- Amazon.co.jp ・本 (145ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591121320
作品紹介・あらすじ
年老いた王の美しいひとり娘が、ある日、忽然と姿を消した-。伝説の地を舞台にくりひろげられる清らかな恋の物語(ノヴァーリス『アトランティス物語』)。秋の日に枯葉のささやきが教えてくれた天地をめぐる生命の話(ベッケル『枯葉』)。火山の噴火で埋もれたポンペイの遺跡を訪ねた青年オクタヴィヤンは、溶岩に美しい痕跡を遺した女性に二千年の時をこえて心を奪われていく(ゴーチエ『ポンペイ夜話』)。ロマンティシズムの詩想が誘う、もうひとつの心の宇宙。
感想・レビュー・書評
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王女と青年の恋物語『アトランティス物語』はお伽話でした。
2枚の枯葉がいのちの流れを語る『枯葉』は短いけれど奥深かったです。
ポンペイの博物館で見た女性の押型に恋をした青年の一夜のロマンス『ポンペイ夜話』。
想いが遂げられないからこそ男の心に一生刻まれるのだと感じました。妻としてはたまったものではないと思うけれど…。
情景の描写が美しかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロマン主義?の外国作家の書いたものはあまり面白く感じないのだが、この3作はその典型という感じ。高踏的で衒学的な雰囲気がそれを面白がるでもなく当たり前のものとして提示されていて退屈なのよね‥ 46/100
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「アトランティス物語」
筋としてはわかりやすいおとぎばなしだった。
王女が若者に惹かれていくのは、わかる気がする。
詩はいまいち理解できなかったけれど、きれいにまとめられたお話だと思った。
「枯葉」
人生・命を描いている。
枯葉に語らせているところは、面白いと思った。
そういう視点を意識したことがなかったので。
「ポンペイ夜話」
死せるものと命あるものとの魂が触れ合う瞬間を、ロマンティックに描いている。
結ばれないあたりがよい。
でも、結局生身の女と結婚するじゃあないか。
そこらへんもリアルでよい。 -
ノヴァーリスの短編は、お姫様が森の青年と出会って結婚しました、という話。単なるおとぎ話?ロマン派が過ぎない?と思ったが、解説でこの話が「青い花」の挿話の一つとして創作されたとあり納得。
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寂しさの余韻が残る3作 このシリーズは読みやすいが馴染みのない表現が多いのかなかなかおもしろいとは思えない
ノヴァーリス『アトランティス物語』
ベッケル『枯葉』
ゴーチエ『ポンペイ夜話』 -
ノヴァーリス『アトランティス物語』
ベッケル『枯葉』
ゴーチエ『ポンペイ夜話』 -
異国の短篇を三篇。
ベッケルの「枯葉」が良かった。 -
ノヴァーリス ベッケル ゴーチエ 『百年文庫 54 巡』(ポプラ社 2010年11月)
ノヴァーリス アトランティス物語
ベッケル 枯葉
ゴーチエ ポンペイ夜話