく主人公、小美濃くんがかわいかったです。
    図書館の描写も、本好きならわかるシーンがどっさり。好きな本が一緒だと…好きな作家が一緒な異性に会うと、運命な気がするし、そういうのは憧れてたりもします。羨ましい…。

  • 2013年9月西宮図書館

  • 「幸福ロケット」つながりと聞いて期待したけど、殆ど関係なしの印象。「アヒルバス」「パパは運動会」とも少々リンクしてまして、既読の方ならサプライズ的に嬉しい反面、何も知らないと効果が無いのは“リンク”という技法の落とし穴。登場する主人公達は中学生と言う歳相応に爽やかです。自分としては姦しいオバサン3人組に、より共感。なんたって歳が近そうなので(笑)

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幸福トラベラー (一般書)の作品紹介

新聞部部長、だけどダメでさえない"ぼく"が、上野で出会った、謎めいた少女。修学旅行で東京に来たという彼女には、何か隠している目的があるようで…。突然はじまった秘密の旅は幸せな未来にむかうのか!?携帯番号も知らない、住んでいる場所も知らない。お互いの名前しか知らないふたりがたどる、奇跡の物語。東京の下町・上野を舞台に、ダメな中2男子が頑張る、リトルラブストーリー。

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